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日本の冤罪 の商品レビュー

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2024/08/04

人が人を裁く以上、100%はあり得ない。だからこそ、疑わしきは被告人の利益に、という原則があるのだが、悲しいことに冤罪によって人生を奪われた人がいる。 この本では冤罪であったと認められた事件、冤罪の可能性があり現在再審請求されている事件が、事件の概要からわかりやすく紹介されている...

人が人を裁く以上、100%はあり得ない。だからこそ、疑わしきは被告人の利益に、という原則があるのだが、悲しいことに冤罪によって人生を奪われた人がいる。 この本では冤罪であったと認められた事件、冤罪の可能性があり現在再審請求されている事件が、事件の概要からわかりやすく紹介されている。 事件の流れから警察側の捜査上の問題点が書かれていて、「これはひどい…」と読み進めていくと、容疑者に関して、「え???!」と思う事実が明かさる。それは例えば、窃盗、覚醒剤所持、不倫、刑事に恋してしまう、など。確かに私自身、そういった事実が明らかになった時には、可哀想だと思う気持ちが薄まったことは正直に告白する。しかし、だからと言って”殺人犯”にされていい訳がない。 一般人が「え???!」と思ってしまうような特徴が、”刑事の勘”という何の根拠もない思い込みで犯人像に当てはめられ、捜査が進められると思うと恐ろしい。 冤罪被害は決して他人事ではなく、誰にだって起こりうることだと思えた。

Posted byブクログ