指先から旅をする の商品レビュー
演奏途中でのMC(で良いのか?)お話し時のように、時にはクスッと、ベイスターズの話は異様に熱く…という真央さんらしさが本にも溢れていた! 表紙の、マオの本が素晴らしいものになるなら、とわざわざピアノを移動して撮影した写真がまたステキ!ストックサの中にある優しさ見たいな、人柄が溢...
演奏途中でのMC(で良いのか?)お話し時のように、時にはクスッと、ベイスターズの話は異様に熱く…という真央さんらしさが本にも溢れていた! 表紙の、マオの本が素晴らしいものになるなら、とわざわざピアノを移動して撮影した写真がまたステキ!ストックサの中にある優しさ見たいな、人柄が溢れる一冊 演奏そのものにメッセージを込めないように注意してある、私の思いを載せすぎる事が、豊かな音楽を濁らせてしまうから 空間のどこに届けるか、音の響きを考えながら演奏する、楽曲によっても変わり、ラヴェルやドビュッシーは、最も丁寧に空間を読む必要がある。ホールで鳴らすとうねりのようなものが生じる。ドビュッシーは、パレットの絵の具を幾重にも塗り重ねたような複雑なハーモニーの組み合わせで成立している p. 32 人の営みと、人が生み出すあらゆるものに対する好奇心は、わたしの中で尽きることがありませんね。その最良のもののひとつとして、音楽という存在があるのだと思っています。p. 65 プログラム作りにおいて、音の響きを大切にしている。+曲の背景や物語性を意識して構成 恩田陸との対談で、 コンクールの順位ばかりフィーチャーされがち 文学賞の選考も同じ、面白いプレイヤーがいる事をみんなに知らしめる通過点であって、目標になってしまうと歪みが出るのかもしれません。 p.120 緊張を背負ったときは、それにどう対処するかではなく、それ自体を受け入れ、極限まで音楽に集中することが大切、偉大なるピアニストにして指揮者のウラディーミル・アシュケナージの言葉 p. 148 パラード、バレエでは、エリックサティが作曲、コクトーが脚本、ピカソが衣装と美術を担う パリのラ・ロントというカフェにてp. 186 マイスキーのチェロ 教会愛好家は、ゴシック、ルネサンスからのロマネスク様式に。シルヴァカンヌ修道院@ 南仏 ラ ロック=ダンテロン
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愛らしい表情のピアニスト、藤田真央くん。 若干25歳。 チャイコフスキー国際コンクールで2位になったのは20歳の時。 今では世界中から熱狂的な支持を得ています。 ゆっくり言葉を選びながら、話す時はいつも笑顔。 鍵盤に向かうと、あっという間に音の異世界へいざなわれます。 音に集中す...
愛らしい表情のピアニスト、藤田真央くん。 若干25歳。 チャイコフスキー国際コンクールで2位になったのは20歳の時。 今では世界中から熱狂的な支持を得ています。 ゆっくり言葉を選びながら、話す時はいつも笑顔。 鍵盤に向かうと、あっという間に音の異世界へいざなわれます。 音に集中するため、演奏会では楽譜は使わないとのこと。 突然代役を務めることになり、ピアノコンチェルトを2日で覚えて弾いたこともあるそうです。 私はテレビで真央くんの演奏を観て聴いて、すっかりファンになってしまいました。 この本にあるのは、真央くん自身が綴った演奏記録。 共演した奏者、指揮者、時にはスタッフについてのあれこれ。 ピアノについての うんちく。 そして世界中の魅力的な演奏会場について。 それはヨーロッパの歴史あるコンサートホールだったり、教会だったり、私邸だったり。 専門的過ぎて理解の難しい記述もありますが、若者らしくほほえましい表現も。 例えば、「大谷翔平のような切れ味が必要」とか、「竈門炭治郎の『全集中』」など。 時には ペペロンチーノから演奏者としてのあるべき姿を学んだり、面白い視点が披露されるところも。 『蜜蜂と遠雷』の作者、恩田陸さんとの対談も興味深かったです。 映画では、天才少年・風間塵 役のピアノ演奏をしたのが真央くんでした。 また、わくわくしたのは、ふんだんに差し挟まれる写真の数々。 プロの写真家さんこだわりの美しい仕上がりが 目を楽しませてくれます。 ところで表紙の写真は、森の並木道にピアノを実際に運んで撮ったものだそうです。 優しい音色が響いてきそう。 最後に。 真央くんは大の本好きで、いつも何かしら手元に置いて読んでいるそうです。 「時間をかけて言葉を紡いでみたら、世界の見え方が変わりそうに思う」と真央くん。 恩田陸さんの返答が素敵でした。 「表現方法が広がると、頭の中に新しい回路が開かれそうですね」 真央くんのこれからの活躍、とてもとても楽しみです。
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専門的な知識のない私には高度過ぎて理解できないことが多すぎました。 1音にも、間の大切さにも深い意味があること もっと聞き込まないと・・・・ 浅いクラシックファンには 奥が深~い
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イスラエル ユダヤ教安息日シャバット エレベータがすべての階に止まる 温かい食べ物なし 火や電気の使用禁止 モーツアルト 瞬間ごとの即興性 音色の変化 音数が絞られシンプル 律儀さと繊細さ ピアノソナタ全集 2022年 ミラノ スカラ座 ピアニシモ 指先の力 フォ...
イスラエル ユダヤ教安息日シャバット エレベータがすべての階に止まる 温かい食べ物なし 火や電気の使用禁止 モーツアルト 瞬間ごとの即興性 音色の変化 音数が絞られシンプル 律儀さと繊細さ ピアノソナタ全集 2022年 ミラノ スカラ座 ピアニシモ 指先の力 フォルテ 身体全体 スタインウェイ 36万番台 鍵盤が象牙 汗を吸い取り弾きやすい 表面ざらつき 東京 オペラシティ シューマン 痛み 愛情 シューベルト 客観的 ベートーベンがやりつくした後の時代 歌曲のような情景 楽譜の解釈が最重要事項 作曲家のバックグラウンド 想いや経緯 この曲はどういうことを表現したいのか 演奏の流れの大方針を立てる 大まかにパートに切り分け個別に検討 より狭い範囲で同じ作業を繰り返す 最後は一小節、一音の単位で わたしを表現するのではなく音楽を共有したい 橋渡し役 ピアノに寄り添う 解釈は言葉によって 読書 塩野七生 ローマ人の物語 ヴェルビエ音楽祭 ミハエル プレトニョフ 引退宣言の後カワイに出会う Shigeru Kawaiを愛用 プログラムの組み方 音の響き、曲の背景や物語性 モーツアルト リピートと即興演奏 コンセルトヘボウ 赤いじゅうたんの大階段を降りてステージのピアノに向かう 食堂に電子レンジ 夕食はスーパーの冷凍食品を暖めてホテルに帰り食べる 加湿器、カイロ、ヒーター サウナ状態で血の巡りと発汗、ラフマニノフ三番 最初から技巧開始できる 5000円くらいの服を2着バーゲンで安く買って使いまわし
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藤田真央の音楽に抱く思いや、恩師や音楽家への尊敬と敬愛の気持ちなどがストレートに伝わってくる。彼の音や音楽がとても好きだが、このエッセイでお人柄も好きになりました。
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一度演奏を聞いてみたいと熱烈に想っている、若きピアニスト、藤田真央さんの自伝的エッセイ。 これまでの経験や音楽への向き合い方、考え方、数々の出会いなどなどがびっしりと記されている。 お気軽なエッセイではなく、かなり音楽的なことが詳細に書かれているので、知識の浅い私には付いていけな...
一度演奏を聞いてみたいと熱烈に想っている、若きピアニスト、藤田真央さんの自伝的エッセイ。 これまでの経験や音楽への向き合い方、考え方、数々の出会いなどなどがびっしりと記されている。 お気軽なエッセイではなく、かなり音楽的なことが詳細に書かれているので、知識の浅い私には付いていけない部分も多々あったが、でもきょうみをもって読むことができた。随所に挟まれている写真も美しい。海外での活動が多いようだが、ぜひ日本でもツアーをやってもらいたい。
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藤田真央さん、若手のピアニストで、名前は聞いた事はあるが、演奏は聞いたことが無かった。しかし、彼の評価は、海外では非常に高く、夏の音楽祭は、引っ張りだこである。特に素敵だなあと思ったのが、スイスのヴェルビエ音楽祭。まるでアルプスの少女のような世界で、空気と景色が素晴らしい地域で...
藤田真央さん、若手のピアニストで、名前は聞いた事はあるが、演奏は聞いたことが無かった。しかし、彼の評価は、海外では非常に高く、夏の音楽祭は、引っ張りだこである。特に素敵だなあと思ったのが、スイスのヴェルビエ音楽祭。まるでアルプスの少女のような世界で、空気と景色が素晴らしい地域で開かれる音楽祭だ。バッハのゴールドベルク変奏曲を、ピアニストが一人づつ弾いたりユニークな演奏会もある。 いつか、この音楽祭に行ってみたいなぁ。そして、真央ちゃんのモーツァルト全曲集のCDも聴きたくなった。
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クラシック音楽が今も脈々と生き続けており、その音楽を受け継いできた伝説の演奏家たちの中に、藤田真央さんが溶け込んでいっている様子がなんともエキサイティングでした。 他の演奏家との曲の解釈のすり合わせ、会場や楽器のコンディションを考慮しての音色の引き出し方、演奏中の指揮者や他のプレ...
クラシック音楽が今も脈々と生き続けており、その音楽を受け継いできた伝説の演奏家たちの中に、藤田真央さんが溶け込んでいっている様子がなんともエキサイティングでした。 他の演奏家との曲の解釈のすり合わせ、会場や楽器のコンディションを考慮しての音色の引き出し方、演奏中の指揮者や他のプレーヤーとのコミュニケーション等、リアリティが高くて読むだけでドキドキさせられました。 それにしても、これほどの領域に達するためには、物覚えの良い、小さな頃からたくさんの練習、経験を積み重ねないと、とても届くものではないですね。「人生は短く、芸術は長い」。
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20か国・100都市。世界が彼のピアノに恋をした。クラシック・シーンを更新し続ける24歳のピアニストが綴った、2年間の全記録。世界中で撮影された公演&オフショットも満載。『WEB別冊文藝春秋』連載を書籍化。 ふにゃふにゃした雰囲気のイメージとは違いしっかりした文章でびっ...
20か国・100都市。世界が彼のピアノに恋をした。クラシック・シーンを更新し続ける24歳のピアニストが綴った、2年間の全記録。世界中で撮影された公演&オフショットも満載。『WEB別冊文藝春秋』連載を書籍化。 ふにゃふにゃした雰囲気のイメージとは違いしっかりした文章でびっくり。 タバコを吸っていたとか、自転車に乗れないとか音楽以外のエピソードにもびっくり。 たくさんの曲名が出てくるが自分の知識が足りないのでそれをイメージできないのが残念。
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欧州のコンサート環境のなんと素晴らしい事。音楽家が世界を股にかけ、仕事をするとは、こういう事か。困難な状況も、チャンスと捉え、エネルギーに変えていく著者。独自の感性と前向きな姿勢。異なる価値観も貪欲に受け入れる柔軟性で、更なる高みへと向かう。見習わなければ…。
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