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汚穢のリズム の商品レビュー

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2024/11/06

汚穢の相対性、「清潔さ」の暴力性。 気づきが多く、ショートエッセイ集なので空き時間に読めるのも良かった。 内容とは関係ないですが、こういう日常に潜む暴力性みたいなものって、そもそも敏感な人たちはこういう本を手に取って勝手に価値観をずらしていけるけれど、本来伝わるべき人たち(と勝...

汚穢の相対性、「清潔さ」の暴力性。 気づきが多く、ショートエッセイ集なので空き時間に読めるのも良かった。 内容とは関係ないですが、こういう日常に潜む暴力性みたいなものって、そもそも敏感な人たちはこういう本を手に取って勝手に価値観をずらしていけるけれど、本来伝わるべき人たち(と勝手に思ってしまってるだけかもしれないけど…)は、こういう本とか考えに関心を持ってない。しかもそういう人の方が多いから社会はなかなか変わらない。 どうやって伝えていくべきなんでしょうね。

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2024/09/25

ショートエッセイ集なのでサラッと読める。汚穢というテーマに対する切り口は各々様々でありつつも、抽象化すると切り捨てられる具体の何かへの眼差しが共通していて心地よい。個人的には老人ホームのフィールドワークに関する章がグッときました。 タイトルと表紙から受ける印象ほどキツい内容はない...

ショートエッセイ集なのでサラッと読める。汚穢というテーマに対する切り口は各々様々でありつつも、抽象化すると切り捨てられる具体の何かへの眼差しが共通していて心地よい。個人的には老人ホームのフィールドワークに関する章がグッときました。 タイトルと表紙から受ける印象ほどキツい内容はない。

Posted byブクログ

2024/07/26

市原佐都子さんのエッセイ衝撃 心の働き方自体を汚穢化することに対して、「コレクトネス」の潔癖さを思った

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2024/03/02

死・身体・糞便・分泌物・生き物・生活空間・都市空間・言語規範といったテーマで「汚穢」を語るアンソロジー。広範なテーマを扱いながらも一つ一つが関連し合い、読後はきたなさやおぞましさを見る観点が広がったように感じます。嫌悪や恐れに興味がある方におすすめの本です。

Posted byブクログ

2024/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

汚穢とは命が滲み出し境界に出現・侵入してくること、また忌避行動の結果現れるもの、としてゴキブリやゴミ屋敷、家畜、介護などを広く語っており面白かった。川崎市民なので、特にジェントリフィケーションの話が刺さった。においなのだ、問題は 都市が脱臭された人情を売りにしてもそんなものは上っ面で、ホントの共生は違うにおいの人同士が同じ空間を共有している状態を指すんじゃないの、はその通り。でもこの次の沖縄の養豚の話でもある通り、既に分離されてしまっているし、外部からの視線や発言に晒されて方向づけられてしまっているんよ

Posted byブクログ