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誰かがジョーカーをひく の商品レビュー

3.5

23件のお客様レビュー

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2024/03/09

※ 全346ページ 細かい文字がシッカリかつミッチリ詰まっていて、見た目よりもボリュームがあります。 誰もが持つ表と裏の二面性、そして奥底にある 本性を恐ろしく感じる一方で眠っていた記憶や 知識が発揮される方向次第では、自身の生き方を ガラリと変えるだけでなく、もっと大きな実り...

※ 全346ページ 細かい文字がシッカリかつミッチリ詰まっていて、見た目よりもボリュームがあります。 誰もが持つ表と裏の二面性、そして奥底にある 本性を恐ろしく感じる一方で眠っていた記憶や 知識が発揮される方向次第では、自身の生き方を ガラリと変えるだけでなく、もっと大きな実りに なるんだと感じました。 自分の存在を消して周囲に合わせたり、 誰かに決断を任せたり、全てにおいて消極的に 生きてきた人間でも変われるんだと、主人公から 勇気をもらえました。

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2024/02/17

冴えない小太りの中年女性が誘拐事件、犯罪集団に巻き込まれていく中で、美味しい食事を作ったり、小さい頃に山中で培った薬草やカビの知識が役に立つことで自信をつけていくお話。目まぐるしく変わる展開だった。薬草や発酵を利用した古くから伝わる日本の食文化には大いに興味をそそられた。銀山での...

冴えない小太りの中年女性が誘拐事件、犯罪集団に巻き込まれていく中で、美味しい食事を作ったり、小さい頃に山中で培った薬草やカビの知識が役に立つことで自信をつけていくお話。目まぐるしく変わる展開だった。薬草や発酵を利用した古くから伝わる日本の食文化には大いに興味をそそられた。銀山での過酷な労働についても述べられ、作品の中に知って良かったなと思うことがいくつかあった。

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2024/02/05

なぜこの表紙?って感じがしてしまいます。 宇佐美さんの本だから読んだけれど、知らずに手に取ったら、読まずに戻してしまいそう。好きじゃないなぁ。 内容もあんまり好きじゃなった。ヤクザとか犯罪組織とか出てくる話があんまり好きではないみたい。

Posted byブクログ

2024/02/01

 作者を見て今度はどんなホラー?と思いながら手にしたものの、表紙があまりにポップなので、どんなお話だろうと興味が湧く。主婦である沙代子が、ひょんなことからキャバ嬢の紫苑と接触事故を起こすことから、話はジェットコースターのように進行していった。油断していると、ドキッとさせられるに違...

 作者を見て今度はどんなホラー?と思いながら手にしたものの、表紙があまりにポップなので、どんなお話だろうと興味が湧く。主婦である沙代子が、ひょんなことからキャバ嬢の紫苑と接触事故を起こすことから、話はジェットコースターのように進行していった。油断していると、ドキッとさせられるに違いないと警戒しながら読んだが、そんなことはなく、ドタバタしながらも平和に幕を閉じた。  ちょっと平和すぎ?と感じた分、➖1ポイント。料理や薬草のエピソードが意外だった。

Posted byブクログ

2024/01/24

気弱で家庭で虐げられている専業主婦の沙代子は、衝動的に家を飛び出す。そこで出会ったキャバクラ嬢の紫苑に指示されるまま行動を起こしたところ、それはとある誘拐事件の身代金を奪い取るというとんでもない行為だった。下手すれば暴力団や、それよりも恐ろしい犯罪集団「鬼炎」を敵に回すという事態...

気弱で家庭で虐げられている専業主婦の沙代子は、衝動的に家を飛び出す。そこで出会ったキャバクラ嬢の紫苑に指示されるまま行動を起こしたところ、それはとある誘拐事件の身代金を奪い取るというとんでもない行為だった。下手すれば暴力団や、それよりも恐ろしい犯罪集団「鬼炎」を敵に回すという事態に巻き込まれ、沙代子は徐々に自分にできることを考え始める。ハラハラドキドキ、そしてすっきりすること請け合いのサスペンスです。 容姿が冴えず鈍重で、気が弱く思ったことも言えない沙代子の取り柄は料理の腕だけ。とはいえ、ただの料理上手でもないんですよね。幼少期に身に着けた圧倒的な知識を武器に難局を乗り越えていくさまがとにかく痛快。紫苑や陽向など、自己主張の激しいアクの強いメンバーの中で、とにかく自分が戦うために何ができるのかを考え、そしてそのことで自分自身に勇気を与える彼女の姿に励まされます。 身代金を巡る攻防戦の行方にもドキドキ。タイトル通り、最後にジョーカーをひいてしまうのは誰なのか。全く目の離せない展開です。沙代子が大丈夫なのは間違いないだろうとは最初から思いますが、それでも彼女がこの後どのような道を選ぶのか。それも気になってぐいぐいと一気読みでした。

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2024/01/21

愛のない結婚生活を送る沙代子が巻き込まれた誘拐事件。知らず知らずのうちに身代金の受取役にされてしまった沙代子は、誘われるままその金を持ち逃げすることになる。そこから始まる様々な思惑が絡み合った狂想曲! いくらなんでもそんなわけないだろうという白けた気分を見透かして、宇佐美さんはそ...

愛のない結婚生活を送る沙代子が巻き込まれた誘拐事件。知らず知らずのうちに身代金の受取役にされてしまった沙代子は、誘われるままその金を持ち逃げすることになる。そこから始まる様々な思惑が絡み合った狂想曲! いくらなんでもそんなわけないだろうという白けた気分を見透かして、宇佐美さんはそのさらに斜め上をいく。あれもこれも予想外の部分に放置されていたパーツがピタッと嵌る爽快感はさすがの一言だ。見た目も冴えない中年の主婦と、イケイケキャバ嬢のコンビもいい。 読み始めたら止まらない痛快作。おもしろかった。

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2024/01/18

爽快なエンタメ作品でした! 家庭に居場所がなく、我慢して毎日を送ってきた主婦の沙代子。もう我慢できない!と家を飛び出し、あてもなく車を走らせていたら、突然飛び出してきたキャバ嬢の紫苑に接触してしまい、そこからは紫苑のペースに巻き込まれてゆく… 誘拐、身代金、逃亡…と続いていくので...

爽快なエンタメ作品でした! 家庭に居場所がなく、我慢して毎日を送ってきた主婦の沙代子。もう我慢できない!と家を飛び出し、あてもなく車を走らせていたら、突然飛び出してきたキャバ嬢の紫苑に接触してしまい、そこからは紫苑のペースに巻き込まれてゆく… 誘拐、身代金、逃亡…と続いていくのですが、先日読んだ「存在のすべてを」とは全く違うテイスト。 そこに、ホストや金髪の女子高生も絡んできて四人は奇妙な共同生活を送るようになる。 ドン臭くて冴えない沙代子は料理をさせたら天下一品。材料がなくてもその辺に生えている野草を摘んできてチャチャッと拵えてしまう。この野草に対する知識がこの物語のキーとなってゆく… 図太く、( 必要以上に)前向きに生きている人たちにご飯を作っていくうちにだんだん変わってくる沙代子。 楽しく爽快なドラマを見ているようなそんな読書時間でした。

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2024/01/17

夫や姑に毎日虐げられている冴えない中年の専業主婦沙代子。殺人集団組織やヤクザの思惑が暗躍する誘拐事件に巻き込まれる。宇佐美さんらしからぬドタバタ劇。それでも面白かった。最初は沙代子にこっちもイライラする場面もあったけれど、培ってきた経験や知識で大逆転の狼煙をあげるところカッコよか...

夫や姑に毎日虐げられている冴えない中年の専業主婦沙代子。殺人集団組織やヤクザの思惑が暗躍する誘拐事件に巻き込まれる。宇佐美さんらしからぬドタバタ劇。それでも面白かった。最初は沙代子にこっちもイライラする場面もあったけれど、培ってきた経験や知識で大逆転の狼煙をあげるところカッコよかったです。

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2024/01/15

半グレ集団・鬼炎のボスは一体誰なのか…冴えない地味な中年主婦・川田沙代子が、終盤本領を発揮し、冷酷なまでに鬼炎のボスを問い詰める毅然とした振舞が痛快だった。謎の解明が解説仕立てだったのが残念。

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2024/03/14

好きな著者だったので。 ハラハラドキドキ、ではない。 ハラハラハラハラ、ホ~だ。 何せ、普通の専業主婦がスマホも持たずに家を飛び出し、 車を人にぶつけてしまうところから、話が始まる。 ぶつけた相手が車に乗り込んできて、 引きずりまわされ、挙句の果て大金を猫ババすることに。 ...

好きな著者だったので。 ハラハラドキドキ、ではない。 ハラハラハラハラ、ホ~だ。 何せ、普通の専業主婦がスマホも持たずに家を飛び出し、 車を人にぶつけてしまうところから、話が始まる。 ぶつけた相手が車に乗り込んできて、 引きずりまわされ、挙句の果て大金を猫ババすることに。 さらに、誘拐事件に食品会社のお家騒動にも巻き込まれて、 誘拐犯人として指名手配されてしまう。 このままポニー&クライドのように(女性二人だけど)なってしまうのかと思っていたら、 暴力団をも凌駕する犯罪集団「鬼炎」の正体を暴き、 自分の人生を掴むことになるとは。 家族にないがしろにされ、自信を失っていた専業主婦 最後に「鬼炎」のリーダーの正体を暴く場面は圧巻だった。 もう一人の主人公ともいえる「くたびれてケバいキャバ嬢」の、 破天荒なまでの前向きさも良かった。 カバーのイラストも、かなり良かったかな。

Posted byブクログ