ぼっち 現代文 の商品レビュー

小池陽慈(著者)

2023/10/31

10冊の本を読み解きながら、人と人の繋がりを考える。
無茶苦茶面白い！と思うのは、元々国語の授業が大好きだったからだろうか。テキストを丁寧に読み解くことで見える自己と他者の関係。わかりあえない先にあるもの。

「登場人物の気持ち」についても、テキストを読み解くことで導き出されるものがあると示される。（わからないものもあるとも明示される）
国語が得意な人ほど感覚で捉えてしまっているものを、きちんと説明されるとこんなにもわかりやすく面白い。国語に苦手意識を持っている人もぜひ。

また国語の試験問題としてよく揶揄される「作者が何を思っていたか」についても、語り手が作者自身ならばこの手法で導き出されるだろう。逆に導き出せないものは問題として成り立たない。
テキストを読み解く大切さと面白さを改めて感じた。

2023/10/30

著者の選んだ10冊の本を通して、心情の読み取り方や指示語、接続語の効果などを分かりやすく学べる。

有名な本が題材になっているので、抽象論ではなく、生きた国語が学べるという点で新たな視点から国語という科目の理解を深められる。
今までに出会ったことがなかった1冊。

特に面白かったのは、
詩の定義と指示語の定義
よくある定義ではなく、筆者独自の視点で目から鱗の解説だった。

2023/10/25

帯の「Q:この時の登場人物の気持ちを答えなさい、に正解はあるの？ 他人の心なのに 」に好奇心を鷲掴みされた。現代文講師である著者の〈読解力〉への考えを知るために読みたい

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#小池陽慈
23/10/24出版

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