BLANK PAGE 空っぽを満たす旅 の商品レビュー
環境は、全く違うが、両親を亡くし、心が空っぽになった経験があるのは、同じ。 私は樹木希林さんが大好きでした。 この本を読み、也哉子さんのファンになりました。 応援しています。
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エッセイはその作者さんの感性に惹かれるか、文章の美しさに惹かれるか、作者さん自身のファンであると楽しめるものですが…。 ここまで樹木希林さんと内田裕也さんの娘であり、本木雅弘さんの妻であることを全面的に出されて、著名人との対談でも両親の話がマストとなると、両親に興味がない自分と...
エッセイはその作者さんの感性に惹かれるか、文章の美しさに惹かれるか、作者さん自身のファンであると楽しめるものですが…。 ここまで樹木希林さんと内田裕也さんの娘であり、本木雅弘さんの妻であることを全面的に出されて、著名人との対談でも両親の話がマストとなると、両親に興味がない自分としては興味がない人のブログを時間をかけて読むような感覚でした。 両親あってこその人生は誰もがそうだし、好んで有名人のお子さんに生まれたわけではないだろうけれど、昔から有名人のお子さんがエッセイストになるというのは数多くいたし、その系統なのかなぁ…という感じで読み終わりました。
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住んでる世界が違いすぎるからか,そうなんですねー,という感想しか持てないで読み進めたけど,終盤(ヤマザキマリさんあたりだったか),ちょっと感じ入るところが出てきた。
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ご両親を立て続けに亡くされて、心の中が空っぽになってしまった也哉子さん。 希林さんの言葉を借りるなら「人は生まれてから死ぬまでひとりきり」なんだけど、空っぽを埋めてくれるのは、やっぱり人なのかなと思う。 様々な分野の著名人との対談がベースとなって書かれていて、その豪華な面々にはビ...
ご両親を立て続けに亡くされて、心の中が空っぽになってしまった也哉子さん。 希林さんの言葉を借りるなら「人は生まれてから死ぬまでひとりきり」なんだけど、空っぽを埋めてくれるのは、やっぱり人なのかなと思う。 様々な分野の著名人との対談がベースとなって書かれていて、その豪華な面々にはビックリ。 基本的に1対1で相手と向き合って話をしたそうで、静かにそしてまっすぐに想いをぶつけ合う空気感が伝わってくるようだった。 いつも思うけど、也哉子さんの言葉選びのセンスがやっぱり好き。 ところどころに感じられる虚無感、コンプレックス…そんなものたちが、対談の後には少し影を潜めているような気がして、それがなぜだか嬉しかった。 そして也哉子さんの文章の魅力で、予想通り対談された方々の作品に触れてみたくなってしまった。 また、読みたい本がたくさん増えちゃったな。
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私は両親に対して、恐らくコンプレックスを抱えている。彼女もきっとそうで、様々な著名人と対談する中で、それをひしひしと感じているのだろう。 というか、誰しも抱えているのかもしれない。人間の性格、思考や行動の傾向などは幼少期の経験が大きく影響しているのではないかと思う。 彼女の文章は...
私は両親に対して、恐らくコンプレックスを抱えている。彼女もきっとそうで、様々な著名人と対談する中で、それをひしひしと感じているのだろう。 というか、誰しも抱えているのかもしれない。人間の性格、思考や行動の傾向などは幼少期の経験が大きく影響しているのではないかと思う。 彼女の文章は美しく、何でしょう。共感できることが多々あり、すっかりファンになってしまった。 聞いてはいけないことを自分までも聞かせてもらっているような、人の懐にすっと入っていけて、話づらいようなことでも打ち明けてもらえるのは、彼女がすごく魅力的な人柄の持ち主だからなのでしょう。
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カッコつけた表現が多く自分の言葉に酔いしれている感が否めないが、まあこれが著者の持ち味なのかなとも思った。 やっぱり有名人との対談をベースにしているところは宣伝というかおべっかしているように感じてしまいイマイチに思った。 そういうのを抜きにしたエッセイを読んでみたいと純粋に思った。 内田裕也の葬式の喪主挨拶はとても素晴らしいと思う。
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少しずつ読み進めてます。也哉子さんに共感する日がくるとは、今から数年前まで思いもよりませんでした。 ワタシにも強烈な両親がいることと、親が多忙で孤独だった子供時代が少し似ているんです。 也哉子さんの言葉は、もうひとりのジブンからの慰めやエールのようです。 もったいなくて少しずつ...
少しずつ読み進めてます。也哉子さんに共感する日がくるとは、今から数年前まで思いもよりませんでした。 ワタシにも強烈な両親がいることと、親が多忙で孤独だった子供時代が少し似ているんです。 也哉子さんの言葉は、もうひとりのジブンからの慰めやエールのようです。 もったいなくて少しずつ読んでます。 → 読み終わりました。 育ちが違う 全く考え方も共感できるはずもないのでした。 no art,no life で聴く あのおだやかな声が 聴こえるような 文章で せっかちで早口で いつもいつも感情的なワタシの中に 著者のおだやかさが しみこんでくるようでした。 少しでも影響を受けて こんなふうに表現できるようになりたい。 折々に読み返せるといいのだけど。 そんな余裕がジブンにあるかはわかりませんが 大事にしたい本です。
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内田裕也の葬儀の時の挨拶が良くて、著者に興味を持ち、読んでみた。元々連載だったものをまとめているので仕方ないんだろうけど、読み物としては単調。また、聞き手である著者が、対談相手に合わせる手法で話が進むので、内容が対談相手の能力やレベルに左右される点が気になった。 相手のキラキラした表面を見たいのか、その奥にあるエネルギーの源泉を見たいのか、迫り方が半端でどちらも書ききれておらず、見どころがよくわからなかった。素敵な交友関係をお持ちで良かったですね、以上の感想が生まれてこない。この人のファンなら、読んでて楽しいんだろうな。 あと、両親がやはり偉大すぎて、超えるのは無理そうで。それは純粋に気の毒だなと感じた。
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内田也哉子さんのエッセイ。お父さまのお葬式で最後の喪主挨拶をされた時めちゃくちゃ素敵な発音でロックンロール!と言って締められていたのを見て以来ずっと気になっていた方。 綴られた言葉は丁寧で真っすぐでストンと入ってくる。悩んで考えてを繰り返しているけれど卑屈な感じは全くないのでフラ...
内田也哉子さんのエッセイ。お父さまのお葬式で最後の喪主挨拶をされた時めちゃくちゃ素敵な発音でロックンロール!と言って締められていたのを見て以来ずっと気になっていた方。 綴られた言葉は丁寧で真っすぐでストンと入ってくる。悩んで考えてを繰り返しているけれど卑屈な感じは全くないのでフラットな気持ちで読めるのがありがたい。対談のお相手と一対一で向かい合われていて真摯さが伝わってくるしそれを指摘されている部分もあった。ご本人は意識されていないだろうけどその部分にお母さまの姿が見えた気がした。 お父さまのお葬式の喪主挨拶はこちらにも載っていて全て読めたのが嬉しかった。
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両親とも強烈な生き様だったため喪失感も大きいだろう 逝かれた空っぽを満たすため、様々な面白い人と話し、生き直す心を感じていく 希林さんは「自分でしか消化できない感情は、人様と共有したところで、その場の空気を濁すだけ」と言ったらしく、現在の私にも頷ける気もするが、話をすることこそ意...
両親とも強烈な生き様だったため喪失感も大きいだろう 逝かれた空っぽを満たすため、様々な面白い人と話し、生き直す心を感じていく 希林さんは「自分でしか消化できない感情は、人様と共有したところで、その場の空気を濁すだけ」と言ったらしく、現在の私にも頷ける気もするが、話をすることこそ意味があるのだろう
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