誰かがジョーカーをひく の商品レビュー
この作者の今までの作品とはちょっと異なる筋立てで、古来の発酵というキーワードを用いて、人間関係が再構築されていく展開となっていて、前半で散らかった伏線を終盤でうまく回収出来ている。平凡で取り柄のない(と自分で思っていた)主人公の成長物語でもある。
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あまり期待せずに読みましたが最後まで読み上げることなく とても面白い小説でした 特に終わりが好きです。 どこにでもあるような設定だけど中身は一味違い とても 読み応え もございます。
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モラハラ夫の家を飛び出した専業主婦・沙代子は、キャバ嬢・紫苑と接触事故を起こしてしまう。紫苑に脅され、得体の知れない鞄を取りに行かされるがー。 気弱なおばさんの絵が上手い(表紙)。小太りといい服装といい見事に特徴を表わしてる。50半ばかと思ったら46だったのね。 楽天的な作戦に...
モラハラ夫の家を飛び出した専業主婦・沙代子は、キャバ嬢・紫苑と接触事故を起こしてしまう。紫苑に脅され、得体の知れない鞄を取りに行かされるがー。 気弱なおばさんの絵が上手い(表紙)。小太りといい服装といい見事に特徴を表わしてる。50半ばかと思ったら46だったのね。 楽天的な作戦に沙代子を巻き込むキャバ嬢、気弱なホスト、金髪の女子高生、新出の犯罪者グループと、癖の強いキャラがどんどん出てきて話も展開していく。ノンストップエンタメ小説といった感じ。
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夫の暴言に家を飛び出した沙代子。キャバ嬢の紫苑を車ではねてしまい、そこからなりゆきで誘拐事件の身代金のネコババに加勢することに。 目まぐるしく状況が変わるので読んでて飽きなかったけど、沙代子のネガティブさと登場人物の仲の悪さが大変だった。 最後はもうちょっと盛大なスカッと展開でも...
夫の暴言に家を飛び出した沙代子。キャバ嬢の紫苑を車ではねてしまい、そこからなりゆきで誘拐事件の身代金のネコババに加勢することに。 目まぐるしく状況が変わるので読んでて飽きなかったけど、沙代子のネガティブさと登場人物の仲の悪さが大変だった。 最後はもうちょっと盛大なスカッと展開でも良かったかなとは思うけど、沙代子がポジティブになったので良かった。
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専業主婦の紗代子が接触事故を起こして、そこから誘拐事件の身代金強奪に関わっていくという、なかなかあり得ない設定の物語。 にも関わらず、意外と面白く読めてしまった。 登場人物それぞれがやっていることはとんでもないけど、どこか抜けていて人間味があったり…で、憎みきれないからかなと。 ...
専業主婦の紗代子が接触事故を起こして、そこから誘拐事件の身代金強奪に関わっていくという、なかなかあり得ない設定の物語。 にも関わらず、意外と面白く読めてしまった。 登場人物それぞれがやっていることはとんでもないけど、どこか抜けていて人間味があったり…で、憎みきれないからかなと。 あとは、紗代子のお料理スキルが高くて、野草の豆知識を思いがけず興味深く読めた。 ラストは、ジョーカーをひいた人が誰かわかって、なるほどとなった。 最後の最後までタイトルのことは忘れてたけど。
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うーん、登場人物が少ないので、誰がどの役柄なのかはすぐわかります。なので、後半にわかるいくつかの種明かしも普通。最後の「その後」みたいな箇所が長いので、眠たくなりました。 ただ、料理のシーンは新鮮でした。野菜の浅漬けなんてすぐ作りたくなります。
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やはり宇佐美まこと先生の作品はどれをとってもハズレがない、平凡でなんの取り柄もない主婦が唯一自信がある料理の知識、この知識を使っていろんな困難を切り抜けていく様子は読んでいて痛快でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
地方都市にすむ本作な平凡な主婦・沙代子はおんぼろ軽四・ピンクのラパンで走行中、飛び出してきたキャバラ嬢・紫苑と接触事故で遭遇。 現金3千万円入りのボストンバッグを受け取る羽目に。 入れあげていたホストの俊に依頼された紫苑は、沙代子と折半にしようと、金の持ち逃げを提案。 この金があれば実家の倒産はまぬがれる。 しかし、その金は誘拐事件の身代金だった。 紫苑と沙代子はやばい組織からも追いかけられる。 そして、人質の女子高生・船場陽向(ひなた)は、より、したたかだった。 隙を見て、ホストの俊の部屋に逃げ込んできた。 俊を巡る紫苑と陽向の争いに、陽向のいとこ・夏凜(かりん)という娘もからんできて、追われるなか、船場陽向の父親の会社の権力抗争も背後に見え、事件は四つ巴、5つ巴の様相を呈してきた。 巻き込まれる過程で、変化してくる沙代子の意識…。 陽向の家の入船家は、光洋物産の社長の座にいる父・史郎と、双子の弟孝和が権力争いをしている様子。 孝和はライバル社と密かに通じて、二社の合併を画策している。 光洋物産内の重要な情報を流し、合併後は兄を失脚させ、自分が重役の座につく胸算用をしている。 史郎には陽向、孝和には夏凜という同い年の娘が一人ずついる。 弾けて遊び回る陽向と違い、夏凜は成績も優秀で、将来性のある娘。 親からも期待をかけられている。 陽向が見せてくれたいとこの夏凜の写真は、黒髪眼鏡で生真面目そうな正反対の少女だった。 主婦とキャバ嬢、ホストと誘拐されたJKという4名の隠れ家生活の中で、陽向は家には帰らず、誘拐の依頼人あぶり出しを画策し、紫苑もなにか隠している。 誘拐を実行した犯罪集団も黙ってはいない。 犯罪集団にこの誘拐を持ちかけ、裏で糸を引いているらしき人物も見え隠れしてきた。 目まぐるしく状況が変化して全貌が見えない中、とうとう史郎が警察に通報したようで、身代金の受け渡し現場に現れた垢抜けない中年女の画像がニュースで流れる。 仰天する沙代子。 知り合いが見れば、沙代子だとわかるのではないか? 特に夫が見れば。青くなっているのでは? (アマゾンより引用)
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最後スッキリした気持ちになれた作品です。 途中気持ちが重たくなるような内容がありましたが、主人公の冴えない主婦が少しずつ変わっていくさま 一見わがままに見えたキャバ嬢と社長令嬢のやさしさが素敵で自然と応援したくなりました。 ハッピーエンドで終わった事がなにより!!
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家庭に悩みを抱える主婦沙代子がキャバクラ嬢紫苑と接触事故を起こし誘拐事件や連続する反グレ集団の悪質な事件に巻き込まれていく。 ノンストップアクション、だそうで確かにそんな疾走感のある一冊でした。一気に読み進めてしまいました。 帯やあらすじに書かれている「平凡な」主婦というのが実...
家庭に悩みを抱える主婦沙代子がキャバクラ嬢紫苑と接触事故を起こし誘拐事件や連続する反グレ集団の悪質な事件に巻き込まれていく。 ノンストップアクション、だそうで確かにそんな疾走感のある一冊でした。一気に読み進めてしまいました。 帯やあらすじに書かれている「平凡な」主婦というのが実は割と平凡でもなんでもなかったわけですが・・・それまではただただ流されてるだけの沙代子が急に覚醒しだすあたりがなかなかに胸のすく思いで、そのあたりがよかったですね。現在でも幼少期でも家庭内で虐げられる描写とか読んでいて鬱になりそうで。。 読み終わって思い返してみると、それはちょっと無理があるんじゃない?という展開だったり明らかに先の読めるものだったりもありましたが、その辺は勢いでうまいことなってるなーと変に感心w
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