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話が通じない相手と話をする方法 の商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2024/07/21

【なぜ】タイトルインパクトが大きかったため一読 【どう】一旦4.0点の★4(図書館の貸し出し期間内で読みきれず3章途中終了。再度借りて読みたい) 「認識論」の概念が頭に無かった。これから意識したいと思ったとともに、傾聴力がある人はよく実践していることのようにも思えた。

Posted byブクログ

2024/07/10

 話が通じないと思い込んでいる相手でも、対話の意思さえあれば対話は可能である……というのが本書の力強いメッセージである。レベル別に具体的に対話の技法を説明していて、示唆に富む。  総じて言えるのは、その人が語ることそれ自体を捉えるのではなく、本書の言う認識論――その人が語ること...

 話が通じないと思い込んでいる相手でも、対話の意思さえあれば対話は可能である……というのが本書の力強いメッセージである。レベル別に具体的に対話の技法を説明していて、示唆に富む。  総じて言えるのは、その人が語ることそれ自体を捉えるのではなく、本書の言う認識論――その人が語ることの背後にあるものを知ろうとすることが大切だということだ。その人がどのような情報を持っていて、それをどう認識しているのかを、まず把握することだ。決して、自分の語りたいことを相手に押し付けることであってはならない(本書では「伝令はむしろ撃て」と言っている)。  本書が面白いのは、失敗例として著者ら自身の過ちが取り上げられていることと、訳者解説が抜群の切れ味を持っていることだろう。どちらも、じつは原著者ら自身が本書の教えを必ずしも(というかかなり)守れていないことがよく分かる。だからこそ、逆説的な形で「話が通じない相手と話をする」ことの難しさをひしひしと感じてしまう。複雑な読後感を抱く本だった。

Posted byブクログ

2024/06/20

最終章「イデオローグと会話するための2つの鍵」で「道徳リフレーミング」というジョナサン・ハイトが提唱したツールが紹介されていて、リベラルが保守に勝てない理由にもつながっていく話に知的興奮を覚えた。人が甘い・辛い・苦い・しょっぱいなど瞬時に食べたものの味を微細に感じ取る味覚があるよ...

最終章「イデオローグと会話するための2つの鍵」で「道徳リフレーミング」というジョナサン・ハイトが提唱したツールが紹介されていて、リベラルが保守に勝てない理由にもつながっていく話に知的興奮を覚えた。人が甘い・辛い・苦い・しょっぱいなど瞬時に食べたものの味を微細に感じ取る味覚があるように、人は道徳感を非常に敏感に、言語化できずともかぎ分けているというハイトの洞察がとても興味深い。 続いてジョナサン・ハイトを読んでみます。

Posted byブクログ

2024/06/16

上司とのコミュニケーションに悩んで、こういう本を読んでいる。いつも思うのは、「この本を読むのは自分ではなく、あの上司自身であるべきでは?」ということだ。「他人は変えられないから、私に慣れて欲しい」というのはその上司から頂いた忘れがたいお言葉だ。本書を参考に、上司が自分から変われる...

上司とのコミュニケーションに悩んで、こういう本を読んでいる。いつも思うのは、「この本を読むのは自分ではなく、あの上司自身であるべきでは?」ということだ。「他人は変えられないから、私に慣れて欲しい」というのはその上司から頂いた忘れがたいお言葉だ。本書を参考に、上司が自分から変われるような質問を発したくなったし、うんざりするお題目から何か学べるかもしれない、という気づきも得られた。少しずつ、進んでいくしかないのだ。

Posted byブクログ

2024/06/10

極端に異なった思想や考え方を持っている人間と会話をするための「ハウツー本」。具体的な会話の「ハウツー」が紹介されるが、その前提には、「話が通じない」と感じている相手に対する捉え方から変えていく必要があるという。そうした意味で、相手の考え方を理解し、介入するためのテクニックが述べら...

極端に異なった思想や考え方を持っている人間と会話をするための「ハウツー本」。具体的な会話の「ハウツー」が紹介されるが、その前提には、「話が通じない」と感じている相手に対する捉え方から変えていく必要があるという。そうした意味で、相手の考え方を理解し、介入するためのテクニックが述べられながらも、一つひとつのテクニックは、自分自身が感じていることや自分自身の考え方も捉え直し続けることが、常にセットになっている。 紹介される技術が具体的なものなので、全体としてまとめるのは難しい。本の中でも繰り返し言われているように、入門から順に、自分の普段の会話を見直し、実際に使っていく中で、一つひとつのスキルに熟達していく必要がある。そういった意味で、読んだからといって、すぐに「話が通じない相手」と話せるようになるわけではない。 ただ、どの技術にも共通して言えることは、相手を理解すること、お互いの共通点を見つけること、そして、自分の意見を相手にぶつけるのではなく、相手の中で自身に対する疑念を生み出すことなのだと思われる。具体的なテクニックは、この三つを具体化しているのだと読んだ。 面白かったのは、自分自身の怒りをコントロールして、冷静な対話ができないのであれば、一旦離れることだというところ。なによりも、当の自分が「話が通じない人間」になっていないかどうか。それが、まず大切なことだと最後に言われている。 他人を理解すると同時に、自分を理解する。全く会話にならないという極端の状況を想定することで、人を理解するすべを考えるヒントをくれる本だった。

Posted byブクログ

2024/05/19

内容をすべて理解できたとは言い難いが役に立つ内容だった。議論の多くは事実の体を成しながら議論者の道徳観や倫理観であることはなるほどと思う。

Posted byブクログ

2024/05/19

これ、「自分だけでなく、相手が聞く耳を持ってくれてないとどうしようもなくない....?」と絶望的に思うことも多かったが、レベル別での記載になっているし、レベル内にもいくつかのスキルが紹介されていて出来そうなものからできるようになっている。ほんとに初歩から達人レベルのものまであるの...

これ、「自分だけでなく、相手が聞く耳を持ってくれてないとどうしようもなくない....?」と絶望的に思うことも多かったが、レベル別での記載になっているし、レベル内にもいくつかのスキルが紹介されていて出来そうなものからできるようになっている。ほんとに初歩から達人レベルのものまであるので、自分だけじゃどうしようも....と思ったとしても、できるものからちょっとやってみてもいいのかも、と思わなくもない。諦めちゃいけないということと、忍耐強く、ということが伝わってきて、私に足りてない所を突き刺された感じ(苦笑)

Posted byブクログ

2024/05/03

ステップを踏めば、自ずと身につくようだ。如何せん、即効性は期待できないだろう。アンガーマネジメント部分は、とにかく実践してみたい。

Posted byブクログ

2024/04/24

マナー本ですかと読み始めはがっかり仕掛けたが、もちろんそんなことはなく、著者の長年にわたる研究に裏打ちされた深い分析と対話手法は一読の価値あり。 話の通じない相手とは、話を避ける主義を持つので、本書に書かれている具体的メソッドにそこまで興味は持たなかった。しかしながら、なぜ他人...

マナー本ですかと読み始めはがっかり仕掛けたが、もちろんそんなことはなく、著者の長年にわたる研究に裏打ちされた深い分析と対話手法は一読の価値あり。 話の通じない相手とは、話を避ける主義を持つので、本書に書かれている具体的メソッドにそこまで興味は持たなかった。しかしながら、なぜ他人と話が通じないのかという側面についての考察や先行研究の紹介は大変面白く読んだ。

Posted byブクログ

2024/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジャンル的には…会話手法本? 日本だとあまり馴染みがないかもだけど、分断が激しいアメリカだと特に実感できる一冊…なのかもしれない。 筆者達の意見は個人的にすごい正しいと思っていて 1.人は事実で考えを変えない。それがアイデンティティに根ざしている場合は特に 2.もし変えようと思うのなら、まず良好な関係を築かなければならない 3.「学習」を通して、私とアナタの意見を細かく掘り下げ合おう というのが基本骨子かな。あとはそれをどうやって実践するかの流れだと思う。 うん、まぁ、言ってることはこんな感じで正しいと思うんだけど。 筆者の「それお前が言う?」感はすごいんだよな。監訳者も言ってたけど、エピソードを聞けば聞くほど、この人たち出来てないでしょ…というのは思う。アドラーほどじゃないけど、「誰が言ったか」も大事だよなぁ、とかなんとか。

Posted byブクログ