100年のレシピ の商品レビュー
著名な料理研究家である大河弘子先生の100年の人生には、いつも料理が中心にあった。 人が豊かに生きていくためには、何をどのように食べるかが重要で、でも日々手の込んだ料理を作るのは大変だ。 料理には苦手意識があったけど、自分に合うレシピ本を探してみようかなという気持ちになった。
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めちゃくちゃ良かった!! 伝記ならば、その人の生い立ちから成人、そして老後、と読み進めるだろう。 が、これは逆なのだ。 亡くなったところで、その人の焦点が始まり、段々と時代を遡る。懐かしい単語、見慣れない単語なども出てきた。 そして、戦争。 私は経験がない、が、こんな風になっていたのか、と胸が軋む、が、その中で人々は生きてきたのだ。 焦点に当てられた、大河弘子。 謎も面白かったし、最後に繋がる終点も本当に良かった!!!!
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高名な料理研究家・大河弘子が出遭う様々な人々、料理、そして事件。少しずつ時代を遡りながら、大河弘子がなぜ料理研究家となったのか、何故彼女は食べ物の異物混入やお酒のトラブルを嫌うのかを明らかにしていく。 大河弘子が押しつけがましくなく、でも芯が強くて如何にもな探偵キャラなのだが、...
高名な料理研究家・大河弘子が出遭う様々な人々、料理、そして事件。少しずつ時代を遡りながら、大河弘子がなぜ料理研究家となったのか、何故彼女は食べ物の異物混入やお酒のトラブルを嫌うのかを明らかにしていく。 大河弘子が押しつけがましくなく、でも芯が強くて如何にもな探偵キャラなのだが、そんな彼女も遡れば間違いもあったし奔走もあった。 また料理学校の全国展開では痛い目にもあったらしい。 少しホッとする。 大河弘子がなぜ料理研究家になったのか、なぜそこは語られて来なかったのか。 その原点たる最終話1947年の話と、第一話の主人公・理央の『私の両親なんて、先生のお料理が縁で親しくなったんですよ』という言葉が繋がるのが心地よかった。 『生きていれば、必ず家事をしなければならない』 『多少失敗しても挽回できて、美味しさのツボは外さない』 『少しでも生活が楽になっていてほしい』 出てくる料理が美味しそうで、読んでいるだけで楽しかった。 料理は苦手なので苦痛で仕方ない時期もあったが、こんな思いで作ってくれるレシピがあれば試してみたい。 それにしても100年前というと、もう戦時中の話になるのか。第二次世界大戦も随分と遠い話になってしまった。
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料理 × 謎解き × ドラマ と内容盛りだくさん! 時代の社会背景と料理を絡めて描いているので想像してたよりも内容に深みがあって引き込まれたし、時代を越えてつながる人間ドラマに感情を揺らしながら読み終えました。 1人の女性の生い立ちを追いながら、レシピの話だけに留まらず、日本...
料理 × 謎解き × ドラマ と内容盛りだくさん! 時代の社会背景と料理を絡めて描いているので想像してたよりも内容に深みがあって引き込まれたし、時代を越えてつながる人間ドラマに感情を揺らしながら読み終えました。 1人の女性の生い立ちを追いながら、レシピの話だけに留まらず、日本という国が辿ってきた食の歴史や、女性の生き方にも触れられていておもしろかった。 こういう時代を遡って少しずつパーツが埋まり、繋がりを感じられる構成好き。 料理研究家としての道を歩んできた理由、祈りにも近い「想い」を知って胸がいっぱいになった。 改めて読み返してみて涙ぐんでしまった。 良き読書時間でした。 『日本の色々な家庭で、今日も家庭料理が作られている。日々の営みは過去から現在、未来に向けて綿々と続けられていく。』
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2020年 コロナの味覚障害 2004年 食品偽装問題 アレルギー 1985年 アルコール強要や依存症 1965年 愛情 女性が働くこと 料理研究家を中心にとても奥行きのある話でした! 最後、積み重ねられた100年のレシピとは友を思う気持ちだったのかと驚きました。そして、簡単...
2020年 コロナの味覚障害 2004年 食品偽装問題 アレルギー 1985年 アルコール強要や依存症 1965年 愛情 女性が働くこと 料理研究家を中心にとても奥行きのある話でした! 最後、積み重ねられた100年のレシピとは友を思う気持ちだったのかと驚きました。そして、簡単な家系図を書いてしまいました。
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料理が苦手な大学生、理央。彼に料理を作ったとたん失恋。 彼を振り向かせようと、高名な料理研究家の大河弘子が設立した「大河料理学校」に通い始める。そこで理央は弘子の曾孫・翔吾と出会い。 弘子に実家で起きた事件を解決してもらった理央は、100歳の料理研究家、大河弘子の軌跡をたどり始める。 コロナ禍で外出自粛、学校の対面授業はなくなり、理央の家庭内にも影響が。 そんな中、真夜中にキッチンから砂糖とお菓子が忽然と消え、翌日、現れる。 翔吾の父、健吾が料理をふるまった後、乳製品アレルギーの発作で倒れた少女。 乳製品はいつ混入されたのか。 編集者の聡子は雑誌の特集で大河弘子のフランス料理を紹介することに。撮影場所に妹の家を使用することになるが、葡萄ジュースに赤ワインが混入されて。 弘子の料理研究所で、親友の母の料理講師研修に参加することになった、温子。 作っていたコロッケが爆発した原因とは。 戦後、料理の腕を買われて八王子の地主宅で洋食を作ることになった弘子。 実はこの地主宅で働いていた親友の花央の行方を探るために入り込んでいた。 コロナ禍、バブル後の食品疑惑、バブル期の闇、専業主婦と家庭、戦後の渾沌。 それぞれの時代が流行した歌やCMなどを交えて語られる。家庭料理の変遷と共に、戦後から家庭のあり方は随分変化したんだなとしみじみ考えさせられる。 登場する料理も、ミステリもほどよい塩梅で、最後の余韻もいい感じ。
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戦前戦後から現代(2020年)までの100年を生きた料理研究家のお話。 それぞれの時代の社会背景とつくられてきた料理を絡めて描く連作ミステリーでした。 生涯現役で亡くなる直前まで謎解き。綺麗にまとまった感があります。絵に描いたような幸せなラストでした。
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とてもおもしろいストーリーでした。 ネタバレにはならないと思うのでいいますが、章ごとに語り部が変わるのが読んでいてとてもおもしろかったです。あと、愛歌ちゃんがなんでそんなに大食いなのかはわからずじまいでした。 ただ、序盤の方の展開が主人公にいいように進みすぎていて、ピクシブの小説...
とてもおもしろいストーリーでした。 ネタバレにはならないと思うのでいいますが、章ごとに語り部が変わるのが読んでいてとてもおもしろかったです。あと、愛歌ちゃんがなんでそんなに大食いなのかはわからずじまいでした。 ただ、序盤の方の展開が主人公にいいように進みすぎていて、ピクシブの小説を読んでいるようだったのが少し残念でした。最後まで読めばしっかりといい小説だと言えるのは確かです。
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100歳で亡くなった料理研究家の 人生に絡むミステリー 料理が苦手な大学生はそれが原因で 彼氏に振られ 著名な料理教室に通うことになる アレルギーに関する事件 アルコール依存に関する事件 そして戦前戦中戦後を いかに生きてきたか明らかになる そして大学生の祖母と料理研究家との 関...
100歳で亡くなった料理研究家の 人生に絡むミステリー 料理が苦手な大学生はそれが原因で 彼氏に振られ 著名な料理教室に通うことになる アレルギーに関する事件 アルコール依存に関する事件 そして戦前戦中戦後を いかに生きてきたか明らかになる そして大学生の祖母と料理研究家との 関係が読み手に明らかにされる 何だか料理教室に通って 美味しい料理を作りたくなった
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料理に纏わる謎を、料理研究家の大家が解決していくのを20年毎に遡る形式で。 どんな料理にも、思いやりや愛がある。料理がつなげる出会いに、大河弘子の人生が素晴らしい。 夜中に甘いものが消えた謎はギムネマ茶で解決。 食物アレルギーでは偽装が発覚。 猛烈社員の時代には専業主婦の孤独ゆえにアルコール依存症が。 戦後、弘子が料理をふるまうようになるなかで、無くした親友との関係と再びの出会い。 全てが繋がっていく。
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