路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅 の商品レビュー
ちょっとマニアックすぎた 自分にはまだ早かったかも 宮田珠己さんというだけで惰性で購入したが、途中でギブアップしてしまった
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宮田珠己さんが好きで、著作はほぼ全て読破。 今回も「らしいなぁ」と感じる一冊。 「おっ」と興味を引かれるような、わくわくするような街並みを求めてぶらりとお散歩。 自然に対して感じる畏怖や驚嘆を表す「sense of wonder」になぞらえて、街歩きによって得られる感覚を「sen...
宮田珠己さんが好きで、著作はほぼ全て読破。 今回も「らしいなぁ」と感じる一冊。 「おっ」と興味を引かれるような、わくわくするような街並みを求めてぶらりとお散歩。 自然に対して感じる畏怖や驚嘆を表す「sense of wonder」になぞらえて、街歩きによって得られる感覚を「sense of wander」とするのが面白い。 線路の上に立つ団地(びっくり!) 密かに会話をしているに違いない鉄塔(なんかわかる…!) 周囲に馴染まず、異物感を放つガスタンクはまるで巨大仏(妙な存在感あるよね) …などなど。 写真も多いので、一緒にのんびり見て回っている感覚になれて楽しい。 宮田さんの本は、同行する編集者とのエピソードもいいんだよなぁ。 今回はスイーツ好きの編集者・西山くんが登場。 事前にチェックして途中で立ち寄ろうとしていたお店がことごとく定休日だったり、お目当ての食べ物が売り切れてたり…と、どういうわけか運に見放されているのがかわいそ面白かった。
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<目次> 第1章 目白~哲学堂公園 第2章 二子玉川~等々力渓谷 第3章 赤塚~高島平 第4章 大鳥居~平和島 第5章 浅草~北千住 第6章 黒川~鶴川 第7章 麻生十番~築地本願寺 第8章 王子~赤羽 第9章 阿佐谷界隈 第10章 神楽坂~曙橋 <内容> 旅系のエッセイの多い著者。亜紀書房のウエブマガジン「あきち」連載の記事からまとめたもの。東京の何でもないところを彷徨いながら(歩きながら)、それぞれの偏執狂(マニア)のいる、スリバチ・暗渠・鉄塔・公園遊具・坂道や階段・妖怪系植物・工場・電柱(電線)などを見つけてはぼそぼそと何かを語る。偉いのはただそれを見つけて終わりではなく、偏執狂たちの著書を読んでいること。そして共感しているのだ(マンホールだけはダメみたい…)。担当編集の西山君のダメ具合と、「無言板」(これもマニアがいる)への話もつながっていく。こうした街歩きの創始者は「トマソン」の赤瀬川原平さんかな?
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全般的にあまり興味が持てなかったので、今回私には合わなかったのだろう。作者ももう若い頃みたいに、おぉ!と感動することはあまりなく、個人的嗜好に重みが置かれていくからか、そのピントが自分には合わないまま終わったかんじ。そもそも既出のガイドサイトやGoogleマップを見て“おもしろそ...
全般的にあまり興味が持てなかったので、今回私には合わなかったのだろう。作者ももう若い頃みたいに、おぉ!と感動することはあまりなく、個人的嗜好に重みが置かれていくからか、そのピントが自分には合わないまま終わったかんじ。そもそも既出のガイドサイトやGoogleマップを見て“おもしろそうなところ”に行っている時点で、散歩追体験本ではなく、あくまでそこに行く過程や見た感想を見させられるというのにシラけてしまった。故に作者の着想と感想の面白さが頼りなのだけど、なんとも中途半端で歯切れがよろしくない。なんだかんだ言わずに、行き当たりばっ旅に出てはどうだろうか。
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国内お散歩本。私は海外未経験の関東住まいなので、行ったことのあるエリアがいくつも取り上げられてたのは嬉しかった。北千住のガスタンク、石浜神社越しの景色は絶対見に行きたい。あと志茂町線No4、路地を跨ぐ鉄塔も見たいんだけどどこにあるんだろう。 ―たしかに、古き良き街並みがどんどん消滅していくことを嘆く声をよく聞くが、それはきっといつの時代も繰り返されていたことで、鎌倉時代に武士が台頭して平安京の雅な風情が失われると公家が嘆いたのと同じではないかと思わなくもない。 われらが ≪センス・オブ・ワンダー≫ は、その時代その時代で形を変えて、たとえばピカピカのイオンモールの中でも、いずれ未来人の琴線に触れるワンダー物件が、思わぬ形で登場してくると期待している。(283P)
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