世にもあいまいなことばの秘密 の商品レビュー
『言語学バーリ・トゥード』の川添愛さんがヤングに向けて放つ日本語ムズカシイ本。 ほんと、難しい。素直にそう思う。 音声よりも文字のコミュニケーションが増えてますますそう思う。 だいぶ司馬懿が勝った本ではあるが、それがいい。 ↑誤字じゃないよ
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普段何気なく話している言葉 こうやって解説されると、なんて複雑! それを自然と使い分けたり理解してる私たちってすごいな。 とはいえ、ここに書かれているように言葉の曖昧さからくる誤解はたくさんあり、そこから大きな問題や行き違いになってしまうこともあることでしょう。 言葉を選ぶ時、他...
普段何気なく話している言葉 こうやって解説されると、なんて複雑! それを自然と使い分けたり理解してる私たちってすごいな。 とはいえ、ここに書かれているように言葉の曖昧さからくる誤解はたくさんあり、そこから大きな問題や行き違いになってしまうこともあることでしょう。 言葉を選ぶ時、他に解釈されないかな?ちゃんと伝わる言葉かな?ということを意識していこうと思いました。
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身の回りの事例を広く拾い集めて、わかりやすく言葉の曖昧さについてまとめてあった。「広く」の範囲もずいぶんなもので、日常会話からネットミーム、芸人のネタ、戯曲まで、川添氏の守備範囲が本当に広い。日常に潜む言語の曖昧さは「ワハハ」「おい」「いやいや」と、適当に流すか、流さなくても説明...
身の回りの事例を広く拾い集めて、わかりやすく言葉の曖昧さについてまとめてあった。「広く」の範囲もずいぶんなもので、日常会話からネットミーム、芸人のネタ、戯曲まで、川添氏の守備範囲が本当に広い。日常に潜む言語の曖昧さは「ワハハ」「おい」「いやいや」と、適当に流すか、流さなくても説明できないことが多いのだが、これは教科書にできるレベルにわかりやすい。
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おもしろかった。日頃から、これどっちの意味にも取れるな?とメール文を書き直したり、届いた内容に複数解釈を想定してどのパターンなのか悩んだりしていたことや、英語学習の中でいかに日本語には主語が省略されるかなどを感じていたので、構造の説明を明確に見ることができて非常にすっきりした。と...
おもしろかった。日頃から、これどっちの意味にも取れるな?とメール文を書き直したり、届いた内容に複数解釈を想定してどのパターンなのか悩んだりしていたことや、英語学習の中でいかに日本語には主語が省略されるかなどを感じていたので、構造の説明を明確に見ることができて非常にすっきりした。とはいえ、曖昧だからこその面白さや味もあるから、日本語は奥深い。
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新聞広告にも出ていた「きのこ先生」のイラストに心を撃ち抜かれ、本書を手にした。 誤解を生む表現、あいまいな言葉を分類して説明する本。 修飾語がどこにかかるか 否定する部分はどこまでなのか 並列されたまとまりはどこまでなのか 指示語がどこを指しているのか こういう辺りは、他の本...
新聞広告にも出ていた「きのこ先生」のイラストに心を撃ち抜かれ、本書を手にした。 誤解を生む表現、あいまいな言葉を分類して説明する本。 修飾語がどこにかかるか 否定する部分はどこまでなのか 並列されたまとまりはどこまでなのか 指示語がどこを指しているのか こういう辺りは、他の本でも読んだことがある。 本書は、もう少し幅が広い。 ・表記からくるあいまいさ 大人気は「だいにんき」か「おとなげ」か、など。 これはわかる。 ・「辞書に載っているあいまいさ」 複数の意味(特に肯定的意味と否定的意味)があって、どちらの意味かわかりにくいというもの。 大丈夫です、はOKなのか、断っているのかなど。 ここに複数の意味を持つ助動詞(「れる・られる」「みたいだ」)も加わってくる。 なぜ「ようだ」ではなく、「みたいだ」なのかな~とか思ったりする。 ・普通名詞のあいまいさ 普通名詞である特定の個体を指すのか全体を指すのか、あるいは特定のものかその役割を指すのか。 後者の例としては「先生が変わった」の「先生」が挙がっていた。 「テストがない」の「テスト」は物体(答案)か出来事か。「お茶を飲む」の「お茶」は普通名詞か飲み物の提喩なのか。 名詞の世界は面白いと思った。 ・言外の意味からくるあいまいさ 「窓開けられる?」は文字通りの意味か、「窓を開けてくれ」という言外の意味を含んだものかという問題。 こんなふうにいろいろと整理して、最後に「曖昧さとうまく付き合うために」が提示される。 要旨は、「言いたいことを早く予測してもらえるようにする」ということ。 具体的には、こんなことだった。 ・重要なことを先に言う ・接続詞、呼応の副詞、副助詞を駆使して自分の意図をにおわせておく 筆者のスタンスは、原理的にあいまいさから逃れることはできない、というもの。 そうか~。しょうがないな、と思う。 ディスコミュニケーションは困るけれど、伝達の失敗を笑って楽しめるといいなあ。
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以前に同じ著者の書かれた本が面白かったので、今回また手に取ってみた。 今回のテーマは、曖昧な日本語。読んでいて、確かにそんな風にも解釈できるよね、という話が万歳だった。たくさんの事例が示されるが、著者は曖昧さを否定する訳ではない。 曖昧さが有るからこそコンパクトになる部分もある...
以前に同じ著者の書かれた本が面白かったので、今回また手に取ってみた。 今回のテーマは、曖昧な日本語。読んでいて、確かにそんな風にも解釈できるよね、という話が万歳だった。たくさんの事例が示されるが、著者は曖昧さを否定する訳ではない。 曖昧さが有るからこそコンパクトになる部分もあるという話は一理あると思ったし、誤解のリスクを減らす表現も示されており、このような表現を心がけることが、少しでもミスコミュニケーションを減らすという意味では大事だと感じた。
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ことばって本当にあいまい。 だから言葉を寸分違わず正確に伝えたり理解することなんて無理なのかもしれない。 でもそのあいまいさが言葉の面白さでもありますね。
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言葉の曖昧さを書いた本だが、導入部分で揚げ足取りな文章に見えて途中で読むのをやめてしまった。なかなか難しいテーマかもしれない
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◆東京新聞TOKYO Web(2024.2.18):<書評>『世にもあいまいなことばの秘密』川添愛 著:誤解の根源か 面白さか [評]サンキュータツオ(日本語学者・漫才師)https://www.tokyo-np.co.jp/article/309894
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日本語の曖昧さを、実例により解説したもの。 普段何の疑問もなく使っている言葉が、実は曖昧であることがよくわかる。曖昧であるが故、話した本人はそのつもりでも、聞いた側が必ずしも同じように理解しているとは限らないのだ。 話している時は文脈で理解していることもあるが、抜き出してみると、...
日本語の曖昧さを、実例により解説したもの。 普段何の疑問もなく使っている言葉が、実は曖昧であることがよくわかる。曖昧であるが故、話した本人はそのつもりでも、聞いた側が必ずしも同じように理解しているとは限らないのだ。 話している時は文脈で理解していることもあるが、抜き出してみると、結構あいまいなやり取りをしていることに気づかされる。 普段使っている言葉を例に取り上げているので、理解に入りやすいが、言語学者である著者による詳しい解説もある。多少難しい内容もあるが、使っている言葉の意外性に気づいて興味深い。
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