ダーリンはネトウヨ コミックエッセイ の商品レビュー
私は差別が大嫌いだし、無駄に対立を煽る反知性的な言動もなくなって欲しいと思う。だからこそ、この本は最悪だなと思った。 最初は、一人の敏感で繊細なタイプの韓国人が日本に留学していろいろと苦労した話かと思って読んでいた。意識せずに発してしまう言葉が受けとる側に予期せぬ負担を与えてし...
私は差別が大嫌いだし、無駄に対立を煽る反知性的な言動もなくなって欲しいと思う。だからこそ、この本は最悪だなと思った。 最初は、一人の敏感で繊細なタイプの韓国人が日本に留学していろいろと苦労した話かと思って読んでいた。意識せずに発してしまう言葉が受けとる側に予期せぬ負担を与えてしまうなど、参考になるなと思って読み進めていたが、終盤に差し掛かると妙に、ネトウヨ×、多くの日本人もネトウヨの性質を持っていて×、日本社会×、という結論を無理にひねり出す展開になって唖然。。。対立を煽るな。 彼氏のいっしーの言動は確かにいけてないけど、異国の地で暮らしていくために色々と助けてもらったのも事実なのに、最後は恨みと軽蔑しか抱いていない主人公の狭量さに唖然。いっしとの喧嘩のシーンも、いっしーの韓国批判の引き金を引いたのは主人公の「日本の就活っておかしいよね」の言葉。自分だって相手の立場に立ててないだろと。 多くの同僚達に恵まれて日本という異国の地でいろいろな思い出が作れたのに、日本人がネトウヨっぽいと総括してSNSで発信して帰るとか、友人にしたら後悔するタイプだ。 「日本人っぽい」と言われるのは自分にとっては嫌だと最後までこだわるが、例えばイギリスに行ってイギリス人達から「おまえはもうイギリス人ダヨ❗」と言われても嫌なのかな。おまえは仲間だよ、の言い換えだと思うし、自分なら嬉しいのだが。もしイギリスならOKだが日本だと嫌なんだとしたら、主人公(と著者)が日本を蔑視又は敵視(またはその両方)しているということだし、イギリスでもフランスでもアメリカでもそんな言われ方は嫌だと言うならそれは留学に向いてないこだわりの強さと繊細さを持った人だってだけだ。 最悪なのは、最後に自分もアメリカで「漢字文化圏でもないのに日本語上手だね」と知人に言って「嬉しくない」と反論された時に、主人公が「自分の中にもいっしーが、、」と、いっしーのせいにしたこと。自分がされた時はいっしーを悪者にしたのに、自分がしたときは自分ではなくいっしーに擦り付けるんですね、と呆然。この相手以外にも気付かずにいっぱいやらかしている(相手が黙って流してくれているか、主人公やこの時の相手みたいに気にしていないだけかも)可能性が十分にあるが、それもいっしーのせいにするんだろうと思うと、こういう人は自分を客観視できない人なんだろうなと思ってしまう。 そういう自分を客観視できない人が日本にも外国にも多いのはわかるし、日常生活でそういう人に接しても特に気にはならないが、民族差別を主題に扱う書籍を世に出す著者がこの程度の視点しか持てていないことに驚愕。 ただ、韓国人の立場から見て日本社会のおかしなところに気付かせてくれたので、星はゼロではなく1つに。 この本を読んで日本社会を代表して申し訳なく思ってしまう人や、日本を嫌いになってしまう人や、韓国人を嫌いになってしまう人や、民族間差別を強めてしまう人が出ませんように。 多様性を受け入れて、対立のない広い価値観の社会になりますように。
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本屋さんと喫茶店が融合した文喫へ行ってみた。 一日、本読み放題で一冊も読まずに帰るのもなあ、という思いで、席の近くに「多様性」の棚があり、そこから。 ふんわりとしたイラストのマンガで読みやすかった^^ ダーリンと付き合う前に別の先輩が家まで送ってくれるシーンがあって、「家まで行...
本屋さんと喫茶店が融合した文喫へ行ってみた。 一日、本読み放題で一冊も読まずに帰るのもなあ、という思いで、席の近くに「多様性」の棚があり、そこから。 ふんわりとしたイラストのマンガで読みやすかった^^ ダーリンと付き合う前に別の先輩が家まで送ってくれるシーンがあって、「家まで行くのもあれだし、ここでいい?」と配慮してくれてた。でも、ダーリンは何も考えずに、家の前まで。送る・送ってもらうの関係性のなかで、善意で家まで送ってくれてるのに、「ここまでで。」とは言いにくい。そこで配慮してくれる人が素敵だなって思った。 明らかにうーちゃんはダーリンのおかげで、日本になじめた?し、生活は豊かになったから、ないがしろにはできない…もしそういったネトウヨのような側面はその人を良く知っていくからこそ、見えてくる側面でもあるわけだし、難しいね。 うーちゃんにとっては、ネトウヨにふれる機会がダーリンが始めてだったのかもしれないけど、知ってしまった以上、世の中にあふれるそれが気になってしかたない。何もできないけど、何もせずにはいられないのだ。 「日本語、上手ですね」これは日本人レベルの人には使わない。日本語に関わる身として重い言葉だった。
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誰かの言葉や態度によって、まるで酸に浸されるように、じわじわと傷ついていくことがある。 その言葉がはっきりとした「悪意」に基づくものではなく、むしろ何らかの「思いやり」だったり「正義感」に基づくものだった場合、そんな相手の思いに寄り添うことによって、自分が何に対して傷ついているの...
誰かの言葉や態度によって、まるで酸に浸されるように、じわじわと傷ついていくことがある。 その言葉がはっきりとした「悪意」に基づくものではなく、むしろ何らかの「思いやり」だったり「正義感」に基づくものだった場合、そんな相手の思いに寄り添うことによって、自分が何に対して傷ついているのかすらわからなくなり、さらには、「傷ついている」と思うのは自分に非があるのではないか、とすら思いはじめ、自らの声を奪われたまま、自分を浸しているはずの酸から目を背けていく…。 本書は、そんな、じっくり人を傷つけ壊していくような差別が、何気ない日常のなかに突然現れ、「見ないようにしよう」としているうちに、ひとを傷つけていくさまに焦点を当てている。 「差別」に焦点をあてる物語は、はっきりと明確した「悪」や「暴力」に焦点を当てることがほとんどだ。日常のなかにふと現れ、「なかったことにしよう」「見なかったことにしよう」といってやり過ごされてしまうような言葉や行動(「マイクロ・アグレッション」という概念はそのような現象を切り取ったものだろう)を、物語として描き出すことは難しい。 それは決してドラマティックではなく、エピソードとして描くにはあまりにも刹那的で、見えないものなのだ。 本章は「日常系エッセイコミック」のかたちをとることで、そんな日常のなかでとつぜん現れるような、見なかったことにされてしまうような差別や攻撃をそのまま描き出している。 あまりに「そのまま」に描き出すので、もしかしたら本書を選んだ人たちのなかには、いくつかの作品のなかに描き出された差別について気づかないのではないか、とすら思わされる。 読み手である自分自身が試されるエッセイコミックだ。 いかに自分自身のなかの「いっしー」を見出し、それと向き合えるか、が問われている。
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韓国人留学生として日本に来た「うーちゃん」の物語。本書の言うところのネトウヨである「いっしー」の姿のなかに私たち自身の存在を見出したとき、読者たる日本人の私たちは、いかに自分が同質性の中に生き、ステレオタイプに物事を捉え、多様な価値観との接し方について無自覚であったかを突きつけ...
韓国人留学生として日本に来た「うーちゃん」の物語。本書の言うところのネトウヨである「いっしー」の姿のなかに私たち自身の存在を見出したとき、読者たる日本人の私たちは、いかに自分が同質性の中に生き、ステレオタイプに物事を捉え、多様な価値観との接し方について無自覚であったかを突きつけられる。 最たる例は外国人に良かれと思って「日本語上手ですね」と言うのがそれで、この言葉には「外国人にしては」というニュアンスが潜んでいる。日本語は漢字・カタカナ・ひらがなの3種があり難しい言語であるということを心の何処かで誇りにしてしまっているとき、すでに私たちは「我々」と「彼ら」という差別への第一歩に足を踏み出してしまっている。 いかに「うーちゃん」を日本人に近づけるかと苦心した「いっしー」の姿勢は、その後の反省の無さも相まって正直気持ち悪すぎたのだけど、マイクロアグレッション(無意識の価値観や思い込みによる攻撃)とはそういう自省が欠落したところに生じるのだし、私たちも本書を読んで感じた”バツの悪さ”を忘れてはならないのだと思う。ゆるいイラストのマンガがシリアスを緩和してくれていて読みやすく、多様な価値観と接するうえでの教材としてもすごく良いと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
――わたしはあなたの望む「外国人」になろうとした――(本書帯より引用) 韓国人留学生であるウ・ユンスルさん(通称:うーちゃん)が日本で過ごした11年間に体験した様々な出来事を、ゆるふわタッチの可愛いイラストで描くコミックエッセイです。 特に何と言ってもカワイイ! と思ったのは、124ページの髪の毛を持ち上げるうーちゃん。内容が重いので、並んでいるイラストに癒しを貰って相殺している感じがします。 「ダーリンはネトウヨ」という衝撃的なタイトルで、読む前のイメージは「ゴリゴリのヤバイ思想の彼氏がいて、その彼氏に嫌なことを沢山言われる」みたいなものでした。 しかし、実際に読んでみると少し違っていて、恐らく「いっしー」(主人公の彼氏)というキャラクター性を持った人物は日本の少数派などではなく(いっしーが特別ヤバイやつなのではなく)、ごく普通に日本で生活をしている日本人の多くが多かれ少なかれ、いっしーと似たような思想をしていたり、同じような発言をしているのだろうな、と感じました。 「まだ訛りがあるけど、歌うときは完全に日本人だね」 「うーちゃんはもう日本人だね」 「海苔を消化できるのは日本人だけなんだって」 「日本語は世界一難しい言語。それを話せるうーちゃんはすごい」 などなど……悪意があるとは断定できないものから、いっしーの潜在意識のなかにある日本人(である自分)の優越感がみえみえの発言まで、バリエーション豊富な展開()に目を白黒させながら読みました。 いっしーがつき合ったのが日本人女性だったら、いっしーの差別の片鱗は片時も露見することがなかったのだろうか? と考えたりもしました。 (発言した本人からすれば)他愛のない言葉が、言われた人を傷つける(=差別発言)わけですが、残念ながら我々は日常的に、常にそのことに対して万全の注意を払っているわけではありません。 だからふとした瞬間、そうした無意識の差別発言が外へ飛び出し、相手を傷つけてしまう。 まさに「差別をしない人なんていない」のです。 「差別」と聞いて我々が思う、過激で、誰にでもそれとわかるもの(=故意的な差別)とは違って、「悪意のない差別」(=無意識的な差別)というようなものが存在していて、それらがうーちゃんを苦しめる様子が、本書ではリアルに描き出されています。 それから、この本を読んでひとつ思ったのは、この主人公が「うーちゃん」ではなく、エリザベスやカロリーナや、アンナだった場合はどうだろう? ということです。 いっしー(日本人男性)たちは彼女らに「訛りがある(から直した方がいい)」「もう日本人みたいだね」と言うのでしょうか? そう考えた時に浮上してくるのは、うーちゃんが「日本人にとても似ている風貌の韓国人」だから受けている被害というものの存在です。 これが、個人的には日本では顕著な差別の正体ではないかと思っています。 こういう話をネット上に(特にSNS)書くと、「韓国が好きなのか?」と言われる現象も含めて、これらは「差別」ではないかと思います。 よく、韓国と絡めて政治的軋轢があるから……という人がいますが、両国間に政治的な問題があることと、その国籍の人を冷遇することは全くの別物でなければならないのです。冷静に考えれば、分からない人の方が少ないことです。 また、本書には「フェミ(ニスト)」について「いっしー」が拒否反応を示す場面も出てきます。 「韓国への拒否反応」「フェミへの拒否反応」両者に共通していることは「敵対意識(時にマウント行為)」と「無理解」です。 差別をすぐにゼロにすることは難しいですが、個々が意識することで、延々と繰り返される「〇〇人なんだね! 鼻が高い!(目が青い! 肌が黒い!)」といったような会話は終わらせることができます。 その為に必要なのは「知ること」「コミュニケーション」そして「互いの尊重」。 この本を読んだことで、私もひとつ、差別について認識を深めることができたと感じています。
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韓国人留学生が日本人と付き合った経験を描くコミックエッセイ 差別を無自覚にやってる人が、普段はいい人というか優しい面もあるっていうのが本当にリアル 人間は多面体だから付き合うまで見えない部分もあるし.. 心えぐられる内容だけど絵がかわいくてスラスラ読めた
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星2.5 彼氏に日本人のようになることを強制され、疲弊していく主人公。たぶん、私も彼氏とは違うが、無意識のうちに傷つく言葉を話していそう。 異文化がぶつかる時、少なからず同じようなことが起こるのかもしれないが、特に過去の歴史があり、日韓間にはよりデリケートな問題が山積してこじれる...
星2.5 彼氏に日本人のようになることを強制され、疲弊していく主人公。たぶん、私も彼氏とは違うが、無意識のうちに傷つく言葉を話していそう。 異文化がぶつかる時、少なからず同じようなことが起こるのかもしれないが、特に過去の歴史があり、日韓間にはよりデリケートな問題が山積してこじれるのだろうな。
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私には、韓国をはじめ 色々な国の友達がいる 何をもって差別なのか? 根本的にわからないような言葉を 普通に言ってたところが 私にもある 、、、この本を読んで、気付いた 私は 色々まだまだ知らなだ過ぎている 韓国人2世の友達は 普通に接する私を喜んでいる けど、私は彼女に 本当に...
私には、韓国をはじめ 色々な国の友達がいる 何をもって差別なのか? 根本的にわからないような言葉を 普通に言ってたところが 私にもある 、、、この本を読んで、気付いた 私は 色々まだまだ知らなだ過ぎている 韓国人2世の友達は 普通に接する私を喜んでいる けど、私は彼女に 本当に普通に接してるんだろうか? 言葉、まちがっていて 傷つけてないだろうか、、、
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いっしーはくそだけど日本の学生なんてほとんどみんなこんなもんなんだよね、悲しいかな。社会人同士で出会わないとめちゃくちゃ傷つく国だと思う
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MOMENT JOONが解説を書いていると知ったこと、最近聞いている海外漫画のポッドキャストでプッシュされていたので読んだ。女性の韓国人留学生が日本の大学で過ごした様子を漫画にしたもので、タイトルのとおり当時の彼氏の言動の数々を中心にした悲喜交々な話だった。マイクロアグレッションのエピソードがたくさん入っていてマジョリティな日本人としては胸が痛かった。 こういった差別に言及する本の場合、ゴリゴリの排外主義者を主題にして彼らの異常な言動を取り上げたものはよく見かける。本著はそれと真逆で、著者と付き合っている彼氏が著者に対して差別的な言動を繰り返していたという話。つまり敵意丸出しというよりも愛情に包まれた哀情といえばいいのか、複雑な構造の感情が描かれている。正直、彼氏に対してはそこらの排外主義者よりもタチの悪さを感じた。(排外主義うんぬんよりも彼氏自身のクリーピーさもあると思うが)排外主義者は自身の攻撃性に自覚的だが、マイクロアグレッションしている側はこんなに無自覚なのかと。こうやって他人を責めるのは簡単なのだが、それは読者に対してブーメランのように迫ってくる。一番顕著な例は「日本語が上手ですね」というフレーズ。日本語を話せる海外からきた旅行者や留学生に言ったことがない日本人の方が少ないと思う。実際、MOMENTも同様の主張を随分昔からしていたけど当時は何が問題なのか理解できていなかった。本著ではそれについて明快に解説されている。このエピソードに象徴されるように、そして「外」国人という言葉が示すように日本人とその他というライン引きが色んな場面で行われていることに気づかされた。加えて留学生に限らない日本社会に蔓延る「普通」との戦いが大学、就活などのエピソードからビシバシ伝わってきた。社会制度や共通認識を今すぐ変えるのが難しいとしても個人の態度や考えは今すぐにでも改めることができる。それはMOMENTが解説しているとおりの「成長」なくしてあり得ない。自身の認識に対するリトマス紙のような働きをする漫画だと思うので、たくさん読まれてほしい。
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