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色の秘めたる歴史 75色の物語 の商品レビュー

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2024/09/11

借りたもの。 洗練された色の雑学本。 アートやファッション、流行色などの文化史から、化学や政治的なトピックまで、文字通り、多彩な話が掲載。 デザイン配色について解説した本とは異なる、読み物として楽しめる、魅力的な一冊。 色に関する発見と活用の歴史や、科学的な解説も、口語体で書かれ...

借りたもの。 洗練された色の雑学本。 アートやファッション、流行色などの文化史から、化学や政治的なトピックまで、文字通り、多彩な話が掲載。 デザイン配色について解説した本とは異なる、読み物として楽しめる、魅力的な一冊。 色に関する発見と活用の歴史や、科学的な解説も、口語体で書かれているので、正に物語を読んでいるような本。 『エル・デコレーション(“ELLE DECORATION”)』誌の色に関するコラムをまとめたもの。 色の数は無限大だが、それを大まかに10色のカテゴリーに分け、75色を解説。 日本でメジャーな、虹の色が7色であるという定義について。注釈で言及されている事だが、ニュートンが提唱したもので、色の幅…色帯と音階の高さを対応させたいという、自身の音楽論と結び付けたかったためだという。 洋書の翻訳本なので、色の名前やイメージについて、日本の主観と照らし合わせると違和感を覚えるものがある。特に「茶色」と「緑」。 どちらもヨーロッパでは、ネガティブなイメージがついていた。 上記2色に限らず、こうしたネガティブなイメージをつけた色の歴史に対して、著者は“「不快な」色というものが存在するとは、わたしは思わない。”と、現代の画家、デイヴィッド・ホックニーの言葉を引用している。

Posted byブクログ

2024/06/10

75種類の色にまつわる興味深いエピソードを、挿入された豊富な絵画や衣装、写真を見て、例えば、ゴッホの星月夜、ピカソの青の時代や北斎の神奈川沖浪裏の青はプルシアンブルーが使われているんだとか、ゴッホのひまわりの花弁のクロムイエローは経年変化で黒ずんでしまったんだとか合点しながら楽し...

75種類の色にまつわる興味深いエピソードを、挿入された豊富な絵画や衣装、写真を見て、例えば、ゴッホの星月夜、ピカソの青の時代や北斎の神奈川沖浪裏の青はプルシアンブルーが使われているんだとか、ゴッホのひまわりの花弁のクロムイエローは経年変化で黒ずんでしまったんだとか合点しながら楽しく読みました。 Nude :ミシェル・オバマがクリーム色のドレスを着用した時、マスメディアはこのドレスの色を「肌色 (flesh coloured またはnude)」と報道した。これに対し「肌色? 誰にとっての? ”Nude? For whom?”」という非難がおきる。 Blue : 1893年の『ニューヨーク・タイムズ』誌によると、「男の子にはピンクを、女の子には青を“always give pink to a boy and blue to a girl.”」必ず着せなければならなかった。「男の子には女の子よりもずっとバラ色の未来が開けているので、この世界で女性として生きていくことを考えただけで、女の子はブルーになるのだろう」と。

Posted byブクログ