キングダム(70) の商品レビュー
70巻は、戦場だけではなく政の世界、裏の情報戦、そして日常の祝祭が交錯する深く豊かな巻だった。外交や思想が舞台を広げ、信たちの戦いとはまた違った戦いが描かれていく。 韓という国の法家思想を代表する韓非子が秦へ招かれ、李斯や昌平君らとの問答によって、善悪とは何か、人の本質とは何かが...
70巻は、戦場だけではなく政の世界、裏の情報戦、そして日常の祝祭が交錯する深く豊かな巻だった。外交や思想が舞台を広げ、信たちの戦いとはまた違った戦いが描かれていく。 韓という国の法家思想を代表する韓非子が秦へ招かれ、李斯や昌平君らとの問答によって、善悪とは何か、人の本質とは何かが深く問われる。信は「命の火、思いの火」を語り、善悪の境を超える熱を見せる。一方、韓非子は秦を「犬のクソ以下」と断じ、明確に挑戦を突きつける。その緊張感は、ただの戦争漫画の範疇を超えて、思想の戦場へと読者を引き込んでいく。 それだけではなく、情報と諜報の駆け引きも見どころだ。姚賈という間者が、秦・趙・楚など複数の国を渡る二重三重のスパイであることが明らかになり、情報戦の複雑さが浮かび上がる。秦の重臣たちは真実と嘘を見極めようとし、韓非子の屋敷では疑念と裏切りが渦巻く。情勢の細かい動きが、戦そのもの以上に物語を引き締める要素となった。 だが、この巻が最も心温まるのは、戦いの合間に訪れた平和の時間だ。飛信隊の村・城戸村では、尾平と東美の結婚式が晴れやかに執り行われ、隊員たちが祝福の中で笑顔を見せる。信は幼き頃馴染んだ村人・有と再会し、有が左足を負傷していた過去を振り返りながら、互いの成長と絆を再確認する。さらに、信は羌瘣に向けてプロポーズをする。その瞬間は戦場の激しさを忘れさせる静かな誠実さに満ちていた。 読み終えた後に残るのは、「思想と人の営み」と「戦士としての心のゆとり」だ。善と悪、真実と嘘、戦場と宴――すべてが一本の線で結ばれている。70巻は、戦記漫画が描ける広さの限界を押し上げ、キャラクターたちの人間的な深さを改めて読者に示してくれる。 この巻を読むと、戦うだけの物語ではなく、「生きること、信じること、繋ぐこと」が重く胸に響く。戦はいつか終わるものかもしれないが、人の思いや誇りは、結婚式の鐘の音のように遠くまで響き続ける。
Posted by
韓非子の『法と性善説を混ぜるとクソ以下のものが生まれるぞ』って耳にいたい。図書館のルールそういうの多くないか…?
Posted by
感想 信は羌カイといい感じだな。テンじゃないのか? あらすじ 韓非子に人の本質を問われた信は火であると回答する。 信との問答に満足した韓非子は秦へ行くという。韓非子を招いたが法の改正は進まなかった。韓非子の団の中には間者も混ざっていた。 信が城戸村で羌カイにプロポーズする...
感想 信は羌カイといい感じだな。テンじゃないのか? あらすじ 韓非子に人の本質を問われた信は火であると回答する。 信との問答に満足した韓非子は秦へ行くという。韓非子を招いたが法の改正は進まなかった。韓非子の団の中には間者も混ざっていた。 信が城戸村で羌カイにプロポーズする。 韓非子は李斯に通う姚買が趙の二重間者であると李斯に言う。韓非子は李斯宅で諜報活動をしていることを認め、服毒自殺する。
Posted by
今日も使用される「矛盾」や「逆鱗」等の言葉はこの『韓非子』の中に書かれた故事成語である 不運な偶然で虎の尾を踏んだやも知れぬ 思いの火
Posted by
胸が熱くなる70巻。節目の巻な感じがする。 韓国王族であり法家の韓非子を蓁国に迎える為、騰、録嗚未、李信、交渉役の介億が韓国に入る。 介億の強気の交渉から、韓非子と李信の問答へ。 悪とは何か?見方や捉え方によって変わるし、人の考え方だってコロコロとかわる。 人の本質は火で、...
胸が熱くなる70巻。節目の巻な感じがする。 韓国王族であり法家の韓非子を蓁国に迎える為、騰、録嗚未、李信、交渉役の介億が韓国に入る。 介億の強気の交渉から、韓非子と李信の問答へ。 悪とは何か?見方や捉え方によって変わるし、人の考え方だってコロコロとかわる。 人の本質は火で、「命の火」と「思いの火」の2つがある。 思いの火は、人から受け継ぐ事ができるし、敵からも受け継ぐ事ができる。 李信の言葉に心が動く韓非子。秦王にあいに蓁国へ向かう事とする。 しかし韓非子は、秦王と馬が合わなかったのか、法をつくる事に何処か気持ちが入っていない。 それは、実は韓非子は、眺望活動の為に蓁国入りしたからだった。 (個人的には秦王との問答が面白くなかったから、蓁国に協力する事を辞めて眺望活動に全振りした様な気がする。同級生の李斯もいて今更口出しする気も起きなかったのでは?) 李斯の間者である、姚賈の存在もインパクトが大きい。 敵なのか味方なのか、あやふやさを残したまま、韓非子編は幕を閉じた。 そして尾平は東美ちゃんと遂に結婚(まだ結婚してなかったのかよ)。 信は久しぶり(第1巻ぶり)に城戸村へ。信を下僕として使っていた家族とも和解(?)し、羌瘣への告白。 そして年が明け、蓁軍は趙国北部へ再度侵攻をはじめる。
Posted by
2023/11/30 1 2024/02/19 2 2024/05/19 3 2024/09/19 4
Posted by
70巻です。どこまで続くのでしょう? あの、韓非子の悲劇の巻でした。何せ、ネタが史記ですから、有名人が登場しますね。ある意味、ベンキョーになります。 アホブログにも、あれこれ、覗いてやってください(笑)。 https://plaza.rakuten.co.jp/simak...
70巻です。どこまで続くのでしょう? あの、韓非子の悲劇の巻でした。何せ、ネタが史記ですから、有名人が登場しますね。ある意味、ベンキョーになります。 アホブログにも、あれこれ、覗いてやってください(笑)。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202312310001/
Posted by
戦場ではない闘いもあまりに見応えがあり感動した。 何が本当(?)か、秦国にとって有益か…決断が難しいなぁ。。 李斯と韓非子の友情の話、とても良かった…。 不器用だなァ。
Posted by
合戦シーン皆無だったけど、満足度が高い。戦の華は戦場のみに非ず、って感じ。70巻の節目に合わせて構成されたんだと思う。 韓非子は、学部周りで考えても無関係ではないので、興奮した。 李斯は、徐々に史実の人物像に巧く持っていかれ始めてる。 ただ、でっかいフラグ立てたな最後。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
韓非子というすごい奴が出てきたのはいいけど、とっとと退場してしまったのは残念だった。史実でも秦に来たら退場だったのでそこは史実通りかと思いきや……。 史実だと姚賈は国を守った奴として書かれ、それに反論した韓非子はあまりいい描かれ方をしてない。だからソッコー退場したわけだけど。 だけどこのマンガだと、韓非子と李斯の友情が描かれている。姚賈は危ないやつだから注意したほうがいいよと李斯に言う。普通だったらスパイの言うこと聞くわけにはいかないけど、これはキングダムというマンガだから、友情が優先するはずなんだ(笑)。となると姚賈は二重スパイのヤバい奴なのかもしれない……うーん、韓非子退場があまりにも肩透かしだったから、この姚賈という人物が後々災いの種になるということなのかな……?じゃないと韓非子がこんな悲しい死に方した意味がないんだもん。韓非子がスパイってなんだよ、意味わかんねえよ……(泣) そこまでは星2つだったんだけど、尾平の結婚式と信の告白の話は面白かったんで星3つにする。尾平が結婚した(できた)とか(笑)城戸村の奇跡とか、どんだけ尾平ダメなんだよ。あと有は信のこと好きになったんだな……最初悪態ついたのも寂しさの裏返しだし、信に思いを伝えたあとは、朝飯食べていけと言えるまでの仲になっていた。足のことは残念だけど、なかなか微笑ましいのが見られてよかった。
Posted by
