三日月の輪舞曲 の商品レビュー
プロローグ、正直難しいです。 思想の話なの?宗教の話なの?一体何の本読まされようとしてるの? みたいな。 「光あれ」と7日間で世界を作ろうとしてる? みたいな。 このようにプロローグがはじまったことは 詩的な書き方を感じて小難しい印象だったのですが、 同時に旅する青年の浮き...
プロローグ、正直難しいです。 思想の話なの?宗教の話なの?一体何の本読まされようとしてるの? みたいな。 「光あれ」と7日間で世界を作ろうとしてる? みたいな。 このようにプロローグがはじまったことは 詩的な書き方を感じて小難しい印象だったのですが、 同時に旅する青年の浮き立つ心の様子や人との関わりの様子の描写にリズム感があって、 その書き方の差でテンポが良くて小気味良い。 一緒に旅を楽しんでいるかのように読めます。 何を渡して、何を受け取るのか、 人との縁というものは、お互いに影響しあって伝播をして連鎖するものだ。 出会った人によって表現も違うけれど、 大元にあるのは同じ。 どうしてこんなに響くような言葉をくれる人たちばかりと出会えてるんだろう? というような不思議な旅なのだけど、 それは人好きライダーに変身した受け入れる心の間口の広さと、嘘がない素直さにももたらされていると感じる。 受け取り側も大切なのよね。 偶然の無計画の旅で出会った人だけど、 出会って、コミュニケーションをとって、 そういうものってその土地の人にも青年にも“必要”で結ばれているご縁なのだろうし、嘘がない素直さがあるから気付けるものでもあるのだろう。 さて、印象的な言葉として『三日月の目』がある。 そういえばタイトルも『三日月の輪舞曲(ロンド)』じゃん!(もちろんその三日月なのですけどね) 輪舞曲(ロンド)とは、 ・主題が何度か繰り返される形式で、その間には異なる楽想(メロディーやリズム)が挟まれる楽曲のこと。 または、 ・多くの踊り手がまるい輪をつくって踊る時の曲のこと。 青年の旅、そして旅での出会いは輪舞曲(ロンド)のように、1人ではなく出会った人全てが手を繋いだようにまあるくできている。 そして、それぞれ違うエピソードではあるれど、真ん中に置いた大切なものというのは同じなのです。 私はこの本を読みながら、同じようにあちこちの“星”を旅する『星の王子さま』を思い出しました。 「大切なものは目に見えないんだよ」 そんな目に見えないものたちを繋げて、 青年は、旅の後半に目標が決まりつつあります。 それは、青年にとっての“輪舞曲(ロンド)”であるのだと思いました。 カバーにある著者紹介の写真にて、 くまさんが叶えた結論を見て、私の目も三日月になりました。 読了後は、気持ちが前向きになって、三日月の目になって、その気持ちで生きていれば「化学反応」も起こるだろう。 ひねくれたら損だ。 まっすぐに読んでほしい。
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