スーパースターを唄って。(2) の商品レビュー
もう良すぎる。1巻からずっとこの物語の空気は。 重たく、張り詰めて、熱を持って、気だるげに、真剣である。 不真面目でも真面目でも、気楽でも苛立っていても、みな総じて音楽に対して(あるいはそれぞれのどうしようもないエゴに対して)真剣である。 自分の心境と違いすぎて感情移入できない、...
もう良すぎる。1巻からずっとこの物語の空気は。 重たく、張り詰めて、熱を持って、気だるげに、真剣である。 不真面目でも真面目でも、気楽でも苛立っていても、みな総じて音楽に対して(あるいはそれぞれのどうしようもないエゴに対して)真剣である。 自分の心境と違いすぎて感情移入できない、みたいな次元を暴力的に乗り越えてくる感情の圧力がある。 雪人のなかに、メイジのなかに、芦屋のなかに、リリーのなかに、全ての人のなかにあるドロドロとしたものと透き通ったもの。全て切実である。 つまり、私自身のドロドロも、透明も、切実である。読み手の拡大解釈が自然にできてしまう作品は偉大だと思う。 そしてもうひとつ。音楽はその欠かせざる遺伝子として、反骨であり反逆でなければいけない。 あらゆる批判を蹴散らしてそう訴えかけてくる何かがある。
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