ご褒美にはボンボンショコラ の商品レビュー

悠木シュン(著者)

2024/10/20

「宝箱にはボンボンショコラ 一歩夢」
中に入っていたものは。
今まで無意識に頼っていたからこそ、いなくなって初めて何も分からないことに気づいたのだろう。

「サプライズが嫌いなオランジェット 一新奈」
仕事帰りに一息ついて。
こんな突然の出来事だと、やりたいことなんて山ほどあっただろうし後悔することも沢山だろうな。

「ため息とショコラギモーブ 三宮サエ」
相槌は打ってくれるが。
孫を可愛がりたい気持ちはわかるが、その頻度が高いうえに甘やかしてるとなると心配になるだろ。

「ママのためにフォンダンショコラ 三宮ヨリ子」
約束を守るため頑固に。
歯医者に行って治してもらえるだろうが、予防していたら痛みを味わうこともなくすむというのに。

「釣り方を教えてよカカオさん 五藤美緒」
一人に取り上げられて。
どんな想いで始めたのか考えもしないのに、匿名だからこそ批判は出来るだろうし過激になるだろ。

「星空に輝くココナッツプラリネ 皆月六郎」
突然変わった幼なじみ。
理由も語られないまま見知らぬ姿になっていったら、悪い方に考えて不安にもなってしまうだろう。

「叶わない夢にはジャンドゥーヤ 七森なな美」
畑違いの授業を請負い。
契約の段階で皆が期待しているものを少しでも知れていたら、こんな風になることはなかったろ。

「僕の秘密 八毛輝馬」
コンプレックスだけど。
騙しているつもりはないとはいえ、これだけの情報があっても声だけだと勘違いしたままだろうに。

「ミッション・イン・チョコミントトリュフ 八毛クルミ」
理不尽に耐えきれずに。
元々合ってなかったのだろうが、辞めるのならば次を見つけれなければ繋ぎぐらい探すべきだろう。

「ヒーローに捧ぐルビーチョコ 十勝幸太郎」
悪気などなかったけど。
偶然が招いた不慮の事故だというのに、被害者の状態が酷かったから余計に話題になったのだろう。

「もっと適当にチョコドラジェ 糸井糸」
会いたかった相手とは。
番組として成立させたくて呼び出したのであれば、確実に本人同士であることは確認するべきだろ。

「そんなあなたにご褒美を 終夜千代子」
最期にしようとした事。
本当かどうかなんて誰にも分からないが、再会して欲しいという気持ちがあったのは本当だろうな。

2024/09/13

私にとってはミルクチョコレートではなくビターチョコレートでした。
いつだってままならない人生だけど、諦めずに生きていればちょっと良い事や小さな幸せが訪れるかもしれないな、と思える本でした。

2024/06/01

魅力的なチョコレートに少しずつ優しさが
伝搬してく感じが楽しい物語でした。
人って見えないところや気づかないところで
繋がっていて知らず知らずのうちに
助けていたりまた助けられている部分が
あるんだろうななんて思いました。

冒頭でこの小説では必要であったんだろうとは
思うのですが、子供を残してなくなる親の
話はちょっと苦手ですね・・・

いろんな人の優しさが巡り巡って
チョコレート専門店の店主にたどり着いたのは
この店主が心を込めて作ったチョコレートの
おかげなんだろうなぁ～

「大丈夫・なんとかなる・うまくいく」
私もこの言葉を忘れず時にチョコレートに
助けてもらいたいと思います。
何処かにこんなチョコレート専門店ないかな？

2024/05/08

短編がどんどん繋がって続いて読んでいて軽快で楽しく、それでいて気持ちが動く場面などもあった。
日常の何気ないことがどんなことに繋がるかわからないので、ポジティブにありたいな、と思えた。

2024/05/01

小さなチョコレート店めぐる人々の話。
短編集でも、ちょっとずつつながる系。
なぜか終盤は野球の話に傾く。
ボンボンショコラは好きじゃないから
食欲爆発しなくてよかった

2024/03/31

バレンタイン近くて、自分がボンボンショコラ好きっていう理由で買ったであろう本
ミステリー系の短編に慣れているせいか、展開、伏線、最後のまとまりに物足りなさを感じてしまった

2024/03/16

ちょっと高級な食べ物って自分へのご褒美にあげたくなりますよね
自分だけじゃなくて、他の誰かにも
頑張っていること、頑張ったことを知っているぶんあげたくなるんです

そんな気持ちがいっぱいつまった本

チョコレートは大好きです
自分へのご褒美に特別なチョコレートが食べたくなります

2024/03/13

短編集だけど、人と人の繋がりのあるお話でした。
すべてが解決するハッピーエンドな訳ではないけれど、程よく残っているリアルさはどこか余韻を感じさせた。

2024/02/21

初作家さん。
表紙とタイトルに惹かれて購入。
思っていた以上に良かった。
出てくるチョコレートが美味しそう！
１話目から新奈の悲しい死からお話が始まり、連作短編となるのだけど、彼女の死が決して悲しいだけの話ではなく彼女の死から始まる新たな人との出会いや、ちょっと踏み出す勇気が続き、それもこれも彼女の人柄だったのかなぁと。
どの話も前向きになれてとても良かった。

2024/02/20

読み終わった後、ほんわかな気持ちになりました。

ここに出てくる人たちは私だったら抱えきれない悩みがありましたが、一つひとつの縁を紡いで、前に進もうとする姿がどれも印象的でした。