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メディア教育宣言 の商品レビュー

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2024/04/20

メディア・リテラシーについて、教師はどのようなことをするべきであろうか、ということの疑問に答える本である。学部の学生が読んでもあまり役には立たないが、教師がどのようにメディア・リテラシーを教えるか、ということについては詳細を書いている。教員養成系大学の学生であればこれを読んだ方が...

メディア・リテラシーについて、教師はどのようなことをするべきであろうか、ということの疑問に答える本である。学部の学生が読んでもあまり役には立たないが、教師がどのようにメディア・リテラシーを教えるか、ということについては詳細を書いている。教員養成系大学の学生であればこれを読んだ方がいいであろう。菅谷明子の「メディア・リテラシー」というのは世界各国のメディア・リテラシーについて説明した本であったが、それに代わる本として使うことができよう。

Posted byブクログ

2024/02/06

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01425974

Posted byブクログ

2024/01/03

英国のメディア教育の第一人者、デビッド・バッキンガムによる提言書。 デビッド・バッキンガムはすでに自身のブログ(https://davidbuckingham.net/)で、現在のデジタルメディア環境に対してメディア教育が行うべきことについて多くの発言を行ってきたと思うが、本書は...

英国のメディア教育の第一人者、デビッド・バッキンガムによる提言書。 デビッド・バッキンガムはすでに自身のブログ(https://davidbuckingham.net/)で、現在のデジタルメディア環境に対してメディア教育が行うべきことについて多くの発言を行ってきたと思うが、本書は、それらの記事で示された論点や議論を踏襲しつつも、それらをひとつの「宣言 Manifesto」という全体像の中で位置付けたことに大きな意味があると思う。 本書の「解説」で、監訳者である水越伸氏が「私はところどころ、議論にきめの粗さを感じはした」(p141)と述べているように、(「序」と「結び」を含めた)合計11の小論の1つ1つで論じられている内容については、もう少し丁寧な整理が必要なのではないかと思わざるを得ない部分もあった。例えば、現在あるはずの複雑な議論を、技術崇拝的な考え方と保護主義的な考え方の二分法で切り分けてしまうことで、かえって見えなくなるものがあるように思う。 しかしながら、バッキンガムが、マスメディアを前提として作り上げられてきたメディア教育の基本枠組みを用いて「フェイクニュース」や、「ヘイトスピーチ」といった、現代的な問題(さらに言えば、保護主義的な予防措置しか講じられていないような問題)をクリアに分析し、メディアを批判的に読みこみ自らの表現へと結びつけていくような学習への結びつけ方を提示してくれる様は、とても鮮やかで、感動すら覚える。 もちろん、今の私たちをめぐるメディアや教育の状況を考えると、この鮮やかさがかえってモヤモヤするくらいだが、それでも、クリアな議論は私たちを次に進むための礎をもたらしてくれる。 本書は、私たちに、パーフェクトな正解をもたらしてくれる本でないが、少なくとも、日々さまざまなかたちで起こるメディアをめぐる問題に、右往左往してし、対症療法的な思考に陥りがちな私たちを、もう一度、メディア教育の大切な原則にまで立ち返らせてくれる本だった。

Posted byブクログ