「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから の商品レビュー
文芸評論をベースにした競争社会からしっかりと「おりる」方法を模索する一冊。 そうはいっても……と誰もが思いがちな「おりられなさ」、すなわち一度路線転換をしたはずが再び比較と競争に巻き込まれていくことについても論じられており、一体私たちはどうすれば「一個人として生き直す」ことができ...
文芸評論をベースにした競争社会からしっかりと「おりる」方法を模索する一冊。 そうはいっても……と誰もが思いがちな「おりられなさ」、すなわち一度路線転換をしたはずが再び比較と競争に巻き込まれていくことについても論じられており、一体私たちはどうすれば「一個人として生き直す」ことができるのかを考えさせられました。 近年、知人の中でも「生き残る」より「生き直す」ことを重視する方が増えてきたので、折に触れて読み返したく思います。
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映画好きは前半から、読書好きは後半から読むのがオススメ。競争が当たり前、避けられないと思っている方には刺さります。
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おりる思想が何なのかピンと来なかった。 「好き」と「世界」の対立を描いている、という朝井リョウの作品に対する著者の批評も、「正欲」における、ただ社会から放っておいてほしい、勝手に生きるので、などの言葉を放つ登場人物から、「好き」の感情や、「好き」と「世界」の対立は見出せない気が...
おりる思想が何なのかピンと来なかった。 「好き」と「世界」の対立を描いている、という朝井リョウの作品に対する著者の批評も、「正欲」における、ただ社会から放っておいてほしい、勝手に生きるので、などの言葉を放つ登場人物から、「好き」の感情や、「好き」と「世界」の対立は見出せない気がする。
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題名からは全く想像できないが、朝井リョウ批評本である。「なんでもない人が書く」という謳い文句は非常に興味深く、親近感も湧いたが、それにしては世間について知ったような書き方をしていたところが気になった。さらには、無駄にしんどい世の中と理解していながら精一杯、自分なりに頑張っている...
題名からは全く想像できないが、朝井リョウ批評本である。「なんでもない人が書く」という謳い文句は非常に興味深く、親近感も湧いたが、それにしては世間について知ったような書き方をしていたところが気になった。さらには、無駄にしんどい世の中と理解していながら精一杯、自分なりに頑張っている人々をどこか軽蔑しているようにも読めた。 朝井リョウの作品に関してのネタバレが含まれるので未読の方は注意した方が良いかもしれない。
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んー、正直読みづらかった。 本の構成的にもなんかバランス悪い感じがした。 映画評や書評をベースに論を展開するのはちょっと面白い手法だけに残念。
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生き残れと何者か おりる=自分なりのペースや嗜好 生活から始める批評 「おりる」というアイデア:何もしない生き方 クマの主体性 前向きではない部分 サヴァイブの悪循環 後ろ向きにサバイブ ハングリー精神不在 奪われる者の強情さ 地に足をつける 一度死んで、生き直す 自分を偽る・擬...
生き残れと何者か おりる=自分なりのペースや嗜好 生活から始める批評 「おりる」というアイデア:何もしない生き方 クマの主体性 前向きではない部分 サヴァイブの悪循環 後ろ向きにサバイブ ハングリー精神不在 奪われる者の強情さ 地に足をつける 一度死んで、生き直す 自分を偽る・擬態 競争杉との葛藤 好き<苦痛になるをやらない そう簡単におりられるのか?:夢をあきらめる物語 特別な帝冠 普通と特別の間の一線 弱さへのまなざし 選択不可能性/選択・行動主義 正しさ批判と相対主義 好きvs世界 間文化主義
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批評にあった本を読み直してからもう一回読みたい。まだかなり理解が足りないが少しはなにかつかめた気がする。
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私事だが、来月で15年勤めた会社を退職し、新しい職場で働くこととなった。公示が出た後、私がまるで抜け駆けしたかのような視線を感じた…と言ったら流石に自意識過剰の極地だろうか。本書は若い世代の文筆家の論著であり、新進気鋭ならではの観点を期待したが、その界隈の先人達からの引用が大半の...
私事だが、来月で15年勤めた会社を退職し、新しい職場で働くこととなった。公示が出た後、私がまるで抜け駆けしたかのような視線を感じた…と言ったら流石に自意識過剰の極地だろうか。本書は若い世代の文筆家の論著であり、新進気鋭ならではの観点を期待したが、その界隈の先人達からの引用が大半の為、第1部3章で紹介される著作を読めば事足りるだろう。文学や映画の批評はなかなか興味深かったが、朝井リョウへの入れ込み具合が過剰で、バランスの悪さが気になる。私自身は【おりる】か【おりない】ではなく、緩やかに下る道を選んだつもり。
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