謎の平安前期 の商品レビュー
話をごちゃ混ぜして理解不能
意味不明なタイトル通り、期待外れ。女性側から平安朝をみたものでオリジナルな例え話が多すぎ。
tk
電子書籍で読んだけど、何度も家系図や年表を参照すること考えたら紙で読んだ方がよかったな。 非常にボリューミーな内容。女官が要職につき、実力主義で異なる出身の秀才が活躍する奈良時代と比較して、平安時代は、本名が残っている女官が消え、藤原家出身の貴族が中心となり中央政界を牛耳るなど、...
電子書籍で読んだけど、何度も家系図や年表を参照すること考えたら紙で読んだ方がよかったな。 非常にボリューミーな内容。女官が要職につき、実力主義で異なる出身の秀才が活躍する奈良時代と比較して、平安時代は、本名が残っている女官が消え、藤原家出身の貴族が中心となり中央政界を牛耳るなど、1000年を超えて現代の日本にもその悪しき影響が残っているように思えた。 平安初期には十二単が着られていなかったことなど驚きがあった。
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皇位継承に関心があって読みました。 男性の継承スタートと、内親王が結婚できなくなった話は興味深かったですが、関心のない話題はスルーしてしまいました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
桓武から枕草子源氏物語まで200年あってその間の話があんまりないということ自体に気がついてなかった。それなりに政変があったりと化してるのだというのを初めて知ったくらい。女官が女房に、荘園が自立し、変化はそれなりにゆっくり進んでいたんだ。
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400年続いた平安時代の前半200年で生じた政治や宮廷の変化を丹念に書かれていた。奈良時代には女性も政治の表舞台に出て、名前が残っているが、平安時代になると稀になり、今の大河ドラマで出ていた高階貴子以降、名前すら残りづらくなってくるという。また、中央と地方の関係も変わり、中央から...
400年続いた平安時代の前半200年で生じた政治や宮廷の変化を丹念に書かれていた。奈良時代には女性も政治の表舞台に出て、名前が残っているが、平安時代になると稀になり、今の大河ドラマで出ていた高階貴子以降、名前すら残りづらくなってくるという。また、中央と地方の関係も変わり、中央から派遣されることが減り、中央と地方でそれぞれのヒエラルキーが生まれていく様子も興味深い。200年の間に貴族の役割や体制が徐々に変わってきた要因も推測されて理解しやすい。
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これはわかりやすくて面白い。ちょうど光る君見てるし。その復習にもなる。 でも後半細か過ぎやしませんか。あった事実の羅列気味になってきてあと、時間の説明がないので、今いつの話か置いてけぼりになってる
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今年の大河ドラマがらみで読んでみた。 著者がなるたけ面白く書こうと努力しているのは伝わるが、如何せん私の知識不足でなかなか読み進まず、意外に時間がかかってしまった。 家系図、血筋の話がほとんどなので、もともとよく知らない人たちの話になると……。 後半、古代女官の話などは興味深かっ...
今年の大河ドラマがらみで読んでみた。 著者がなるたけ面白く書こうと努力しているのは伝わるが、如何せん私の知識不足でなかなか読み進まず、意外に時間がかかってしまった。 家系図、血筋の話がほとんどなので、もともとよく知らない人たちの話になると……。 後半、古代女官の話などは興味深かった。 新書は、すいすい読めるやつと、学術書に近く読み応えのあるものとの落差がはげしい……。
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[図書館] 読了:2024/5/4 たぶん応天の門つながりで予約したやつ…。 応天の門とか他作品で人物の人となりが頭に入ってる部分「第四章 男性天皇の継承の始まりと「護送船団」の誕生」などは頭に入ってきやすいが、安和の変の説明p. 123「清和源氏の源満仲の「冷泉天皇に代わり...
[図書館] 読了:2024/5/4 たぶん応天の門つながりで予約したやつ…。 応天の門とか他作品で人物の人となりが頭に入ってる部分「第四章 男性天皇の継承の始まりと「護送船団」の誕生」などは頭に入ってきやすいが、安和の変の説明p. 123「清和源氏の源満仲の「冷泉天皇に代わり、皇弟為平親王を擁立しようとする謀反計画がある」と言う密告が、為平の妻の父である、左大臣源高明に飛び火して、ついに高明太宰府左遷に至る大事件に発展したものである。(中略)(源高明は師輔の妻の同母弟かつ師輔の女婿であり)準摂関家とも言える立場だったが、師輔が右大臣在位中に五十二歳で亡くなり、その後援を失った後は、為平親王の外戚となることをかえって警戒されたのである。」のあたりは出てくる名前が多過ぎ(本当は師輔の妻や娘の名前も一文中に全部書いてある)て一読では頭に入らなかった…知ってる人なら分かるんだろうけど。もうちょい家系図を小まめに入れてほしかったかも。 p. 105「良房は清和の外戚となるため、その異母兄で文徳も期待していた惟喬親王を排除し、幼い清和を傀儡として皇位につけた、とよく言われるが、意外に見落とされているのは、清和が父系でも母系でも嵯峨の曾孫だと言うことである。言うまでもなく、父系では嵯峨-仁明-文徳-清和だが、母系でも嵯峨-源潔姫-藤原明子-清和なのである。このように清和は他の皇族より優れた出自で、その母の明子は準皇族的な立場なので、清和即位後にすぐに皇太后となる。そして父の良房が、単なる外戚ではなく、天皇を中心に据えた父系母系集団の最年長者として、この集団指導体制を牽引する。つまり嵯峨上皇と同じ立場になる。良房は嵯峨の遺産を最大限活用して、文句の出ない形で自らの地位を固めたのである。」 →母系でも〜のところは言われてみれば確かに、と言った感じだった。良房には子が明子しかいないのは、天皇の娘を正妻にもらった(異例中の異例)結果、側室を置くことが出来なかったから、というのも言われてみればそうだよなぁ、となった。 p. 114 「不運なことに基経は寛平三年(八九一)に死去してしまった。ここで気づいて欲しいのは、基経家というものがまだなかった、ということだ。基経は長良の子から、いわば養子のような形で、良房に引き抜かれた。(略)そして義房は基経とその妹の高子に後事を託したのだが、高子とは陽成廃位に至る仲違いをしてしまった。基経は孤独な最高権力者だった。」 →応天の門で一番好きな基経なのでここの文にはグッときた。
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平安時代の前半の政治から文学まで幅広く開設された一冊。皇族や貴族など多数の人名が出てきて、ちょっと難しく途中斜め読みになってしまった部分もありますが、最後まで読了。 一番印象に残ったのは、奈良時代は女性が女官として活躍していたのに、平安時代になると女性の活躍する場が失われていって...
平安時代の前半の政治から文学まで幅広く開設された一冊。皇族や貴族など多数の人名が出てきて、ちょっと難しく途中斜め読みになってしまった部分もありますが、最後まで読了。 一番印象に残ったのは、奈良時代は女性が女官として活躍していたのに、平安時代になると女性の活躍する場が失われていってしまったこと。奈良時代は天皇のそば近くに支えていた女官の姓名が記録に残っているのに、平安時代はそうではないこと。清少納言、紫式部や赤染衛門といった後世に名を残す才女も公的な女官ではなく、貴族に私的に雇われた女房にすぎないし、本当の名前も伝えられていない。平安時代は女性が活躍してたとばかり思っていたけど、女性の地位は奈良時代よりも低くなっていたとは知らなかった。
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書店で目次を開き面白そうと思い購入。以下にまず目次を記します。 はじめにー平安時代は一つの時代なのか?/序章 平安時代前期二〇〇年に何が起こったのか/第1章 すべては桓武天皇の行き当たりばっかりから始まった/第2章 貴族と文人はライバルだった/第3章 宮廷女性は政治の中心にいた...
書店で目次を開き面白そうと思い購入。以下にまず目次を記します。 はじめにー平安時代は一つの時代なのか?/序章 平安時代前期二〇〇年に何が起こったのか/第1章 すべては桓武天皇の行き当たりばっかりから始まった/第2章 貴族と文人はライバルだった/第3章 宮廷女性は政治の中心にいた/第4章 男性天皇の継承の始まりと「護送船団」の誕生/第5章 内親王が結婚できなくなった/第6章 斎宮・斎院・斎女は政治と切り離せない/第7章 文徳天皇という「時代」を考えた/第8章 紀貫之という男から平安文学が面白い理由を考えた/第9章 『源氏物語』の時代がやってきた/第10章 平安前期二〇〇年の行きついたところ 平安時代というと、煌びやかな王朝文化が花開いた割合安定した時代というイメージがあるが、なんとも漠然としており自分な中ではっきりとしたイメージが持てない。平安時代ってほぼ400年続いているわけですが、それすらあまり意識しておらずこの時代を描いた歴史小説をあまり読んでないのもあって、なんとなく安定したいい時代くらいの認識しかなかった。 で、本書だが、目次を紹介させていただいたが、中々面白げな章題が並んでいる。いざ読むと歯応えがあり、夥しい人名の渦の中で理解が進まず途中からは斜め読みになってしまった。それでも、第10章に辿り着き、ここに著者の言いたい事はコンパクトに集約されていた。 一番の驚きは、女性の地位が奈良時代に比べて、大きく低下していると著者が認めていること。宮中(政治)の中で能力のある女性の活躍する場が減ったことが、サロン化された後宮の中で花開き、女流文学の隆盛に寄与しているという見立て。現実に紫式部も和泉式部、清少納言も本名すら伝わってないと言う。日本の女性問題には長い長い歴史があるんですね。 参考文献も沢山紹介されているのも親切だが、果たして自分の理解出来る本がどれくらいあるだろうか。
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