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母の最終講義 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2024/10/24

若年性認知症になった母親の遠距離介護を三十年近く、その間父親も癌になり壮絶な闘病を間近でみる。しかも最相さんは一人っ子なのだ! 二人を送った日々を淡々とした筆致で書き記したエッセイ。 さらに支え続けてくれた夫の癌 ウエットでないカラッとした文章を書くだけに、最相さんの日常が、こ...

若年性認知症になった母親の遠距離介護を三十年近く、その間父親も癌になり壮絶な闘病を間近でみる。しかも最相さんは一人っ子なのだ! 二人を送った日々を淡々とした筆致で書き記したエッセイ。 さらに支え続けてくれた夫の癌 ウエットでないカラッとした文章を書くだけに、最相さんの日常が、こんなにしんどいものだということに驚く。 ミシマさんがつけた「母の最終講義」という書名に惹かれて読んだだけに、実際に介護について書かれているのは最初の二章だけだったという点は残念。読者に期待させてしまうので、いい書名なんだけど、期待値を上げてしまうかも。

Posted byブクログ

2024/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

認知症であろうと何であろうと、親が死ぬことは親の最終講義。すごい。ジャーナリズムの覚悟の話にも通じるものがある。 なんといふ空の続編だという。やっぱりね。

Posted byブクログ

2024/10/11

母を30年前に亡くしたので、もし生きていたらどんな最終講義が聞けたのだろうか、と。 「絶対音感」以来だったが、実は同じ年と知り、自分が30年間子育てをしてきた、それと同じ期間、介護に携わってこられたのだと知った。 介護帰省やコロナ禍中に父を亡くしたことなど、まるで自分の記録のよう...

母を30年前に亡くしたので、もし生きていたらどんな最終講義が聞けたのだろうか、と。 「絶対音感」以来だったが、実は同じ年と知り、自分が30年間子育てをしてきた、それと同じ期間、介護に携わってこられたのだと知った。 介護帰省やコロナ禍中に父を亡くしたことなど、まるで自分の記録のようでもあった。 母としての講義は終えたつもりでいるが、代わりに子どもたちの講義に耳を澄ませる日々である。

Posted byブクログ

2024/08/23

母の介護を「母の最終講義」と表現した著者。素晴らしい発想だ。私もそう思えたらよかったのに・・・ しかしながら、お母様とリモートでお別れしたのは47ページ。物足りない。

Posted byブクログ

2024/08/04

エッセイや人生相談はたまにお見かけしていたものの、単行本は『絶対音感』以来の最相葉月さん。 若年性認知症だったお母様から始まる長い介護体験を通じて得た知恵や死生観など、細かいことは違うのに、いろいろと私自身が経験して来たこととも重なり、年齢的にも同世代なので共感しつつ。まだまだお...

エッセイや人生相談はたまにお見かけしていたものの、単行本は『絶対音感』以来の最相葉月さん。 若年性認知症だったお母様から始まる長い介護体験を通じて得た知恵や死生観など、細かいことは違うのに、いろいろと私自身が経験して来たこととも重なり、年齢的にも同世代なので共感しつつ。まだまだお互い残りの人生があるわけですから私も、著者に倣って「ごくろうさま」は使わないことにします。

Posted byブクログ

2024/07/28

最相葉月のエッセー集。父親は若い時にあっさりと亡くなったが、母親の50代の脳卒中後の痴ほう症発症、著者は30年間介護を行ってきて、つらかったが本当に人生修行をさせてもらっていると考えたのがタイトル。その話がちりばめられ間にこれまで理系的なはやぶさ、絶対音感、などの取材のネタがちり...

最相葉月のエッセー集。父親は若い時にあっさりと亡くなったが、母親の50代の脳卒中後の痴ほう症発症、著者は30年間介護を行ってきて、つらかったが本当に人生修行をさせてもらっていると考えたのがタイトル。その話がちりばめられ間にこれまで理系的なはやぶさ、絶対音感、などの取材のネタがちりばめられている。

Posted byブクログ

2024/06/15

タイトルから思っていたのと違っていて、ああノンフィクションの方が好きかもとか思ってしまっていたけど、あとがきがとても心地良くて読後じわーと染みてくる本だった。

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2024/06/13

コロナ禍前後のエッセイをよりぬいた一冊。 一粒一粒は、介護のこと、生活のこと、取材のことと多方に異なるテーマだが、通して読むと 著者の人となりが見えてくる 同時に、当時の暗い靄のようや空気感とともに、その靄によって時代が分断されてしまったこと、私達はまだその靄から脱しきれていない...

コロナ禍前後のエッセイをよりぬいた一冊。 一粒一粒は、介護のこと、生活のこと、取材のことと多方に異なるテーマだが、通して読むと 著者の人となりが見えてくる 同時に、当時の暗い靄のようや空気感とともに、その靄によって時代が分断されてしまったこと、私達はまだその靄から脱しきれていないことに改めて気が付かされた 母の死の一節でも、著者の文章にはどこか諦念と軽みがある気がする。自分が同じ立場に立った時にこのような視点を持てるのだろうか

Posted byブクログ

2024/06/06

長い介護生活のうえ認知症の母をコロナ禍で亡くし、孫たちのために葬儀をリモート中継した話に、特別な時期だったと振り返ってみたり、風呂敷を頭に巻いてスーパーで会計が済むとほどいて包んで持ち帰る話に、確かにエコバッグより万能だと思ったり、幅広い方向に向かうエッセイでした。

Posted byブクログ

2024/06/05

著者の本はほとんど読んでいたけど、20歳の頃から両親の介護をしていたとは知らなかった。自分より6歳年上だけど、いろいろ身につまされた。

Posted byブクログ