台湾の本音 の商品レビュー
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台湾の入門本でありながら、基本的な論点が網羅され、順番も章立ても読みやすく構成されている。具体的には、以下のとおり。 ・台湾は国なのか →人民・領土・統治機構の国家の三要素は満たしているので、基本国だが、国家承認を満たしていない。 ・台湾の歴史はいつからか →スペイン・オランダの支配からの400年を捉えるのが一般的 ・台湾の人々は中国をどう考えているのか →民主化の旗手は蒋経国と李登輝。国民党は反共、民進党は反中だが、現実的な舵取り志向で独立も吸収もない。一方、中国は台湾統一は政策ではなく、原則でありドグマ。 ・台湾のアイデンティティはなぜ生まれたか →中国生まれの外省人が減る中で、台湾人のアイデンティティが増えている。特に、90年代以降に教育を受けた「天然独」は台湾は台湾で独立宣言らの必要なく、中国へのコンプレックスもない。 ・台湾は親日か →李登輝らの第一世代と、若い世代が親日のハンバーガー構造だったが、壮年層も中国に失望し、日本支持が増えていて。好きな国一番は60%で日本、5%で中国、4%で米国(2021年) ・台湾有事は本当におきるのか →習近平次第。日本は台湾との関係強化により、隙を見せずに、自らの準備をすべき
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台湾の歴史、国際的な立ち位置を知ることが出来た 台湾有事リスクの渦中、日本と台湾の関係性を考えることが出来る貴重な本だと感じた
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台湾は世襲議員が少ない。むしろ学歴が魅力を出せる。学歴詐称が発覚しやすい。 台湾は台湾、と考えている人が多い。 国民党は中国のエージェントと思われやすい。 投票によって変えられるという信仰が強い。 コロナ対応の早さは,SARS対応の失敗から生まれた。 下関条約で日本が支配するとき2年間の猶予期間を与えた。0.2%が本土に行った。 台湾には統一王朝がなかったが、韓国には李氏王朝があった。台湾統治は50年で、韓国は30年。成果が見えない。「犬が去って豚が来た」国民党統治がひどかった。 2.28事件=国民党による知識層の弾圧。 半数以上が台湾人というアイデンティティをもっている。中国に働きに行くことに抵抗はないが統一されるべきとは思わない。 すでに台湾が本土から離れて70年以上経っている。同胞とは思っていない。 第一世代と第二世代は日本の支配を知っている。その後乗せ代は日本を好きではない。最近の世代は日本文化を浴びて日本びいき。 日本人とわかると5割くらい優しくなる。 アメリカは中国と国交を結ぶとき、台湾関係法を作った。日本は今更作れない。中国が力をつけたため。 TSMCは受託生産に徹し、自社ブランドを作らなかった。垂直統合ではなく水平分業の時代で活躍する。もはや単なる下請けではない。 台湾は、アメリカとの関係で日本と同じ。 今も台湾は内戦状態=台湾有事中。 独立状態派が大半。
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台湾に親近感を持っていても歴史を歴史、特に戦後の歴史を知らなかった私にとって有益であった。特に、蒋経国については全く知らなかった。
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帯の台湾観光雑誌みたいなワクワクする写真や文字の色に惹かれて買った。 内容が難しく理解をしながら読んだので時間がかかったが、文章自体は読みやすくてためになった。 台湾人が、日本に義援金をたくさん送ってくれるのは親日だからってだけではなく、義援金ブームに乗ってるだけであって「あの時は義援金をありがとう」といっても「なんのこと?」ってなることも往々にしてあるってあたり面白かった。
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著者は朝日出身なのにかなりまともで台湾びいきなのを割り引いてもニュートラルな視点で今の台湾を描いているように感じた。 読んで良かった点: ・民主化への歴史的な経緯 ・独立派というのは実は少数派で実質的な独立を達成している現状の維持が多数派。 ・中国との関係は併合は絶対嫌だが対立も望まない ・意外とアメリカへの信頼感は低め ・国民性はブームに乗りやすい ・中国人は言葉が通じるが話が合わない、日本人は言葉が通じないが話が合う ・親日ハンバーガー構造 ・日本の植民地としての韓国との違い、50年とかそれ以前の民族体制の希薄さ 作品紹介・あらすじ コロナ前は200万人超の日本人が訪れ、観光地として人気が高い台湾。「台湾有事」という言葉が紙面を賑わすこともあり、日本の関心は高くなっている。しかし、私たちは台湾をどれほど知っているだろうか。中国と台湾の関係は? 首都はどこにある? 国連に非加盟なのはなぜ? 隣の島でありながら、私たちはその歴史や事情をあまり知らない。本書では、6つの問いからそんな台湾という〝国〟の姿を詳らかにしていく。
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