ブラームス の商品レビュー
あまり伝記というジャンルは読み慣れておらず、どちらかというと苦手意識を持っているのだが、内容はとても面白かった。「自由と孤独」を求める、虚飾を嫌う、そんなブラームス像、なんか愛おしい。クララ・シューマン、ロベルト・シューマン、そしてこの伝記では対立的な関係として登場した、リスト...
あまり伝記というジャンルは読み慣れておらず、どちらかというと苦手意識を持っているのだが、内容はとても面白かった。「自由と孤独」を求める、虚飾を嫌う、そんなブラームス像、なんか愛おしい。クララ・シューマン、ロベルト・シューマン、そしてこの伝記では対立的な関係として登場した、リストやワーグナーについても知りたくなった。また、精神医療の歴史も気になる。 ただ、伝記物語で「ブラームスはこういう気持ちだった」と書いてあると、本人でもないのにそんなこと言えるのかなあ、とかどうしても思ってしまう。日記や手紙に書かれているのだとしても本当の気持ちかどうかわからないから、それは書いた人の解釈した物語なんですよね、と確認したくなる。書いた人の解釈が入ること自体が気に入らないのではなく、いかにも真実のように読めてしまうところがなんだか釈然としない。「伝記とは、事実に基づいた小説です」と、最初のページに大きく書いてほしいと思ってしまうが、そういうことは、読書リテラシーとして当然みんな知っていることなのか。もちろん、いちいち出典史料名を明示して、記録部分と著者の考えを区別して述べ⋯という厳密な記述では読みにくいから、伝記物語ありがとうではあるんだが、なぜ自分は苦手意識を持っているのかというとそういう点なんだな、と気づいた。
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ブラームスとクララシューマンの伝記を交互読み。 ロマン派に突入してから今まで読んだ作曲家達が登場してきて面白い。ロベルト、クララ、ヨハネスの3人の関係性がよく理解できた。何よりクララシューマンが超人すぎる…。 幼い頃から厳格なピアノ教師の父に教育を施されて両親は離婚。各地で演奏旅...
ブラームスとクララシューマンの伝記を交互読み。 ロマン派に突入してから今まで読んだ作曲家達が登場してきて面白い。ロベルト、クララ、ヨハネスの3人の関係性がよく理解できた。何よりクララシューマンが超人すぎる…。 幼い頃から厳格なピアノ教師の父に教育を施されて両親は離婚。各地で演奏旅行を行い、レパートリーも現代では考えられないほど豊富。しかもパリの演奏旅行から全て暗譜という…。 夫亡き後も7人の子供の面倒を見て、60歳を過ぎても演奏活動で得た収入を生活が苦しい子供たちに送っていた。 クララの演奏に惚れて恋をしたロベルト。 裁判を経て結婚は実現したものの、ピアニストとして活躍するクララと、作曲家の自分を比較して劣等感に苛まれ苦しい晩年を過ごす。 ハンブルクの貧民街で生まれたブラームスは、コントラバス奏者の父の影響で音楽を始める。 生活費を稼ぐため酒場のピアノ演奏でアルバイトをしていた。暖かい家庭ではあったが、貧民街で生まれ、十分な教育を受け無かったことにコンプレックスを抱く。 18歳頃にヨアヒムの紹介でロベルトとクララを訪ねてから人生が大きく一変。才能を見出され、夫妻は各所でブラームスの作品を広める。 ロベルト亡き後、献身的にクララの家庭を支えた。 気分の浮き沈みが激しく、愛情表現も上手ではなかったが、クララはそんなブラームスの一面も愛していた。 ブラームスは暗くて長い曲が多い…と思っていたけれど、そんなブラームスの性格を理解して改めて作品を聴くと味わい深い。
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