とどけ!ボール つながれ!ぼくらの言葉 の商品レビュー
JSPORTSのラグビー解説者、ラグビージャーナリスト村上晃一さんの著作。 生まれつき耳が不自由ながら、ラグビーと出会い、連覇中の帝京大学に入学、 日本代表中村亮土の一学年下で、1試合だけだがファーストジャージに腕を通し、 トライも経験した大塚貴之選手のドキュメンタリー。 少年少...
JSPORTSのラグビー解説者、ラグビージャーナリスト村上晃一さんの著作。 生まれつき耳が不自由ながら、ラグビーと出会い、連覇中の帝京大学に入学、 日本代表中村亮土の一学年下で、1試合だけだがファーストジャージに腕を通し、 トライも経験した大塚貴之選手のドキュメンタリー。 少年少女向けの書籍となっているが、大人こそよむべき本。 一番のポイントは、 耳が不自由でかわいそうなのにラグビーで頑張った ではなく、 耳が不自由だからこそ、コミュニケーションに、ラグビーに集中して、 ここまでできた! ということだろう。 学校も普通学校に通い、読唇術を学び、相手が早口、横を向くことがなければ、 普通に会話ができるようになった。 岩出監督のアドバイスも受け、わからないのにわかったふりをすることも減り、 コミュニケーションに向き合った。 そして今はパナソニックで子供たちにラグビーを教え、 耳の不自由な選手のデフラグビーにも力を入れている。 障害が個性と呼ばれるようになるよう、彼は頑張っている。
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