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この銀盤を君と跳ぶ の商品レビュー

4.2

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2024/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっと鳥肌が立つくらい。天才とそれに伴奏する違った天才たち。スケート好きじゃないけど見たくなるし、怖くなる。対照的な舞姫と思ったけど、人格破綻してるのはどっちも同じ。瑠璃に惹かれる。ラストは若干予想してたけど、それでも涙がででくる。先は見たいけど、見たくない。

Posted byブクログ

2024/03/10

一Qさんの本棚から、まず間違いなく表紙の女の子がかわいかったから選んだであろう『この銀盤を君と飛ぶ』でやんす たまには一Qさんの高評価本も読む!たまには いつからフィギュアスケートって国民的スポーツになったんですかね?あれ、国民的スポーツで間違ってないよね? うちの奥さんも必...

一Qさんの本棚から、まず間違いなく表紙の女の子がかわいかったから選んだであろう『この銀盤を君と飛ぶ』でやんす たまには一Qさんの高評価本も読む!たまには いつからフィギュアスケートって国民的スポーツになったんですかね?あれ、国民的スポーツで間違ってないよね? うちの奥さんも必ず見てるし うちの奥さん国民代表だし それにしても、ひっじょーに挑戦的な構成だったと思います ひっじょーに挑戦的なプログラムだったと思います(フィギュアスケートに掛けた表現を思いついたので井伊直弼違う言い直した!) まぁ全面的に成功してるとは井伊直政違う言い難いんだけどね 具体的に井伊直虎違う言いますとね あ、なんかめんどくさくなってきたw いや、ちょっと頑張ろう えー2人の同い年の天才が出てきてね どっちも嫌われ者っつのがまず斬新 でもって交互に2人を中心にした章立てなんだが、語り手がどちらもコーチなんよね これってね、すごく挑戦的だと思うんだけど、一方でフィギュアスケートが非常に日本で人気のあるスポーツだというところをかなり信じてるというか 日本人の多くがフィギュアスケーターとコーチは「一心同体」というのをすんなり受け入れる土壌があることを疑ってない気がしたんよな なんでルールのところで細かい説明とかは最低限してるんだけど、フィギュアスケートの世界や試合の雰囲気みたいなところの描写をけっこうバッサリいってて、そこが不親切に感じちゃう人には合わないかもと思ったりもしましたね あと、細かいところで「敬語」とか色々あるんだけど本格的にめんどくさくなってきたのでもう井伊直親違う言いません うん、恐らく井伊家を絡ませなければめんどくさくなかったのかもしれない 技術点は高い

Posted byブクログ

2024/03/10

5年後の女子フィギュアスケート界を舞台にしたスポーツ小説。私がスポーツ小説に求めるものは①試合の臨場感②キャラクターの良さ③起伏にとんだ人間ドラマ、である。本書は③はともかく①と②がいまひとつ。①→最終章は詳細な試合描写、手に汗握る展開と盛り上がったがそれまでが淡々としすぎている...

5年後の女子フィギュアスケート界を舞台にしたスポーツ小説。私がスポーツ小説に求めるものは①試合の臨場感②キャラクターの良さ③起伏にとんだ人間ドラマ、である。本書は③はともかく①と②がいまひとつ。①→最終章は詳細な試合描写、手に汗握る展開と盛り上がったがそれまでが淡々としすぎている。試合結果の羅列になっている。②→ダブルヒロイン制は好みなのに二人とも愛せない。1人は超傲慢で口が悪すぎ、もう1人は超気ままで移り気。可愛くない。③→人間ドラマとしては波乱万丈で良いが、文章や構成が上手に思えなくて読みづらかった。

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2024/03/08

こういう話では、大体問題児×優等生というのがセオリーだけど、問題児×問題児なところが良い。 どちらも同じく、周囲巻き込み型の我が道をいく少女。 実際にあった出来事を彷彿とさせる展開があったり、登場するスケーターを自在の選手に勝手に当てはめてみたりして、フィギュアスケート好きとし...

こういう話では、大体問題児×優等生というのがセオリーだけど、問題児×問題児なところが良い。 どちらも同じく、周囲巻き込み型の我が道をいく少女。 実際にあった出来事を彷彿とさせる展開があったり、登場するスケーターを自在の選手に勝手に当てはめてみたりして、フィギュアスケート好きとしては楽しく読めた。

Posted byブクログ

2024/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後はなかなかハラハラしただけに、 惜しい作品だなと思います。 瑠璃はロシアのリプニツカヤ、幼少期からプライドの塊の様な人物は彼女しか思いつかない。 雛森はサッカーの中島翔哉のよう、演技も自由、態度も自由、やりたい事も自由な感じが 瞳は浅田真央、男子ならパトリックチャンの様なイメージで読んでいました。 まず、残念だと思うところは、演技部分が端折られている事が多いのが残念でした。事実だけが伝えられ、点数だけを見ても、読み手としてはどんな演技をしているかイメージが湧きづらかったです。 すごいジャンプを飛んでいるのはわかりますが、それが一体どんなものなのか、もっとワクワクしたかったです。 ピアノを題材とした作品でありますが、蜜蜂と遠雷を思い出す。厳しいことをいえば、この作品を読めば、蜜蜂と遠雷がどれだけ傑作なのか際立つなぁとも思いました。 とはいえ、フィギュアスケートの世界がどれだけヒリヒリして残酷で酷な世界なのかはとても伝わりました。 薄氷を踏むとはまさにこのこと、いつ割れてもおかしくない薄氷に躊躇いもなく全体重をかけてジャンプして着地するような世界、割れるか割れないかはもはや運もある世界でしょう。 ジャンプがどれだけ身体に負担なのか、フィギュアスケートという世界がどれだけ残酷で非情な世界なのかはとても伝わりました。 それだけにどれだけの努力が必要で、思春期の年齢でここまでアスリートに徹する事ができるのは、尊敬せざるを得ないです。 早熟すぎる世界だからこそ残酷 才能はどうしても仕方ない、努力しても敵わない壁がある。 スポーツの世界では、そういったことは仕方ないのだと改めて痛感させられました。 スケート連盟がスピードスケートのOBが中心になっているのは少し意外でした。 というスポーツや芸術にお金を出さない国が悪いと常に思います。 面白い部分もありましたが、やはりもっと演技が観たかったと思うのが素直な感想です。 ラストの決戦ではまだ観れることができてよかったですが、 色んな事故があまりに多すぎて、そこに重点がいきすぎてしまいました。 もし、続編のオリンピック編があるなら、余計な事故や事件なく、もっと演技のシーンを増やして欲しいと個人的には思います。

Posted byブクログ

2024/02/29

全日本女子フィギュアスケート大会で戦う2人の天才とその周囲の話。凛として居るけど情熱的な2人、癖が中々強いけど最後は応援したくなった。 胸熱なスポーツ小説が読みたい人に。

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2024/02/27

青春アスリート物。フィギアスケートの魅力とスケート連盟への批判に納得。 また採点方法の解説もあり分かりやすくてためになりました。 京本瑠璃と雛森ひばり。2人の天才少女の挫折と成長、そして彼女たちを支えるコーチ振付師の絆を熱く描いていて、19才で挑むオリンピック選考を兼ねた日本選手...

青春アスリート物。フィギアスケートの魅力とスケート連盟への批判に納得。 また採点方法の解説もあり分かりやすくてためになりました。 京本瑠璃と雛森ひばり。2人の天才少女の挫折と成長、そして彼女たちを支えるコーチ振付師の絆を熱く描いていて、19才で挑むオリンピック選考を兼ねた日本選手権の戦いは圧巻で大興奮。2029年にこんな選手が現れてほしいです。

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2024/02/22

開始3ページでもう面白かった。スポーツ物、特に芸術スポーツ好きな自分に完全にハマったし、また体操がやりたくなった。最後の展開は正直予想出来たものだったけど、全部面白かったしどんなラストでもモヤると思うから仕方がない。勝負の世界に完全なるハッピーエンドなんてないしこれがリアルだと思...

開始3ページでもう面白かった。スポーツ物、特に芸術スポーツ好きな自分に完全にハマったし、また体操がやりたくなった。最後の展開は正直予想出来たものだったけど、全部面白かったしどんなラストでもモヤると思うから仕方がない。勝負の世界に完全なるハッピーエンドなんてないしこれがリアルだと思う。

Posted byブクログ

2024/02/12

卓越したセンスと表現力を持つ完璧主義者の京本瑠璃。 圧倒的身体能力でジャンプの限界を超越する雛森ひばり。 2人の天才スケーターがそれぞれのパートナーと共にオリンピックの切符を競う… 瑠璃は子供の頃から完璧主義者故の癇癪持ちで、それを支えるだけの財力が家にはあった。だが、父親が事...

卓越したセンスと表現力を持つ完璧主義者の京本瑠璃。 圧倒的身体能力でジャンプの限界を超越する雛森ひばり。 2人の天才スケーターがそれぞれのパートナーと共にオリンピックの切符を競う… 瑠璃は子供の頃から完璧主義者故の癇癪持ちで、それを支えるだけの財力が家にはあった。だが、父親が事件をおこし一家離散し、全てを失った。現役選手を引退し、振付師となった江藤朋香に弟子入りして上を目指す。 ひばりはスケート一家に育つけど、才能はあるのに飽きっぽくてずっと同じ事をするのを拒む。そんなひばりのコーチは幼馴染の滝川泉美。泉美もまたスケーターだったけど、怪我で現役を断念。 それぞれのコーチが扱いづらい天才達を高みに導き、ラストのオリンピック選考会は手に汗握る展開でドキドキでした。 是非新潟オリンピック編読みたいです! 

Posted byブクログ

2024/02/12

佳麗な装幀に対して、氷上で最も熱い物語が描かれた作品でした。 氷上の獅子と妖精を支える側の2人から語られる、競技の世界のトップで戦う2人の葛藤や信念が垣間見える描写が好きで、熱くなりました。 この世界でも、怒りが強い原動力になりますが、それを希望にも昇華させるためには、全幅の信...

佳麗な装幀に対して、氷上で最も熱い物語が描かれた作品でした。 氷上の獅子と妖精を支える側の2人から語られる、競技の世界のトップで戦う2人の葛藤や信念が垣間見える描写が好きで、熱くなりました。 この世界でも、怒りが強い原動力になりますが、それを希望にも昇華させるためには、全幅の信頼を寄せるパートナーとの出会いが必要であることも再認識させられます。 世界で1番有名な犬が言っていたように、"You play with the cards you’re dealt "ですが、そのカードの真の価値を理解することも大事です。そして、それは自分1人では気付けないことも多々あると、そのきっかけになる人との出会いの大切さも感じる、佳麗な物語でした。

Posted byブクログ