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デフ・ヴォイス の商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

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2024/06/10

登場人物が多すぎて 私の頭脳では混乱しがちでした。 ですが⭐︎3つから始まり最後は⭐︎4つて感じです。 主人公は中年です。 後で調べたらNHKでドラマ化されており 草彅剛さんが演じられたのだとか。 情報なしで読んでたところ 脳内再生では草彅剛さんではなかった。 ...

登場人物が多すぎて 私の頭脳では混乱しがちでした。 ですが⭐︎3つから始まり最後は⭐︎4つて感じです。 主人公は中年です。 後で調べたらNHKでドラマ化されており 草彅剛さんが演じられたのだとか。 情報なしで読んでたところ 脳内再生では草彅剛さんではなかった。 文体から脳内再生させたところ もう少し年老いてる感じがしました。 主人公はコーダ。 コーダとは、家族の中で1人だけ聴覚に障害がない人。 家族は全員ろう者だけど 1人だけ耳は聞こえる。 それはそれで孤独に苛まれ疎外感を感じてるんですね。 そして 社会間での手続きに手話通訳トラブルシュレッダーなど 健常者として障害を持つ家族を 1人支えていかなければならない圧迫と生き辛さを感じた思春期。 コーダ 中年の主人公は言います。 『今更自分達に名前が与えられたところで どうしようもない。今は自分は、その仲間から外れたところにいる』 そう仰います。 どうせなら 子供の頃にラベリングされたいであろう 境界性知能や大人の発達障害にも 近い感覚があるかなと思います。 療育は子供の頃しか出来ないなら尚更ですよね。 320ページくらいあるんですけども 何せ登場人物が多くてですね。 人が多くて そろそろ本題はどこ?思ってたころに ろう者施設の“海馬の家”の知られていない真実とは? と、やっと展開を感じる感じで進みます。 去勢、避妊、命の選択 優生手術を健常の親が障害を持つ子供に施してる そんな痛々しい話もあります。 主人公じたい自分の遺伝子を引き継ぐ子供を儲けようと思っていませんしね。 作者の奥様は頚椎損傷という障害を持ってるそうですが 聴覚障害とは無縁だそう。 なのになぜ、無縁の聴覚障害で小説を書いたかいうと 障害を持たない人でも共感できるものを書こうと思ったのが 動機だそうです。 障害を持たないものでも、その障害者の葛藤が手の取るように分かればみたいな感じで書いたとかありましたわ。 日本語と他国語のように手話の世界にも言語種類があって、 ろう者の中の頭いい人が人権革命を起こすものやら その革命の大義のためなら後天性の“ろう者”を、ろう者としては認めないみたいな空気になるところやら。(先天と後天で差別してるみたいに見える) 何だかなあという場面も、よく出てきます。 ラベリングされると、その世界に檻ができて カーストというかヒエラルキーができてくる感じが、ちょっとうんざりでした。先天性のろう者と先天性の親を持つコーダもろう者とか言うんですけど。 でも最後は泣きました。 幼児性虐待。 いわゆるペドですね。障害者だからでなくて この問題は、もう別問題で腹立たしいです。 聡明な少女たちの決断に泣けてくるんですね。 それを見護る義理の親に産みの両親たちも。 お金のあるなしに関わらず辛かったろういうのが読んで伝わったので。 ルッキズム文化に警鐘ならす話も多い中 大抵、不幸な少女は美の設定は治らんみたいですけど。

Posted byブクログ

2024/04/28

今まで 聴こえない人たち のことを何と呼び、どんな風に接したことがあっただろう? と考えさせられた。 コーダ=聴こえない両親のもとに生まれた、聴こえる子どもである主人公には、これからの続編(まだ読んでいないので)でぜひ幸せになって欲しい。 私の好きなサスペンスでもあり、ノンフィク...

今まで 聴こえない人たち のことを何と呼び、どんな風に接したことがあっただろう? と考えさせられた。 コーダ=聴こえない両親のもとに生まれた、聴こえる子どもである主人公には、これからの続編(まだ読んでいないので)でぜひ幸せになって欲しい。 私の好きなサスペンスでもあり、ノンフィクション?と思うようなひきこまれる話で、オススメしたい1冊。

Posted byブクログ

2024/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ろう者の生きる世界×殺人事件という今まで読んだことのない異色のミステリー。 面白かった!両親、兄がろう者のため、子供の頃から家族の通訳をしてきた主人公の葛藤や生きる術。 手話は「日本語対応手話」「日本手話」とがあり、先天性ろう者、後天性ろう者で使う手話が異なる。 ろう者の両親から生まれた聴者の子供はコーダと呼ばれるなど、今まで知らなかったことも沢山あり勉強にもなった。 障害がある方だけでなく、福祉や行政から抜け落ちてしまっている方々が一定数いる事も改めて気付かされました。

Posted byブクログ

2024/03/24

手話通訳士となった荒井は、家族皆ろう者の中で育った「コーダ」だった。そんな荒井が過去に関わった殺人犯がまた新たな事件の参考人となっていることを知り、その事件のことを調べ始める。 そこで知った事実は…。 「コーダ」である事の辛さや、ろう者の置かれている現状なども興味深く読ませるが、...

手話通訳士となった荒井は、家族皆ろう者の中で育った「コーダ」だった。そんな荒井が過去に関わった殺人犯がまた新たな事件の参考人となっていることを知り、その事件のことを調べ始める。 そこで知った事実は…。 「コーダ」である事の辛さや、ろう者の置かれている現状なども興味深く読ませるが、ミステリーとしてもとても面白い作品だった。登場人物が魅力的で、グイグイ読ませる筆力もあり、続編もぜひ 読みたい。

Posted byブクログ

2024/03/24

先にNHKで見ていたので内容は大体分かっていましたが、本で読むとろう者の方やコーダの方の思いがひしひしと伝わりろう者の生活と手話についてもちゃんと説明されていてとても分かりやすく書かれていました。通訳士として仕事の大切さも知りる事ができました。色んな方にお勧めしたい本になりました...

先にNHKで見ていたので内容は大体分かっていましたが、本で読むとろう者の方やコーダの方の思いがひしひしと伝わりろう者の生活と手話についてもちゃんと説明されていてとても分かりやすく書かれていました。通訳士として仕事の大切さも知りる事ができました。色んな方にお勧めしたい本になりました。

Posted byブクログ