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月下のサクラ の商品レビュー

3.8

33件のお客様レビュー

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2024/06/04

主人公の記憶力や新人とは思えない業務能力にはファンタジーを感じざるを得ないが、それ以上に彼女の熱意や努力に好感と応援の気持ちが芽生え、事件の展開には緊張感が走りながら追うことができて面白かった。柚月さんの別作品である臨床心理士と似たような目に合うのではと考えていたら案の定ではあっ...

主人公の記憶力や新人とは思えない業務能力にはファンタジーを感じざるを得ないが、それ以上に彼女の熱意や努力に好感と応援の気持ちが芽生え、事件の展開には緊張感が走りながら追うことができて面白かった。柚月さんの別作品である臨床心理士と似たような目に合うのではと考えていたら案の定ではあったけど、彼女の書くものは重厚さと程よいエンタメと読みやすさがあって改めて好きだなと思った。

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2024/06/02

「朽ちないサクラ」の続編。 前作を読んで書いた感想に『最後のところでは話全体がシリーズ物の前日譚になってしまった感を受けた』とやや鼻白んだ記憶があり、続編は読まないつもりだったが、皆さんの★もまずまずなので手にしてみた。 警察広報職員から警察官になった泉さん。交番勤務などを経て、...

「朽ちないサクラ」の続編。 前作を読んで書いた感想に『最後のところでは話全体がシリーズ物の前日譚になってしまった感を受けた』とやや鼻白んだ記憶があり、続編は読まないつもりだったが、皆さんの★もまずまずなので手にしてみた。 警察広報職員から警察官になった泉さん。交番勤務などを経て、念願かなって捜査支援分析センターに配属になるが、その当日に、署内の金庫から約1億円が盗まれていることが発覚、という出だし。 私、この主人公がかなり苦手。 頑張り屋で特異な能力と譲れない信念を持っていることは認めるが、功を焦って前のめり、良くも悪くも空気が読めず、清濁併せ呑むには経験が足りず、集中したら周りが見えずに上司をも遮り、部署の先輩でも年下にはため口…で、物語の筋を追いつつ、ややイライラ。 ラスト、青臭い理屈で周りを制し敵のふところに飛び込んでいくが、あんなふうに黒幕に単身対峙したら、普通はあっさり消されると思うぞ。 物語としても、前半、防犯カメラの映像から容疑者を割り出していき行動確認していく流れは捜査支援分析センターという部署の特性が活かされていたが、後半は黒瀬と泉に他のメンバーが置いてきぼりの感じでやや不満。センターのメンバーは、人より何かしら得意とするものを持っている、と書かれているのに、なあ。 これも前作の感想に『天下国家のためならば市井の人間も虫けら同然ってのはなんだかな』と書いたが、サクラ=公安が絡む話になる以上、結末はスカッとしたものになるわけもなく、モヤモヤ感が残る読後感は今回も同じく。

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2024/06/02

しまった、シリーズ第2弾でした。読み終わってあとがき見てから気づきました。 それでも、面白く読めました。なかなかに、経歴が努力家の主人公で、最初から頑張ってほしいなぁという、気持ちで読み始められたのも、上手いなと思いました。 1つの犯罪が、多方面に及んで、それらが繋がっていく...

しまった、シリーズ第2弾でした。読み終わってあとがき見てから気づきました。 それでも、面白く読めました。なかなかに、経歴が努力家の主人公で、最初から頑張ってほしいなぁという、気持ちで読み始められたのも、上手いなと思いました。 1つの犯罪が、多方面に及んで、それらが繋がっていくのが面白かったです。それと同時に、人間関係の繋がり方の変化が 、良い方に流れていくのも、良かったです。努力が認められて、その成果が見れるのは気分がいいです。

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2024/05/22

事務職員から刑事へ、本人の希望とはいえこれは大変だと思う。仕事の内容もだけれどまだまだ男社会と思われる職場だから。それでも自分の信じる道を進みたい泉さん。 そこでやめてもいいよ と思う場面にいくつも出会う。 それでも行くんだね あなたは、泉さん。 大丈夫??

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2024/05/22

前作がある事を知らずに借りて来たので、何があって刑事に復活したのだろうと気になる点が多々ありましたが、展開の早さに引き込まれてあっという間に読み終えました。 犯人らしき相手を見失い、逆に捕まってしまうという失態。尾行テストに失敗しながら何故か希望の機動分析係に異動となった森口泉。...

前作がある事を知らずに借りて来たので、何があって刑事に復活したのだろうと気になる点が多々ありましたが、展開の早さに引き込まれてあっという間に読み終えました。 犯人らしき相手を見失い、逆に捕まってしまうという失態。尾行テストに失敗しながら何故か希望の機動分析係に異動となった森口泉。テスト時の上司に特別扱いで異動となったことから、同僚たちからスペカンと揶揄されている。どうも並外れた記憶力を買われたよう。 県警内で1億弱の保管していた金が紛失。泉達の捜査で容疑者が絞り込まれる。単純な犯行かと思えたのが、どんどん不可思議な状況が拡大する。何やら秘密行動をする上司に同行を命じられる泉。罠に嵌って謹慎する上司の指示に従って行動する泉。頑固なまでに秘密を守って行動する泉が素晴らしい。 最後は部署全員で行動し、黒幕に辿り着く。幾つかの疑問が残ってしまったし、身勝手な黒幕達に憤りを感じてしまった。

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2024/05/19

『朽ちないサクラ』に続くシリーズ第2弾。 前作を読んだのは、9年も前であり、内容も余り詳らかではないが、本作の方が断然面白いのは間違いない。 前作は、警察官職員だった守口泉が、親友が殺された事件をきっかけに警察官試験を受ける決心をしたところで終わった。 本作は晴れて警察官となった...

『朽ちないサクラ』に続くシリーズ第2弾。 前作を読んだのは、9年も前であり、内容も余り詳らかではないが、本作の方が断然面白いのは間違いない。 前作は、警察官職員だった守口泉が、親友が殺された事件をきっかけに警察官試験を受ける決心をしたところで終わった。 本作は晴れて警察官となった泉が、機動分析班への面接を受ける場面から始まる。失格を覚悟していた泉は、何故か面接官の黒瀬警部の一声で合格となる。 配属された機動分析班は、5人のユニークなメンバーで構成されているが、彼女は早速「スペカン(特別扱い)」という不名誉な別称を与えられる。 必死に業務に打ち込む彼女であるが、会計課の金庫から約1億円が紛失するという前代未聞の事態が発覚。 起動分析班が捜査に乗り出し、彼女の活躍が始まるが、紛失に関わる疑いが濃厚な前課長が殺され、事件現場に公安が最初に姿を現すという異例な状況が。 題名(サクラ)が示すとおり、公安が絡んだ事件に対する刑事警察の対応を描いており、公安と刑事部門との正義を巡っての相違がテーマともなり、警察という組織の矛盾を浮かび上がらせる作品となっている。 泉と黒瀬とをバディとした起動分析班が活躍するこのシリーズ、再度の登場を期待したい。

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2024/05/11

朽ちない桜の続編。 悪に立ち向かう芯の強い泉に好感がもてるので応援したくなる。 やはり、柚月裕子の警察物は面白いな。

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2024/05/04

シリーズ二作目。 刑事になり希望していた部署に配属された矢先に署内で窃盗が起こる。 誰が窃盗犯なのかと思っていたら、事件はさらに深い闇があり読み応えがあった。 あったんだけど、ちょっと泉の行動には疑問を感じる。 公安のやり方も恐ろしいけど、なんとなく泉の行動のせいで事件が微妙な結...

シリーズ二作目。 刑事になり希望していた部署に配属された矢先に署内で窃盗が起こる。 誰が窃盗犯なのかと思っていたら、事件はさらに深い闇があり読み応えがあった。 あったんだけど、ちょっと泉の行動には疑問を感じる。 公安のやり方も恐ろしいけど、なんとなく泉の行動のせいで事件が微妙な結果になった気がする。 いや解決はしてるんだけど、やっぱり泉ひとりが本部長クラスに直談判するのは無理があるのでは?

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2024/05/02

2024/4/26読了。 「朽ちない桜」に続く二作目。 スリルもあり、機動分析係のチームワークもだんだんと良くなっていくあたりも面白く、前作より楽しめた。 ただ主人公、森口泉の上司、黒崎が謹慎中で監視がついているはずにもかかわらず、自由に居酒屋?に出かけることができたり、犯...

2024/4/26読了。 「朽ちない桜」に続く二作目。 スリルもあり、機動分析係のチームワークもだんだんと良くなっていくあたりも面白く、前作より楽しめた。 ただ主人公、森口泉の上司、黒崎が謹慎中で監視がついているはずにもかかわらず、自由に居酒屋?に出かけることができたり、犯人グループにたどり着くまでの過程が性急で偶然に頼り過ぎていたりするあたりは、少し詰めが甘いような印象。 え?どうしてそんなに簡単に?と感じてしまうぐらい、ご都合主義な気がする。 それにしても前作を読んだ時も思ったけれど、この「桜」、「朽ちない」どころか、とっくに朽ち果ててますよね。 現実が本当にこんな感じなら悲しい。

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2024/04/29

「朽ちないサクラ」のヒロイン第2作、ちょっと久々の柚月裕子。 警察広報職員から刑事になった女性が、希望していた機動分析係へ配属され、自己の能力を最大限に発揮して事件を解決に導く姿を描いています。 警察小説としてもミステリとしても楽しめ・・・いや、ホントに楽しかった!一気読みでした...

「朽ちないサクラ」のヒロイン第2作、ちょっと久々の柚月裕子。 警察広報職員から刑事になった女性が、希望していた機動分析係へ配属され、自己の能力を最大限に発揮して事件を解決に導く姿を描いています。 警察小説としてもミステリとしても楽しめ・・・いや、ホントに楽しかった!一気読みでした(^_^;) 1作目の「朽ちないサクラ」が映画化の話題も・・・ちょっと楽しみです。

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