椿ノ恋文 の商品レビュー

小川糸(著者)

2024/08/19

大好きなツバキ文具店シリーズ。ようやく読めました。
あの鳩子がこども産んでる！QPちゃんが思春期に入ってる！先代が道ならぬ恋をしていた！衝撃の事実てんこ盛りでした。

このシリーズの好きなところは、鳩子が悩みながらも代筆仕事をやり遂げるところなのですが、今回も素晴らしい仕事っぷりでした。

QPちゃんと本当の意味で親子になれて良かったね。
自作も楽しみなのですが、今作は前作からずいぶん時間が経っていて、登場人物も忘れかけていたので、もう少し早めに出してもらえると嬉しいです。

2024/08/19

感想
鳩子が結婚して、QPちゃんの母親で3人子供いるというのっけの手紙から度肝抜かれた。

時は流れるのね〜。

相変わらずポッポちゃんの日常の小さな幸せを見つける文章は優しい。そしてちょっと古い文体なのもノスタルジーを感じる。

QPちゃんなかなか出てこないなぁ。

ラブレターのみならず手紙を人に見られるのは気持ちの良いものではないな。死ぬ前に処分決定！

人生は遊園地みたいなもの、バーバラ婦人の言葉良いなぁ。

あらすじ
鎌倉の代筆屋、鳩子の物語。

前回から8年余りが経ち、鳩子はミツローと結婚し、QPちゃんももう中3。その他に子供が二人出来た。

物語は鳩子が代書屋を再開する手紙から始まる。

バーバラ婦人は南仏へ。男爵とパンティーも出てきた。

パンティーはYouTuberになって大活躍。

鳩子は復帰戦として親友の舞から義母への手紙の依頼を受け、依頼を見事に成功させる。

QPちゃんは思春期で鳩子を無視する態度をとっていた。

次はママ友の紹介で、結婚を控える娘がいる茜さん。ガンで余命いくばくもないという。

結婚に向けて娘への想いを綴る。鳩子は敢えて左手で手紙を書くことにした。茜はすぐに旅立つ。

先代が妻子ある人と道ならぬ恋をしていたことが発覚し、鳩子は動揺する。

男爵の弟子の知的ヤクザが弟子のペットフードに添える手紙を書いて欲しいと依頼する。ビッグディールに鳩子は面食らうも引き受ける。

先代とその恋人の手紙供養を相手方の甥の冬馬と伊豆大島で行う。大島でQPちゃんを見つけて、一緒に行動するうちに和解する。

最後はお隣さんの騒音苦情問題。バーバラ婦人の提案で一緒に女子会を楽しむことで解決する。

2024/08/18

鳩子シリーズは本当に好き。代筆屋という聞いたことのないお仕事を題材にして書かれているこの作品。お客の相談によって、書かれる手紙の筆跡も一つ一つ違っていて、見ていて本当に新鮮だった。

二人目の子どもができていることにもびっくりしたし、結婚してすぐ？いや、でき婚？ともとれる妊娠の速さにはびっくりした（笑）
ＱＰちゃんの反抗期は来るべくして来たなあと思いながら読んでいた。
自分の子どもではないのに、ここまで愛せる鳩子は凄い。
反抗期の理由も、鳩子の何気ない、むしろＱＰちゃんを気遣った一言だったから。誤解が解けてよかった。
これからも元気に、代筆屋を続けていってほしいな。

小川糸さんは純粋でまっさらな文章を書くなあと思っていたら、浮気とかちょっとパンチのある要素をぶち込んでくるのでギャップを感じて読んでいました。

2024/08/14

「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」に続くシリーズものです。
QPちゃんの成長にびっくりでした。もう中3…成長が早い‼️スッテップファミリーになってる。しかもQPちゃん反抗期。感情のまま怒ってしまったら、これまでの関係性が崩れそうで考えただけでおかしくなりそう。でも鳩子は怒りで解決は出来ないと考えていて、色々ありながらも3人のお母さんと妻とつばき文具店のお仕事をこなしている。尊敬しかない。QPちゃんからのお手紙、泣ける～
バーバラ婦人が、もうお隣さんじゃなくなってる❗しかも彼氏のいるパリに行ってる？行動力ありすぎ。そして、お隣問題の解決方法もビックリ。バーバラ婦人好きだわー。
続編また読めそうなので楽しみです❗

2024/08/14

前作からかなり年月が経って主人公鳩子を巡る環境もかなり変わりました。長女の反抗期やらお隣さん問題など、解決の仕方がうん？？と思うことはいくつかありましたが、要所要所に出てくる手紙の文字やら文章の美しさは相変わらずで手紙を書きたい衝動に駆られます。

2024/08/13

手紙の力を感じました。
思いを伝える手段は幾つかあるけど何度も読み返したり、文字の表現が一層読み手の心を揺さぶる！？
途中、鳩子の夫婦仲がどうなるか心配なところもありました！
QPちゃんの気持ちも上手に表現されていて心が温かくなりました！

2024/08/06

ツバキ文具店の続編
言いにくい事を手紙にしてくれる代書屋の話。
家族愛アピールが強くて読み疲れた。
手紙を受け取った側の話もあって良いのでは？なんて思う。
受け取る側の苦痛も不快感も、逆に喜びも。
あえての一方的に仕上げているのでしょうが、物足りない。

2024/08/02

鳩子がすっかりお母さんになり、ゆったりした1作目や2作目と時間の過ぎ方がガラッと変わった感じ。それでも、子供の反抗期や、新しいお隣とのトラブルといった、リアルな主婦の悩みに振り回されつつしっかり自分の心と向き合える鳩子はすごいなあと思う。
忙しい中でも幸せを見つけていく大事さがよくわかる小説！
いつも通り、登場する手紙も素晴らしかったです。

2024/07/31

たまには大切に手紙を出してみようか。そんな気持ちになる。
代筆屋の仕事を通して描かれる人々の営みと時間。
必ずしも良い報せばかりの手紙ばかりではないが、それにも鳩子は向き合っていく。そこには人の生きてきた道や、これから先の未来が見えてくるよう。
心の汚れた日々に読むとスっと清涼な風を取り入れた気持ちになれる。このシリーズ、これからも追っていくと思う。

2024/07/31

ツバキ文具店の3作目。
休業していた代筆業を再開するところから始まるが、ポッポちゃんもQPちゃんも別人のようだった。
愚痴を読まされてるようで中盤まで辟易。
再開した代筆業も、やっつけ仕事感があって失望した。初作では丁寧に、紙と筆記具を依頼人に合わせて選び、魂をこめて書いていたから共感できた。
今作の代筆に関しては、依頼人に共感できない案件が多く、これを代筆するポッポちゃんも理解できない。二番煎じが三番煎じとなった感が強くて残念。