ぼっち 現代文 の商品レビュー
読解の仕方を教えてるの本かなと思いきや、本の紹介もしてて非常に面白い本ばかりで一石二鳥の本です。 最後に人と人が分かりあうとはどのようなことなのか?など答えがない終わり方ですが、非常に納得する内容です。 ここで取り上げた本はちょっと読んでみようと思います。 #読書 #読書記録 #...
読解の仕方を教えてるの本かなと思いきや、本の紹介もしてて非常に面白い本ばかりで一石二鳥の本です。 最後に人と人が分かりあうとはどのようなことなのか?など答えがない終わり方ですが、非常に納得する内容です。 ここで取り上げた本はちょっと読んでみようと思います。 #読書 #読書記録 #読書ノート #小池陽慈
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個人的には、現代文の読み解き方 というよりかは、「人と人がわかり合うには」 という観点で読み進めた哲学書のような本。 わかりやすい解説だが、取り上げられた 作品に逆説的な所があったり、奥深い。 親子を詠んだ石垣りんさんの詩に、 子供が近くにいるのに、遠い距離。 子育て中は、子...
個人的には、現代文の読み解き方 というよりかは、「人と人がわかり合うには」 という観点で読み進めた哲学書のような本。 わかりやすい解説だが、取り上げられた 作品に逆説的な所があったり、奥深い。 親子を詠んだ石垣りんさんの詩に、 子供が近くにいるのに、遠い距離。 子育て中は、子供の気持ちが理解出来ず、 悩む時があるが、この詩を読むと、 親子という近い関係でさえも、 私たち人間は、相手の心のうちはわからない と親子という他者を痛烈に気づかされ、 そこに子育てのヒントがあるように思った。 他者とわかりあえることは、難しい。 わかりあえない事を受けとめつつも、 他者を理解したくて、また小説や詩を 読もう。とても奥深い良い本だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SNSで紹介されていて気になったので読んでみた。 ぼっち現代文というタイトルは印象的ではあるが何を言いたいのか分からないな…と思っていた。ぼっちで国語教師でもある著者が本を何冊か紹介しながら、他人と交流するためにどうやって相手の気持ちを読んでいくか?友情とは?などを考えていく本だった。久しぶりに現代文の授業を受けているみたいで面白かった。 中でも印象的だったのは、著者が引用した荒井裕樹さんの『まとまらない言葉を生きる』の一部だった。 《でも、世の中には「一端を示す」ことでしか表現できないものがある。ぼくの中にもある。伝え手側の言葉の技術ではどうしようもなくなって、とにかく受け手側の感受性や想像力を信じて託すしかない。そんな祈りに近い言葉でしか表現できないことがある。》 文字に表現しづらく感覚的に分かってほしい部分を、祈りに近い言葉と表現するのは、非常に美しいと思う。 また、著者が述べていた《私たちは、声なき声を代弁しているつもりでも、実は、その人々の本当の思いを封じてしまっているかもしれないのです。》という部分もまさにその通りだと思った。 今やSNSで誰もが簡単に世界に情報を発信できるようになり、誰でも見られるが故に炎上したり、思ってもない方向に話が進められていく様子を目にすることも増えた。人の気持ちを考えることが大切なのは間違いないが、勝手に代弁して本当の思いを封じさせてしまってないか?と立ち返ってみることも必要だろう。 それと、紹介されていた『おにたのぼうし』『ヒロシマのうた』も読んでみたいと思った。ヒロシマのうたは読んだことがある気もするが、読み直してみたい。
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現代文、とあるから高校生向けなのかと思っていたら「14歳の世渡り術」というシリーズものでした。 基本的な読解の方法と、言葉のこと、コミュニケーションのことなど、わかりやすく解説されていた。基礎なので、読解に長けた人には退屈かというと、そうでもなく。文章として、本として、筋の通っ...
現代文、とあるから高校生向けなのかと思っていたら「14歳の世渡り術」というシリーズものでした。 基本的な読解の方法と、言葉のこと、コミュニケーションのことなど、わかりやすく解説されていた。基礎なので、読解に長けた人には退屈かというと、そうでもなく。文章として、本として、筋の通った一冊だった。 言葉を用いたコミュニケーションが主だけれど、言葉がすべてを他者に伝えられるわけではない。言葉の裏や、感情の全貌、無言・無表情の意味などは、どうがんばっても把握できない。 けれど、それを慮ったり理解しようと努めることが、他者と生きていく上で大切なのだよと教えてくれる。 国語なんて勉強する意味あるの?と言ってくる人がいたら、この本を読ませたい。ちゃんとあるよ、って。
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人間は分かり合えない。ゆえにわかり合おうとするために言葉が必要。だから、言葉を学ぼう。 小池さんは予備校講師ですが、国語に関する著作をいくつか出していて、こちらの本は14歳の子どもたちに向けた国語の解釈本という体裁になっています。しかし圧倒的に読んで響くのは中年以降の大人ではな...
人間は分かり合えない。ゆえにわかり合おうとするために言葉が必要。だから、言葉を学ぼう。 小池さんは予備校講師ですが、国語に関する著作をいくつか出していて、こちらの本は14歳の子どもたちに向けた国語の解釈本という体裁になっています。しかし圧倒的に読んで響くのは中年以降の大人ではないかと思います。 人は原則的に孤独です。でも誰かとつながりたいという欲求を持っている。言葉はそのためのツールですが、つながるための全てではない。文章の構造を説明しつつ、その全能性を否定して人間はわかりあえないという現実と切なさを受け止める、実に哲学的で奥深い本です。だから人がたぶんみんな感じている孤独によりそって、温かさすら感じてしまうほど。 それから、言葉をひとつひとつ丁寧に拾ってつなげる、ということを念頭に文章を読んだのは受験以来久しぶりかもしれません。言葉を商売のひとつにしておきながら、投げ捨てるように消費していたのかもしれない。そう思って、これからまた大切に文章を読もう、そして書き、編もうと思いました。
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基本軸は読解力なんですが、後半に向けた伏線回収とでも言うような構成は読ませられました。将来子供の目に止まるといいなと思って本棚に並べておこうと思います。
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文章の読解をスタートに、他者理解について考えることが書かれている。 他者理解なんてそう簡単にできないよと記しているが、そこで諦めるのではなく、それでも他者を理解できるように謙虚に努めていこうという筆者からのエールを感じた。
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本を読む、とは。読み続ける、とは。この先生なりのお答えは鳥肌もんであった。そして楽になった。そしてもっと読まねば、となった。199ページの文章なんて圧巻であった。14歳の世渡り術、というシリーズらしいけども、国語好きな14歳はもっと好きになるし、嫌いな14歳は、今すぐじゃなくても...
本を読む、とは。読み続ける、とは。この先生なりのお答えは鳥肌もんであった。そして楽になった。そしてもっと読まねば、となった。199ページの文章なんて圧巻であった。14歳の世渡り術、というシリーズらしいけども、国語好きな14歳はもっと好きになるし、嫌いな14歳は、今すぐじゃなくても、国語深いぜ!と思う日がきっとくるし、私のような人生折り返しなのかなんなのかよくわからない年代でも、子どもたちに伝えていかねば、と思わせてくれる。ほんと、もっともっとゆっくりじっくり文章を味わう時間を、子どもたちに。
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予想よりも面白かった。予備校講師の方が書かれた本なので、テクニカルな話に終始するのかと予想していたが、それだけではおさまらない良さがあった。 1,2章はかなり易しいが、3章以降本格的になる。14歳の世渡り術シリーズの一冊なので、対象読者は14歳なのだろうが、3章以降を楽しめる子ど...
予想よりも面白かった。予備校講師の方が書かれた本なので、テクニカルな話に終始するのかと予想していたが、それだけではおさまらない良さがあった。 1,2章はかなり易しいが、3章以降本格的になる。14歳の世渡り術シリーズの一冊なので、対象読者は14歳なのだろうが、3章以降を楽しめる子どもは1,2章で読むのをやめてしまうのが懸念される。逆に、1,2章が適切な子どもは3章以降は難しすぎるかもしれない。
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現代文の解き方というよりは解き方のマインドに関わるような一冊でした。10章構成で、章ごとに本が一冊ずつ紹介されているので、そこを追っていく楽しみがあります。
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