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この世をば(上) の商品レビュー

4.1

14件のお客様レビュー

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2024/10/12

初めは物語の流れに乗れず、とぎれとぎれの読書となってしまったが、徐々に小説の世界に入り込み、一気に読了。道長をとりまく人間模様も面白かったが、都の様子や地方と中央部の関係なども大変興味深かった。しばらくしたらまた再読したい。

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2024/08/04

血族同士の暗闘にあけくれる平安朝。 火山帝を騙して出家させる等、熾烈な権力争いの真っ只中の、兼家。 兼家の三男で、のんびりやの道長は、政より、「いかにして女性にモテるか」に興味が有った。 妻を持ち、子供ができ、ようやく政に目を向けたが、上を見ると、凄腕の長兄、次兄とが居座ってい...

血族同士の暗闘にあけくれる平安朝。 火山帝を騙して出家させる等、熾烈な権力争いの真っ只中の、兼家。 兼家の三男で、のんびりやの道長は、政より、「いかにして女性にモテるか」に興味が有った。 妻を持ち、子供ができ、ようやく政に目を向けたが、上を見ると、凄腕の長兄、次兄とが居座っていて、出る幕なし。 ところが、そんな道長に、天の采配が降りつつあった。 上巻は、後世「七日関白」と呼ばれた、次兄・道兼の死により、道長に、内覧の宣旨が下ったところまで。 親が亡くなったとたんに、我が家族のみの栄華を望む。 正に「兄弟は他人の始まり」とは、よく言ったものだ。

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2024/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

藤原道長と平安王朝の時代、40年前の作品だが倉本一宏先生の著作や通説を交え一生を破綻無く描いている 一番魅力的なのは長兄の道隆だろう、後のサロンの光景も描かれているがお洒落で現代的な知的遊戯で楽し気であった、次兄の道兼は毛むくじゃらで直情的なものの政治の空気を読む力は流石、三男坊の道長は平凡児、自然体で少しのことでも嬉しがり、落ち込む、史実もそうだろうと思っているが棚ぼたで最高権力についたと描く

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2024/05/23

学校で習った平安時代の歴史というのは、藤原さん一族の一族史みたいなものなんだなあ。数人の日記からほんの一握りの貴族の世界は窺えるけど、一般の人々の暮らしはよくわからない・・・文字ってすごいなあ。1000年後の人々が、自分の残した日記を基にした小説を読むことになるなんて想像しなかっ...

学校で習った平安時代の歴史というのは、藤原さん一族の一族史みたいなものなんだなあ。数人の日記からほんの一握りの貴族の世界は窺えるけど、一般の人々の暮らしはよくわからない・・・文字ってすごいなあ。1000年後の人々が、自分の残した日記を基にした小説を読むことになるなんて想像しなかったろうな。

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2024/05/01

大河ドラマとはまた違う道長像でしたが、これもまた良いと思いました。上巻は道長が左大臣になるまで。 個人的にはこっちが大河になったら面白そうだな、と思いました。政治中心の人間模様ですが、解説もわかりやすく読みやすかったです。 大河ドラマ見てる人は是非読んでいただきたいです。

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2024/04/06

永井路子さんは読みやすい作家だと思うけど…これは手こずった。今のところ道長の人生がそれほど抑揚がないからなのかもしれない。 詮子と道長の関係は、北条政子と義時を思い出す。玉の輿に乗った肝の座った姉と、その姉が兄弟の中で最も信頼を寄せる弟。政子よりも詮子のほうが弱化女っぽいけど。

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2024/02/26

大河ドラマに触発されて手に取りました。 大河もですが、苗字が藤原で分かりづらい(笑 ところどころにある家系図が一部分で、この人誰だっけ?状態で、自分で家系図作りながら読み進めました。後、頭の中では大河の俳優さんのイメージで。 道長像が思っていたのと違って面白かったです。どっぷり平...

大河ドラマに触発されて手に取りました。 大河もですが、苗字が藤原で分かりづらい(笑 ところどころにある家系図が一部分で、この人誰だっけ?状態で、自分で家系図作りながら読み進めました。後、頭の中では大河の俳優さんのイメージで。 道長像が思っていたのと違って面白かったです。どっぷり平安時代にはまれました。

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2024/02/25

大河ドラマの関連として読んだ 平安時代の本ははじめて読んだかとても面白かった 今も昔も人間は変わらないと思ったのと、道長は教科書上で学んだ人物像と違って、思いやりがあってどちらかというとのんびり屋で、プレイボーイでもないことがわかった また、もちろん男の子の孫ができたのが一族の繁...

大河ドラマの関連として読んだ 平安時代の本ははじめて読んだかとても面白かった 今も昔も人間は変わらないと思ったのと、道長は教科書上で学んだ人物像と違って、思いやりがあってどちらかというとのんびり屋で、プレイボーイでもないことがわかった また、もちろん男の子の孫ができたのが一族の繁栄に大きかったと思うがそれ以前に病気や伝染病にも罹らなかったのが、一番大きいのではなかったかと思う そういう意味で、健康、長生きが大事で、一つ前の大河ドラマの家康や、現代人にも共通して言えると思う

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2024/02/18

大河ドラマ「光る君へ」に触発され読んでみました。登場人物たちの心情や状況を一歩ひいた高見から語る、という部分が多く最初戸惑いましたが、道長についての歴史エッセイ、もしくは「英雄たちの選択」みたいな番組にゲストで出ていて永井氏が語っているんだ、と考えるととてもスッとはいってきました...

大河ドラマ「光る君へ」に触発され読んでみました。登場人物たちの心情や状況を一歩ひいた高見から語る、という部分が多く最初戸惑いましたが、道長についての歴史エッセイ、もしくは「英雄たちの選択」みたいな番組にゲストで出ていて永井氏が語っているんだ、と考えるととてもスッとはいってきました。 題名のごとく、藤原道長の一生を描いたもの。優等生の長兄、負けん気の次兄に続く三男坊として、「平凡児道長」と表しています。そして少しのことでも嬉しがり、かとおもうとすぐしょげる、という性格で描いています。これは前に読んだ「藤原道長の日常生活」(倉本一宏 2013)に書かれていた性格と同じです。倉本氏は道長の日記などをもとに書いていて、永井氏も巻末には道長の日記、小右記など歴史的書物が参考文献にあがっているので、それらをもとに道長や倫子の人物像を作り上げたんだなあと思いました。 歴史の教科書では、摂関政治で隆盛を極めた、などの一文で、ふ~んそうか、というほどの認識でしたが、道長、妻の倫子、もう一人の妻の明子、兄たち、そして天皇たち、藤原行成、実資などが生き生きと動いていました。 おもしろかったのが名筆で知られる藤原佐理。系図をみると道長とは祖父同士が兄弟のはとこだ。 佐理はあまりきちんとしていない人らしく、倫子は娘の彰子の手習いの手本を佐理に頼もうとするが、佐理は大宰府に赴任を命じられそれどころではないだろうと道長は言う。しかも参議を解かれてのいわば左遷で、佐理は任命した道隆に挨拶せずに赴任してしまい、途中で甥に「とりなしてくれ」との手紙を送る。この「離洛ノ後、・・」で始まるみっともない手紙がその名筆ゆえ現在は「離洛帖」として国宝になっているという。 1982.5.11から451回にわたり毎日新聞(朝刊)に連載されたもの。 読んだのは1984年発行の単行本。装画が加山又造、で黄金の満月と波が、題字が入江相政氏。 1984.3.25発行(単行本) 図書館

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2024/02/17

藤原道長とその妻倫子を軸に、平安時代の貴族たちとその時代に大きな役目を担う女性たちの有り様話。大河ドラマきっかけで平安時代話に初挑戦。み~んな元を質せば天皇家の末裔。思ってた以上に女性たちが強い時代?面白かったです

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