旅する練習 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
サッカーとか、鳥とか、柳田國男… ちょっとわからない分野が多く、 1度目はサラーっと読んでしまい、それでもとても良かったので、2度目はわからない事を調べながら じっくりと読了。 知らない事を知れるきっかけとなり、勉強になりました! 読書の醍醐味も知りました。 読み終えてしばらくは何も読めなかった。 出会えてよかった1冊です。
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私もジーコさんが好きで、Jリーグ開幕直後からしばらく鹿島のファンクラブに入っていたので、ジーコさんのエピソードが入っていたり、鹿島が出てくるのは親近感があって良かった。 映画のようなストーリーも良かった。 でも文章が私の好みとは全く違っていて、ものすごく読みにくかった。持って回っ...
私もジーコさんが好きで、Jリーグ開幕直後からしばらく鹿島のファンクラブに入っていたので、ジーコさんのエピソードが入っていたり、鹿島が出てくるのは親近感があって良かった。 映画のようなストーリーも良かった。 でも文章が私の好みとは全く違っていて、ものすごく読みにくかった。持って回った、こねくり回された文章が苦手すぎた。
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柳田國男や小島信夫の引用、ジーコの「忍耐と記憶」、そのどれもが今は亡き姪の姿を耐え忍びながらも描き続ける先に待つ感動を示していると感じた。 ロードノベルらしい風景描写も良かったし、途中で回顧録だと気付かされるのも面白かった。 ささやかな良い小説で読んで良かった。 「本当に永らく...
柳田國男や小島信夫の引用、ジーコの「忍耐と記憶」、そのどれもが今は亡き姪の姿を耐え忍びながらも描き続ける先に待つ感動を示していると感じた。 ロードノベルらしい風景描写も良かったし、途中で回顧録だと気付かされるのも面白かった。 ささやかな良い小説で読んで良かった。 「本当に永らく自分を救い続けるのは、このような、迂闊な感動を内から律するような忍耐だ」
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ストーリー性で言うと、小説には珍しく?☆2て感じかな。 個人的には、ちょっとニュータイプだった。 そして、悪くはないけど、趣味ではない。(申し訳ない。) ストーリーよりも、日常風景の描写を大切にしている感じ。ストーリーに、ある意味では、だけど、直結しない、描写だけのパートが半分く...
ストーリー性で言うと、小説には珍しく?☆2て感じかな。 個人的には、ちょっとニュータイプだった。 そして、悪くはないけど、趣味ではない。(申し訳ない。) ストーリーよりも、日常風景の描写を大切にしている感じ。ストーリーに、ある意味では、だけど、直結しない、描写だけのパートが半分くらいあって、都度都度それなりの分量で出てくるので、ちょっと読む気力が減退してしまう。そして、描写の傾向は、日本語の美しさなどより、どちらかと言うと、写実主義、的な?個人的には、ストーリーの中でちょろりと描写が出るタイプの方が好みだな。 とはいえ、ところどころ、日常はうまく切り取られず記録に残っていかない話とか、そうだよね〜と、日々思うことから、伝えたい気持ちも理解はするし、別に嫌な感じは受けず読了はしたので(短い小説なのが良かったかも?長編だったら読み切っていたか怪しい(笑)。いろいろ示唆しながら、実はライトケースしかそれぞれ起こらないし(笑)。)、
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実話なのかな と思うストーリーだった。 中盤から待ち受ける結末が哀しいものである事が何度も漂って、ビクビクしながら読み進めた。 情景の描写が美しい。 ある意味贅沢な時間を過ごしていると思った。
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最後に待ち受けている一文の、あまりにささやかで、かつなんと破壊力のあることか。読者は微笑ましい気持ちで彼らの旅の行く末を見守っているはずで、登場人物たちに思い思いの感傷を抱いているはずで、そうくるか、と読者の心を破壊しにかかるのは唸らされてしまった。 そこに辿り着く、そのための物...
最後に待ち受けている一文の、あまりにささやかで、かつなんと破壊力のあることか。読者は微笑ましい気持ちで彼らの旅の行く末を見守っているはずで、登場人物たちに思い思いの感傷を抱いているはずで、そうくるか、と読者の心を破壊しにかかるのは唸らされてしまった。 そこに辿り着く、そのための物語なのだ、と読み終えた今では思う。
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ほのぼのとのんびりと旅は始まる。サッカーボールを蹴りながら、それが練習なんですね。長い距離を歩くなんて、最後はいつだろう。歩くと普段は通り過ぎて気がつかないことにも目が行くことでしょう。練習の旅の行きつく先が悲しい。どこかを歩きたくなった。
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少し遠出をしたいと思いました。 この本はとても悲しい気持ちになりますが、それと同時に旅による、思い出ができる素晴らしさも教えてもらいました。柳田國男の作品を読んでみたいと思いました。
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中学入学前の姪と小説家の叔父が徒歩で旅する話。天真爛漫でサッカーの練習をしながら進む姪と物知りで小説を紡ぐ叔父、そして途中で出会う内定を得た大学生、穏やかで温かい関係に、ゆるく進む旅に小休憩させてもらった気がする。なんて思ってた矢先の展開に天を仰いだ。
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