アメリカ映画の文化副読本 の商品レビュー
#読書記録 #アメリカ映画の文化副読本 というタイトルだけど、実は広範なアメリカの文化概論。筆者の莫大な知識量に圧倒される。アメリカのことを知っているようで全然知らなかったことを痛感。 映画というツールを使って語ってくれるところがポイント。興味を持ちやすい。「アメリカの文化に...
#読書記録 #アメリカ映画の文化副読本 というタイトルだけど、実は広範なアメリカの文化概論。筆者の莫大な知識量に圧倒される。アメリカのことを知っているようで全然知らなかったことを痛感。 映画というツールを使って語ってくれるところがポイント。興味を持ちやすい。「アメリカの文化について」というタイトルだったら多分この本を買っていなかったよ。 考えてみれば、寅さんだって日本の文化を知っているからこそ余計に楽しめるよね。アメリカ文化を知らないままハリウッド映画を観てきたのって、勿体無いことをしてきたんだなー。 #読書好きな人と繋がりたい #読了
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読み応えたっぷりのリアルなアメリカ。 ここで取り上げられているドラマや映画はあまり興味のない分野ばかりで観ていないものが多かったし、ドラマについてはこれから観てみるかとはあまりならないのではあるが、「バイス」は再度観てみようと思った。 アメリカの文化や政治的背景、部族主義の移民国...
読み応えたっぷりのリアルなアメリカ。 ここで取り上げられているドラマや映画はあまり興味のない分野ばかりで観ていないものが多かったし、ドラマについてはこれから観てみるかとはあまりならないのではあるが、「バイス」は再度観てみようと思った。 アメリカの文化や政治的背景、部族主義の移民国家であることを踏まえてアメリカ映画を楽しみたい。
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非常に面白く興味深い本だった。 これまでアメリカを非常に大雑把に捉えていたことに気づかされ、都市と地域、社交と恋愛、教育と学歴、信仰と対抗文化、人種と民族、政治と権力、職業とキャリアの7つの視点からアメリカの中身を見ていくことができる。 特に面白かったのが、都市と地域と信仰と対...
非常に面白く興味深い本だった。 これまでアメリカを非常に大雑把に捉えていたことに気づかされ、都市と地域、社交と恋愛、教育と学歴、信仰と対抗文化、人種と民族、政治と権力、職業とキャリアの7つの視点からアメリカの中身を見ていくことができる。 特に面白かったのが、都市と地域と信仰と対抗文化の章。 アメリカでは州ごとに大きな違いがあるのはなんとなくわかっていたが、州が先にあって、国は後になると位置づけから想像以上に違うことがわかり、日本の都道府県と全く違うことに驚いた。 また、日本では政党に所属する事は一般的ではないが、アメリカでは何らかのエスニシティに所属することがむしろあたりまえで誠実的であるとあり、文化の違いは非常に大きいと感じた。 今までハリウッド映画はよく観てきたが本を読んでこれからどう感じるか楽しみになる本だった! それにしても作者の方の経験がすごい。
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アメリカ映画をより深く理解して楽しむために、アメリカ映画を題材にアメリカ文化や社会、習慣を解説しているこの本。 都市と地域 車校と恋愛 教育と学歴 信仰と対抗文化 人種と民族 政治と権力 職業とキャリア 7つの分野から解説されています。 映画はあまり観ないのですが、それぞれの映画...
アメリカ映画をより深く理解して楽しむために、アメリカ映画を題材にアメリカ文化や社会、習慣を解説しているこの本。 都市と地域 車校と恋愛 教育と学歴 信仰と対抗文化 人種と民族 政治と権力 職業とキャリア 7つの分野から解説されています。 映画はあまり観ないのですが、それぞれの映画を知らなくてもアメリカのリアルを知るのに本当におもしろかったです。 映画好きな方なら、設定や描写に隠された深い意味までわかってさらにおもしろいかも! たくさんのアメリカ映画とドラマが紹介、解説されているので、観たいものがたくさんでてきました。 住む地域、エスニック、職業、学歴、支持政党などなどそれぞれの設定でいろいろなことを表しているのですね。 日本人なら確かに大阪出身、沖縄出身とか港区在住とか、それだけで自然になんとなくイメージがわくように、アメリカ映画も背景がわかればわかるほど深く理解できて楽しめるのだろうな。
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趣味で映画、ドラマをたくさん観る中で、アメリカの文化や背景に疎いことが原因で十分に楽しめていないかもと思うことが多く、もどかしさでいっぱいでした。改めて勉強するにも、「文化」はとても多面的でどこから手を付ければ…と悩ましかったのですが、わたなべさんの本は見事にあらゆる側面から文化...
趣味で映画、ドラマをたくさん観る中で、アメリカの文化や背景に疎いことが原因で十分に楽しめていないかもと思うことが多く、もどかしさでいっぱいでした。改めて勉強するにも、「文化」はとても多面的でどこから手を付ければ…と悩ましかったのですが、わたなべさんの本は見事にあらゆる側面から文化を知る手引となっており、たいへん満足です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。校正未了?というか文章もう少しこなれた方が良いのは気になったけど,読みやすいし。見ていない映画があまりに多いことにショックを受けた。 しかしこういう本はアメリカ映画に限らず存在するものなんじゃないか。イギリス人だったらもっと面白いんだろうな,と思うけど,日本映画は楽しめている訳なので,卑下せず,アメリカ以外の国のことも知っていこうと思った。
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2024年9作目 書評を見て購入 映画鑑賞が趣味なので、とても興味深かった アメリカに行ったことはないが、映画と連動してアメリカという国のカルチャーを提示してくれているので、想像しやすかった
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映画が好きで、アメリカのことを少しでも知れば映画をもっと楽しめるのではないかと思い読んだ。人種、土地柄、宗教、政治、これらすべてが連動していて、作品中では、どの州の、どの貧富の層に属し、どんな職業に就いていて、何系の人種なのか?それらが少しでも分かるだけで作品への理解が全然違って...
映画が好きで、アメリカのことを少しでも知れば映画をもっと楽しめるのではないかと思い読んだ。人種、土地柄、宗教、政治、これらすべてが連動していて、作品中では、どの州の、どの貧富の層に属し、どんな職業に就いていて、何系の人種なのか?それらが少しでも分かるだけで作品への理解が全然違ってくることを教えてくれる本です。なかなか興味深く、ただ映画を楽しむための本というよりも、アメリカのことを知りたい人は理解が進むと思います。
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著者の専門は現代アメリカ政治と外交。米上下院事務所や海外の大学で長く勤務されていたこともあってか、解説に「こなれ感」があった。 雰囲気的にふと思い出したのが、洋楽CDに同封されている日本人解説者の文章。ファンなら知っていて当然と言わんばかりにアーティストや現地の音楽事情・専門用語...
著者の専門は現代アメリカ政治と外交。米上下院事務所や海外の大学で長く勤務されていたこともあってか、解説に「こなれ感」があった。 雰囲気的にふと思い出したのが、洋楽CDに同封されている日本人解説者の文章。ファンなら知っていて当然と言わんばかりにアーティストや現地の音楽事情・専門用語を盛り込み、下手をすれば個人の感想になりかねない。(そう感じているのは自分だけではないと信じたい…) 今回は自分も大好きなアメリカ映画・ドラマを文化的背景から考察していく内容なので、幸いCDの苦痛(何じゃそりゃ)には至らず。むしろ作品や役者に詳しくなくても、アメリカの映像作品を観るのが好きであれば充分楽しめると思う。 映画字幕翻訳の監修も担当されているので、邦題の付け方など面白い裏話を聞けるのも醍醐味の一つだ。 「そんなものなんだろう」と思っていた習慣や仕草・場の空気を一つひとつ裏付けているのが特徴的。何かしら情報が添えられているので、日本人がよく使う「何となく」や「特に意味(/理由)はない」を一切見かけない。現地の大学院や仕事現場で培った発言力の賜物か。 そこもまたアメリカを熟知し、自らの中にもアメリカを浸透させている人間にしか生み出せない「こなれ感」なのだろう。 「アメリカというのはひとつの国のように見えて、『部族主義』のパッチワークのような国」 ここで一番明らかになったのが、州が全ての基本だということ。 連邦政府で統率をとっているものの、元々は州ごとで独立していた。気候や産業・州のカラー(ユタ州は超保守的etc…)にとどまらず、法律や資格の合格基準すら違ってくる。祝日や消防団の練度にまで統一性がないなんて、本書を読まないと分からないことだ。(そこまではいかんか…汗) 日本で劇場公開される洋画はアメリカ映画が圧倒的多数を占めているが、文化的背景を交えて邦訳しきれないことから日本未公開作品も発生しているという。本書でも何点か紹介されているが、未公開なものに限ってめちゃくちゃ観てみたい…! 『ニュー・イン・タウン』(2009)がその一つで、バリキャリ女性が自社の工場をリストラするためミネソタへ向かうお話。ミネソタという土地の特殊性が際立っているせいなのかは分からないが、ジャンルとしては普段自分もよく観るヒューマンドラマ系。 「良作」という著者のお墨付きだし、主演が『ブリジット・ジョーンズ』シリーズのレネー・ゼルウィガーだってのに不思議である。配信もされていないっぽいからDVDをお取り寄せするしかないのかな。。←イマココ 「映画はただの『情報』ではなく、個人『経験』だ」 挙句に行き着くのは「経験=自分はどう感じたのか」だろう。 「個人主義のはずなのにどうしてパーティーにペアで出席するのか」「日本人の登場人物は何故他のアジア系と一緒くたにされているのか」…。そうした疑問を本書で晴らせたからといって、「そんなものなんだろう」とスルーしていくような鑑賞だけはしたくない。
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著者の専門はアメリカ政治、文章は堅めでおちゃらけたところとかないんだけど、わかりやすく読みやすかった。挙げられている映画やドラマは、知る人ぞ知るとかB級といわれるものとかも多くて、そもそもアメリカの映画やドラマがすごく好きで相当見てる人なんだろうなっていうのがわかる。 本当に、ア...
著者の専門はアメリカ政治、文章は堅めでおちゃらけたところとかないんだけど、わかりやすく読みやすかった。挙げられている映画やドラマは、知る人ぞ知るとかB級といわれるものとかも多くて、そもそもアメリカの映画やドラマがすごく好きで相当見てる人なんだろうなっていうのがわかる。 本当に、アメリカの文化や政治、日常生活の細かいことまで、アメリカ映画やドラマはけっこう見てるし!と思ってるわたしでも、知っているようでよく知らなかったことがいろいろわかってすごくおもしろかった。 特に、つねづねわからないと思っている宗教と人種について、「エスニシティ」(民族性。育った文化とか)という言葉を使って説明しているのが、すごくわかりやすくて少し腑に落ちたような気がした(少し、だけども)。宗教と人種と「エスニシティ」はオーバーラップするけど完全一致ではないっていう。「私はカトリックです」と言うとき、信仰宗教を言ってるだけじゃなく、「プロテスタントではない」「ワスプではない」=アイルランド系やイタリア系移民である!っていう移民の誇りも含んで、エスニシティを表明している、とか。そして、「~です」と強調するときは「~でない」ことを本当は言いたくて、「私は保守的です」と言ったら、「大きな政府とかヒッピーは無理、自分はリベラルではない」ことを本当は言いたい、とか。 あと教育とか学歴とか就職の話もおもしろくて、細かいところでは、履歴書には取得学位と成績平均しか書けない、っていうのとか。だからハーバード大学に入学しても中退したら高卒だし、ハーバード大学入ってもそのなかでいい成績がとれないなら履歴書の成績平均が悪くなるから、だったらもっと下の大学に行ったほうがいいとか。大学の成績平均なんて日本じゃにあんまり気しなくない? 大学入試の話も興味深くて、アメリカの大学入試、成績よりも人物性としてその大学の風土に合うかどうかをすごくジャッジされるという意味で就職活動に近いっていうのもおもしろかった。 へえー、と思ったのは、ドラマ「アリー・マイ・ラブ」は意外と「地雷」だそうで。アリ―が男に媚びているととるか、いやそれでもキャリア女性の地位向上に貢献したとするかで意見がわかれるらしい。見てないんだけど見たくなった! あと、私が大好きなドラマ「スーツ」では、高級スーツを着ているNYのエリート弁護士が汚い屋台のホットドッグを並んで買うところに視聴者がグッとくるとか。そうなんだーと思った。
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