御社のチャラ男 の商品レビュー

3.1

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    3

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2025/01/12

タイトルにもなっているチャラ男こと三芳部長が普通に不愉快だった。 他の社員も部分部分で可愛らしいところはあるものの、特に好きになれるキャラはいなかった。 後半は結構響く言葉もあったし、会社という一つの組織で働いている人たちも各々いろいろ考えているということがリアルに描かれていたの...

タイトルにもなっているチャラ男こと三芳部長が普通に不愉快だった。 他の社員も部分部分で可愛らしいところはあるものの、特に好きになれるキャラはいなかった。 後半は結構響く言葉もあったし、会社という一つの組織で働いている人たちも各々いろいろ考えているということがリアルに描かれていたのはよかった。 つまらなくもないけど面白くはなかったので後半は根気で読みました。

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2024/12/15

ポップなタイトルに期待したけど、思っていたようなお話ではなかった。 「チャラ男」を軸に、様々な登場人物の視点からひとつの会社で働く人々の日常が描かれる。 という形式上、3人目くらいまでは毎回知らない人が出てくるようなものなのでなかなか入り込めなかった。 だんだん人間関係が分かっ...

ポップなタイトルに期待したけど、思っていたようなお話ではなかった。 「チャラ男」を軸に、様々な登場人物の視点からひとつの会社で働く人々の日常が描かれる。 という形式上、3人目くらいまでは毎回知らない人が出てくるようなものなのでなかなか入り込めなかった。 だんだん人間関係が分かってくると面白くなってくる。 けど、あくまでも毎日の社会人生活が描かれているだけなので、共感はすれど驚きまではなかった。 読み終わった後に何かが心に残ったような感じはなかったけれど、見返してみたら結構付箋を貼っていて驚いた。 組織で社会人やってれば誰でもあるよね、こういうこと。ということの連続で、これだけたくさんの人の視点を通してそういう部分を描けるのはすごいと思う。

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2025/01/23

私も会社員なので最初は分かるこういう人いるよねって共感しながら楽しく読んでたんだけど、読んで行くうちに自分の想像するチャラ男像とはなんか違ってきた。まずそこまでチャラくないのでチャラいってなんだっけ?となり、「世渡り上手い」って書かれてるわりに登場人物殆どから嫌われてるので、全然...

私も会社員なので最初は分かるこういう人いるよねって共感しながら楽しく読んでたんだけど、読んで行くうちに自分の想像するチャラ男像とはなんか違ってきた。まずそこまでチャラくないのでチャラいってなんだっけ?となり、「世渡り上手い」って書かれてるわりに登場人物殆どから嫌われてるので、全然上手く渡れてなくない?ってなりました。三芳部長はヘタレおじさんである種の女性からほっとけないと囲われてる感じがもはや太宰治を連想させ、自分の会社の世渡り上手なチャラ男たちに投影できなくなった笑 ただひとつ、無駄にとんがった靴を履いてるはあるある。

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2024/11/30

もっと笑えるコメディー系の小説だと思ったが違かった。 個人的には誰が誰だかよくわからなくて読みずらかった。 ただただ長く感じた。 でも「運命は必ずその人の弱点を暴きに来る」というフレーズがすごく印象的で、たしかになと思った。

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2024/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本筋とずれるが、自分もうつ病で仕事を休んでいるので、伊藤さんの独白が特に印象的だった。 「うつ病というのは、完璧主義の罰としていちばんきついものを集めたものだと思う」というくだりは本当に共感だった。 そんな彼女が、のちのちに仕事に復帰して、きつそうながらもまた働いている様子は希望に見えた。 また、別の人の話で、「うつは心の甘え」みたいなことを言ってるくだりもあって堪えたが、この本の中でたくさんの人の独白が出てくる中で、みんな考えてることや価値観が違っていて、「そう思う人もいるし思わない人もいるし、いちいちショックを受けることないな」と思った。 ぜんぜん別件だが、正義感が強く人の平等性を大切にする伊藤さんを評して「人類の半分を敵に回すと考えるのはきつそう」と漏らすくだり、身につまされる思いだった。正義感、というより自分が大切だと思うことを貫くことと、それによって他者を決めつけることは違うのだと肝に銘じたい。 そのほうが、生きるのが楽そうだ。

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2024/09/30

チャラ男について同僚や身近な人がエピソードなどを用いて語っています。 細かく登場人物が入れ替わるので読んでいて飽きません。 そもそもチャラ男ってナニモノか…そんなに深く追求しないのでそこも面白くていかように受け取ってもいいのかなと感じました。 また登場するジョルジュ食品という会社...

チャラ男について同僚や身近な人がエピソードなどを用いて語っています。 細かく登場人物が入れ替わるので読んでいて飽きません。 そもそもチャラ男ってナニモノか…そんなに深く追求しないのでそこも面白くていかように受け取ってもいいのかなと感じました。 また登場するジョルジュ食品という会社もなかなかの味を出しています。 まったり読めていいと思います

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2024/09/28

タイトルから、軽く読めて笑える小説かと思った。違った。 なんだか不穏な空気がまとわりついた小説だぞ、と思った。奥付けを見て出版された年を知り、納得した。コロナ禍かその直前に書かれたものだった。 これまでの日常が激変することへの恐れが、文章の端端から読みとれた。 章ごとに主役が変わ...

タイトルから、軽く読めて笑える小説かと思った。違った。 なんだか不穏な空気がまとわりついた小説だぞ、と思った。奥付けを見て出版された年を知り、納得した。コロナ禍かその直前に書かれたものだった。 これまでの日常が激変することへの恐れが、文章の端端から読みとれた。 章ごとに主役が変わるところが群像劇のようだった。複数の人の頭の中をのぞいているようで、楽しかった。

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2024/09/21

タイトルからして少し笑えるようなストーリーをイメージしがちだけど、凄く重たい内容の連続だった。 人が大なり小なり持つダークサイドを巧みな表現力で赤裸々に語る短編?の積み重ね。分からんでもないけど、もう少し楽観的に、楽しいことを考えてみようよ、そんな気持ちで読み進めた。

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2024/09/19

絲山さんの語彙力に脱帽!スマホ片手に調べながら読みました。頭良くなった気分! 組織の様々な人の視点で書かれているので、なんなんだよこいつと思ったり、うわーうちの会社にもこういうやついるわーと思ったり、正直賛同できない人も多かったけど、こんなに忠実に人格の描き分けができるのがすごい...

絲山さんの語彙力に脱帽!スマホ片手に調べながら読みました。頭良くなった気分! 組織の様々な人の視点で書かれているので、なんなんだよこいつと思ったり、うわーうちの会社にもこういうやついるわーと思ったり、正直賛同できない人も多かったけど、こんなに忠実に人格の描き分けができるのがすごいなと思った。

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2024/09/01

日常のちょっとしたモヤモヤ感を言葉として明確に描くのは上手だと思う。お話しとしてはモヤモヤしてしまうところがどうだろう?

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