グリーン家殺人事件 新訳版 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かなり前に翻訳された旧訳版を読んだ事はあるが、新訳版は初めて。 ニューヨークの旧家の一族を狙った殺人事件を探偵ファイロ・ヴァンスが解き明かす 勘の良い方なら中盤あたりで犯人の見当はつくと思う けどこれ、4人も殺された上に犯人は自殺してしまう 一件落着と言ってしまっていいのかどうか
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『十角館の殺人』登場人物フェア開催中(※1人で勝手にやってます) アガサ→ポウ→カー→エラリイに続いて、5人目ヴァン・ダイン初読み。 ニューヨークに孤絶して建つグリーン屋敷。 名門グリーン一族に次々と惨劇が起こる… 『十角館』フェアをやるくらいなんで、何しろ「館」が大好きな自...
『十角館の殺人』登場人物フェア開催中(※1人で勝手にやってます) アガサ→ポウ→カー→エラリイに続いて、5人目ヴァン・ダイン初読み。 ニューヨークに孤絶して建つグリーン屋敷。 名門グリーン一族に次々と惨劇が起こる… 『十角館』フェアをやるくらいなんで、何しろ「館」が大好きな自分には大当たり!! 綾辻行人さんの館シリーズを読んでいる時と同じドキドキ感でめちゃくちゃ面白い。 グリーン屋敷の見取り図も部屋の平面図もあって、館好きはテンションが上がる。 この家族は互いに憎み合っていて、誰が犯人でもおかしくない。 閉鎖的空間でみんなが疑心暗鬼になるこの感じがもう大好きな展開。 アマチュア探偵のヴァンスは、他の名探偵と違って自信家でもないし、早い段階で犯人を当てるような洞察力もない。 個性もあまりない探偵だけど、だからこそ探偵と読者が同じ目線で一緒に犯人探しができて楽しかった。 作者ごとに様々なタイプの探偵がいて、それぞれ良さがあるなぁ。 海を渡って100年近く多くの人に読まれている不朽の名作は、どれを読んでも超絶面白い。 そして新訳版だからとても読みやすい!! 海外古典ミステリーはもっと難しいものだと思っていて、こんなに面白いとは知らず、恥ずかしながら若い頃に全く読んでこなかった。 そんな私に海外古典ミステリーへの入口をつくってくれた『十角館』が与えてくれた影響は本当に大きい。 遅くなったけど読みはじめて本当に良かった。 解説によると、この作品とエラリー・クイーンの『Yの悲劇』は、〈閉鎖的空間の連続殺人〉などが共通しているとのこと。 クイーンの違うシリーズに進もうと思ってたのに、『Yの悲劇』も読みたくなってしまった。 『僧正殺人事件』も『火刑法廷』 も国名シリーズも読みたいし、フェアはまだまだ続きそう♪
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1.おすすめする人 →探偵ものがすき、クローズドサークルが好き 2.感想 →注釈が多いのはいつものこと。笑 ヴァンが探偵の助手としてヴァンスといるが、 あまり登場せず、 探偵助手でいる意味が分からない。 話の内容的には、 おおかたそんな感じだろうと予測できた。 どの...
1.おすすめする人 →探偵ものがすき、クローズドサークルが好き 2.感想 →注釈が多いのはいつものこと。笑 ヴァンが探偵の助手としてヴァンスといるが、 あまり登場せず、 探偵助手でいる意味が分からない。 話の内容的には、 おおかたそんな感じだろうと予測できた。 どの時代も女には弱いもの。
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しんどかった。大昔に読んだはずで、犯人も目星が付いていたのに長かった。とりあえず、旧版の後書きにも目を通しておこう。アダからエイダになっているのね。あと、人物紹介欄にグリーン婦人が上がっていないのは云々もよくわかりました。今の時期に、新訳版が出る意義も理解出来たように思う。
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新訳が出たということで再読。とは言っても、高校生のときに読んだのだが、どんな内容だったか全く覚えていなかったので、実質的には初読と同じ。ただ一つだけ、本文が始まる前に「有名なグリーン家殺人事件があったころのグリーン屋敷」という版画が挿入されているのだが、この屋敷の立派な構えや聳...
新訳が出たということで再読。とは言っても、高校生のときに読んだのだが、どんな内容だったか全く覚えていなかったので、実質的には初読と同じ。ただ一つだけ、本文が始まる前に「有名なグリーン家殺人事件があったころのグリーン屋敷」という版画が挿入されているのだが、この屋敷の立派な構えや聳え立つ尖塔については鮮明に記憶が残っていた。 下肢が麻痺してしまった未亡人、亡くなった家長の遺言に縛られ遺産を相続するためには四半世紀はこの屋敷に住むことを余儀なくされている4人の子どもたち、そして養女。これらの面々がいがみ合って暮らしていたグリーン家で、次々と家族が殺されていく、果たして犯人は家族の中の誰かなのか、そしてその動機は、手口は?というもの。 探偵役のファイロ・ヴァンスのペダンチックさが鼻持ちならないということは良く聞くが、確かに捜査陣の側からすれば「あんたの言っていることが捜査と何の関係があるのだ」と言いたくなるのは分かるものの、解決と全く無関係なことでもないので、読んでいてそれほど嫌な感じはしなかった。 次々に関係者が殺されていくので容疑者が絞られてしまい、犯人自体の見当はだいたい付いてしまうのだが、犯行方法の詳細は分からなかったので、最後まで面白く読むことができた。 創元推理文庫よりヴァン・ダイン新訳の刊行が2010年に『僧正』から始まり、『ベンスン』2013年、『カナリア』2018年、そして本作『グリーン家』が2024年、一応「S.S.ヴァン・ダイン全集」と銘打たれているが、果たして12作全部出るのだろうか。
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2024/2/6読了 約30年振りに〈ファイロ・ヴァンス〉シリーズ最高傑作を読んだが、思ったのは、最初の事件で屋敷の内外を徹底捜索すれば凶器は発見出来た筈で、この時点でファイロ・ヴァンスの御高説を拝聴するまでもなく、一気に事件解決が出来た筈だということ。100年前の話とは言え、こ...
2024/2/6読了 約30年振りに〈ファイロ・ヴァンス〉シリーズ最高傑作を読んだが、思ったのは、最初の事件で屋敷の内外を徹底捜索すれば凶器は発見出来た筈で、この時点でファイロ・ヴァンスの御高説を拝聴するまでもなく、一気に事件解決が出来た筈だということ。100年前の話とは言え、これはNY市警の失態でしかないだろう。――とか、ロマンの無い感想は措いて、これはミステリ風のゴシック・ホラーと思えば十分に楽しい。
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犯人は当たった!嬉しい! さすがのヴァン・ダイン、古典かつ本格のミステリで私好み。警察なんとかできるでしょ、はさておき、構想が素晴らしかった。訳も読みやすい。 引き込む力、謎を際立たせる構想、読んで満足間違いない。
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