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十の輪をくぐる の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2024/01/06

1964年と2020年の東京オリンピックの話かな と思って読み進めたら、思わぬ展開に…! 戦後の時代、ひたむきに強く生きてきた女性の強さを感じ、今という時代は本当に恵まれているのだなということを実感。 物語の核となる泰介の真実に対する描写が、すごく温かく的確に書かれていた。こ...

1964年と2020年の東京オリンピックの話かな と思って読み進めたら、思わぬ展開に…! 戦後の時代、ひたむきに強く生きてきた女性の強さを感じ、今という時代は本当に恵まれているのだなということを実感。 物語の核となる泰介の真実に対する描写が、すごく温かく的確に書かれていた。こんなふうに一人ひとりの個性を捉えられたらいいな。 昭和の時代は歯を食いしばってでも頑張り、発展を目指すことが求められた時代で、令和の現代は多様性と寛容さが求められている時代だと感じる。どちらが良いとか悪いとかはないと思うけれど、過去があるから今があり、それはこれからの未来に繋がっていくんだなということを読後考えた。

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2023/12/12

1964年と2020年のオリンピック、バレーボールを軸にして紡がれる親子三代の小説。泰介視点の現在と母視点の過去が交互に語られるけど、母の過去の主軸になる高度経済成長期時代の社会経済や家族の描かれ方が生々しかった。ADHDにも触れていてなるほどっとなる。どんな事があっても息子を最...

1964年と2020年のオリンピック、バレーボールを軸にして紡がれる親子三代の小説。泰介視点の現在と母視点の過去が交互に語られるけど、母の過去の主軸になる高度経済成長期時代の社会経済や家族の描かれ方が生々しかった。ADHDにも触れていてなるほどっとなる。どんな事があっても息子を最後まで守ろうとしたお母さんの強さが素敵だと思う。

Posted byブクログ