もしも世界からカラスが消えたら の商品レビュー
カラスが消えたら生態系にどんな影響が… いや、きっと大変なことになるんだろう そう思いながら読んでみたんですが 予想と違いました そんなに影響ないんじゃないかな、ということがずーっと書かれているのに、それでもカラスじゃないとダメじゃない?という内容 思わず笑ってしまうような...
カラスが消えたら生態系にどんな影響が… いや、きっと大変なことになるんだろう そう思いながら読んでみたんですが 予想と違いました そんなに影響ないんじゃないかな、ということがずーっと書かれているのに、それでもカラスじゃないとダメじゃない?という内容 思わず笑ってしまうようなことも 作者のカラス愛が伝わってきます
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落ち着いてください!松原先生!と、言いたくなりそうです。たたみかけてくるカラス愛がすごかったです。そして、楽しかった。 カラスが消えたらどうなるか?、カラスと他の鳥たちのファクトと、カラスがいなくなるフィクション、だからか演劇のように第1から4の「幕」で構成されています。 ...
落ち着いてください!松原先生!と、言いたくなりそうです。たたみかけてくるカラス愛がすごかったです。そして、楽しかった。 カラスが消えたらどうなるか?、カラスと他の鳥たちのファクトと、カラスがいなくなるフィクション、だからか演劇のように第1から4の「幕」で構成されています。 まず、わたしのようなカラス初心者にもわかるように生態系でのカラスの特徴・役割を説明されます。そして、いなくなる影響が語られます。 カラスの話しなんですが、空+陸+海=地球、動物+植物=生命、みたいなメガスケール。「カラスが消える」とはカラスとその周りすべてを語ることみたいです。 次に進化の歴史からカラスが消えたらどうなるか、つまりポッカリとあいたカラスのポジションにどんな鳥が入っていくのかです。 一番のポイントは、カラスが食べていたものをだれが食べてくれるのか、のようです。食べ物は大切です。 でも松原先生、色を非常に気にされています。カラスの色はメラニン色素なんですね。メラニン色素がどんだけ良いか、説明していただきました。メラニン色素最高です! そして、いよいよ「第3幕」、人間の文化や社会からカラスが消えたら?、この部分がページ数、項目数が多くてメインなんです。 わたしの知識不足を痛感しました。鳥類図鑑読んどきゃよかった、アニメ、マンガの知識あればもっと楽しかったのに、と。 ポケモン、セーラームンなら名前は知ってるけど、『パトレイバー』ってなに?カラスは奥が深いです。 それはそうと、松原先生、『カラスのパン屋さん』に突っ込みすぎですよ! ついに最終幕、松原先生はカラスの代役オーディションやっちゃいます。 いろんな鳥をよびつけて、注文をつけます。もう許してあげてほしい、みんな迷惑そうです。 「肉食え」「果実食え」「見た目よくない!」とか言って。あげくに松原先生の故郷の名産品「柿」の「種子ばらまいてこい」とおっしゃいます。 この本では、カラスのみなさんはわりとアンノンとして高見の見物です。でも、松原先生が『もしも世界からカラス以外の鳥が消えたら』を書かれたら、そのときは覚悟しといたほうがいいですよ。
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嘉門達夫さんが、まだ替え歌に逃げない初期の名曲に、ウシ、がある。 犬がこの世からいなくなって、牛がペットになったら、盲導牛に警察牛という、まあそんな歌。 この本は、それ。 ガチな、カラスがもしこの世からいなくなったら生態系にこれだけ影響が出るからと言う警鐘では、全くない。 ...
嘉門達夫さんが、まだ替え歌に逃げない初期の名曲に、ウシ、がある。 犬がこの世からいなくなって、牛がペットになったら、盲導牛に警察牛という、まあそんな歌。 この本は、それ。 ガチな、カラスがもしこの世からいなくなったら生態系にこれだけ影響が出るからと言う警鐘では、全くない。 カラス、いなくなんねえもん。今の所。 カラスが今消えるオプションと、進化の過程で、カラスが発生しなかったオプションはあるが、じゃあカラスの代わりにどんな鳥がそのニッチを埋めるだろうかと言う考察から、鬼滅の刃で誰が伝令やるんだまで、博識とオタクで迫る。 学者同士が酔っ払ってやり合う与太話だと思っていいと思うな。 それで、ちゃんと、カラスが生態系にどう言う位置を占めていて、似たような他の生物の生態と、カラスの違いを説明してくれる。 うまくカラスの隙間を埋めてくれそうな理論展開になると、難癖つけてそれを潰すところもまたいいわ。 スカベンジャーで、果肉食者で、太陽の使者で、ダークな部分もあって、神話にもなって、そんな属性を肩代わり出来そうな生物を、どんどんと切り捨てていくと、結局そんな存在は。 カラス。 いろんな分野へのマニアックな博識に脱帽。
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もし世界にカラスという存在が無かったら、どうなるのか? 代役の鳥はいるのか?鳥類学のみならず、多彩な視点で考察。 ・プロローグ もしも世界からカラスが消えたら 第1幕 生態系からカラスが消えたら 第2幕 生物の進化史からカラスが消えたら 第3幕 人間社会からカラスが消えたら 第...
もし世界にカラスという存在が無かったら、どうなるのか? 代役の鳥はいるのか?鳥類学のみならず、多彩な視点で考察。 ・プロローグ もしも世界からカラスが消えたら 第1幕 生態系からカラスが消えたら 第2幕 生物の進化史からカラスが消えたら 第3幕 人間社会からカラスが消えたら 第4幕 カラスの代役オーディション ・エピローグ 鳥類学者マツバラのパラレルな日常 主な参考文献有り。 今回もブレない、カラス研究者・松原先生。 鳥類学・分類学・地史学・進化史・日本史・刀剣・生物学・ 文化人類学・宗教・民間伝承・文学・エンタメ・人名に地名等、 様々な分野からカラスが消えた世界を探り、考察している。 スカベンジャー・果実好きな雑食系で種子散布者・営巣場所・ 賢さ・喋る・太陽の鳥等の条件を満たす代役はいるのか? 進化や食性の変化までも考察しても・・・やっぱ難しい。 も~カラス研究者のツンデレ愛が、たぷたぷしている~。 一種だけで条件満たす鳥は「Nevermoreもはやない」 確かに「鬼滅の刃」で鎹オウムだったら産屋敷の家はすぐに バレそうだし「八咫烏」シリーズが八咫禿鷲だったらキモい。 ニュージーランドのケアだったら車のワイパーがガタガタに。 大型&肉食化したハトなぞ、ただただ怖い。 エピローグの仮想未来世界は「Nevermoreもはやない」 何はともあれカラス、世界での存在感が半端ないです。
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散歩してても、旅行に行っても、カラスにはよく出会う。 家にいても、時折りベランダにやって来るので、睨み合いになることもある。 小鳥は大好きだが、体と態度のでかさのためカラスは好きではない。 毎日見ているから気がつかないが、最近は東京のカラスの数は激減しているそうだ。 そのせいな...
散歩してても、旅行に行っても、カラスにはよく出会う。 家にいても、時折りベランダにやって来るので、睨み合いになることもある。 小鳥は大好きだが、体と態度のでかさのためカラスは好きではない。 毎日見ているから気がつかないが、最近は東京のカラスの数は激減しているそうだ。 そのせいなのだろうか、ムクドリやヒヨドリは増えている感じは持っている。 嫌われもののカラスだが、もしもカラスがいなかったらどうなっていたか。 生態系の頂点近くにいるカラスだけに、その影響力は大きい。 いや、カラスの代わりはいくらでもいるので、たいした影響はないかもしれない。 そんなことを松原始さんがアレコレと考えてみた本で、カラスのことを多方面から知ることができる。 宗教や文学やエンタメにもカラスは登場し、昔から人間社会と切り離せない存在だということが分かる。 カラスのいない世界を考えるにせよ、カラスの代役を考えるにせよ、カラスは何をしているのかを知らねばならない。 死肉食、ゴミ漁り、頭がいい、大きな種子の散布者、樹上繁殖、だみ声、特徴はいろいろある。 代役候補は、コンドル、ウミネコ、大型化したムクドリ、ドバト、イソヒヨドリ、インコ類など。 だが、一品種でカラスの代役がこなせる鳥はいないようだ。 以前、オオタカがカラスを追い回している場面に遭遇したことがある。 東京に猛禽類が増えていることが、カラスが減少している原因の一つだと言う人がいる。 カラスはもう少し減ってもいいと思うが、オオタカがカラスに取って代わるのは勘弁だ。 カラスはおおよそどんな奴か知っているが、オオタカは何をしでかす奴か知らないので。
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面白かった!やっぱり読みやすくて面白い松原先生本。 まあ、世代と嗜好が似通っているというベースがあるからだろう。 普段から、とてもよく雑談のトピックになる「if」 本書の主題であるカラスsp(ボソ&ブト)がいなかったら、 というのはもちろんティピカルネタ。 他にも虫屋が入ると、G...
面白かった!やっぱり読みやすくて面白い松原先生本。 まあ、世代と嗜好が似通っているというベースがあるからだろう。 普段から、とてもよく雑談のトピックになる「if」 本書の主題であるカラスsp(ボソ&ブト)がいなかったら、 というのはもちろんティピカルネタ。 他にも虫屋が入ると、Gとかミミズとかがいなかったら、とか 哺乳類も〇〇がいなかったら、というのは よく酒のアテになるネタである。 それがみっしりと一冊になっているところが素晴らしい。 私のような素人が、カラスspがいなかったらと考えると すぐにキアやトビ、ハクトウワシなんかを思い浮かべてしまうんだが カラスspの担っているあらゆる方面について考察し、 潰していくのがほんと面白い。それにそこから派生する脱線トピックも面白い。 一つ一つのネタは珍しく無いが、組み立てるとこんなに面白くなる! という、娯楽小説を読んでいる感じのワクワク感がある。 いっそ、松原先生にカラスのラノベを書いていただいて、 コミック化、アニメ化、実写化とかしてほしいぐらいだ。 尊い、、
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図書館でタイトルが目に入ってきた作品。 借りずに図書館で一気読みしました。 カラスがもしもいない世界だったらどうなるか?というIfの話を、 生態系 神話 文化人類学 などなど、幅広く語る本です。 一読した感想は、 「この本を書いている作者さん、楽しそう〜」でした。 ...
図書館でタイトルが目に入ってきた作品。 借りずに図書館で一気読みしました。 カラスがもしもいない世界だったらどうなるか?というIfの話を、 生態系 神話 文化人類学 などなど、幅広く語る本です。 一読した感想は、 「この本を書いている作者さん、楽しそう〜」でした。 確かに、アカデミックな視点で読むと、カジュアル書かれた空想の世界に指摘が無数にありそうです。 ですが、これまた面白く書いているんですよね。カラスの代わりになりそうな動物シリーズ!とか、サッカー好きが、「今年のJ1の選手で最高のイレブンを作ってみたら?」のようなワクワク感を覚えました(ちなみに私はそこまで鳥に詳しくないので、置いていかれている方です) 最終的には、生態系の均衡が崩れると予期しない結果を生むので、カラスといえど邪険にしないでね、というメッセージを読み取りました。 レイチェル・カーソンの古典、沈黙の春も、このタッチで書かれていたら、今の時代より日の目を浴びるかもしれません。不謹慎でしょうか?
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カラスは特別な鳥。 生物学的にも、人間との関係性においても。 特に後者では文化、歴史、宗教、風俗においてカラスがいかに重要な地位を占めているかがわかる。 特別に思われているからこそ、ちょっとした仕草が可愛く見えたりする。 大型の果実食者、スカベンジャーとしてのカラスは唯一無二...
カラスは特別な鳥。 生物学的にも、人間との関係性においても。 特に後者では文化、歴史、宗教、風俗においてカラスがいかに重要な地位を占めているかがわかる。 特別に思われているからこそ、ちょっとした仕草が可愛く見えたりする。 大型の果実食者、スカベンジャーとしてのカラスは唯一無二な存在。 いろいろ面白い話があるが、後半グダグダ。同じことの繰り返し気味。 読了90分
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カラスが消えた世界では誰が代わりになるのか、をテーマに書かれた1冊。個人的には肉食化したハトじゃなく、カラスのいる世界で良かったと思ってしまった。
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カラスに飛び抜けた力はない。しかし文化的価値も含めて考えたとき、カラスに代われるような鳥はいない。日本が南米にでもならない限り…。 内容は薄い。しかし、いつもの松原先生のエッセイだと思えばまぁ、気軽に読めて良いのではないかと。
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