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議論の極意 の商品レビュー

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2024/05/20

三段論法がわかりやすく論じられている。 意見とは、客観的な情報だけでなく、自分の価値観を理屈立てて人にわかるように説明すること、ということを把握できるだけでも価値がある一冊だと思う。

Posted byブクログ

2024/03/05

・「意見」は、事実を「価値観」で評価し、「理屈」を伴わせて言葉にしたもの。 ・意見を言うときは、「好き嫌い」の前に「良い悪い」を意識することが大事。 ・「自分はどの立場を取りたいのか」という価値観がなくては「意見」にならないのです。いいかえれば、絶対的な政界が存在しない以上、「意...

・「意見」は、事実を「価値観」で評価し、「理屈」を伴わせて言葉にしたもの。 ・意見を言うときは、「好き嫌い」の前に「良い悪い」を意識することが大事。 ・「自分はどの立場を取りたいのか」という価値観がなくては「意見」にならないのです。いいかえれば、絶対的な政界が存在しない以上、「意見」とは「どんな大前提の下で理屈を立てたいのか」という自分の価値観にかかっているわけです ・「事実」は「だれが見ても同じこと」 ・特殊事例を拡大解釈するべからず ・建設的な議論にするためには「建設的な質問をする能力」が欠かせない ・自分の意見や見解が含まれていない質問は「愚問」 ・建設的な意見とは「何のために聞くのか」という意図が伝わる質問

Posted byブクログ

2024/03/01

説得力ある議論のための、シンプルな方法を紹介しています。 三段論法のことをわかったつもりだったのですが、この本を読んで、大前提、小前提、結論の関係性がよくわかりました。 三段論法は破綻を招かないようにという、話し手としての論理の構築にも役立ちますし、相手の意見の違和感の正体をつ...

説得力ある議論のための、シンプルな方法を紹介しています。 三段論法のことをわかったつもりだったのですが、この本を読んで、大前提、小前提、結論の関係性がよくわかりました。 三段論法は破綻を招かないようにという、話し手としての論理の構築にも役立ちますし、相手の意見の違和感の正体をつかむためにも有効な方法だと思いました。 議論をするためには、知識や事実が最も重要であることも学びました。 よく知りもしないのに議論をすることは論外だとは思っていましたが…。口の上手い人の屁理屈に騙されないように気をつけたいと思います。

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2024/02/16

 カルト団体や悪質業者と日々戦い続けている紀藤正樹氏。相手をいいくるめた者勝ち、強くいった者勝ちという言論空間が発生している現状に対する強い疑問と懸念を示したのがこの一冊。議論とは意見を投げかけ合うという形式の対話で、議論を成立させるには、相手の意見に耳を傾け、自分もまた意見を発...

 カルト団体や悪質業者と日々戦い続けている紀藤正樹氏。相手をいいくるめた者勝ち、強くいった者勝ちという言論空間が発生している現状に対する強い疑問と懸念を示したのがこの一冊。議論とは意見を投げかけ合うという形式の対話で、議論を成立させるには、相手の意見に耳を傾け、自分もまた意見を発する必要があるという。また、大きい声が正しいとは限らないことも強調しており、この点には強い共感を覚える。相手の押しの強さに負けないよう、決して流されないように。筋の通った理屈で対抗する姿勢が重要である。

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2023/12/14

タイトルに引かれて読んでみた。著者は悪質業者、カルト的な宗教団体、SNSにまつわる消費者問題、被害者の人権や児童虐待に関する問題に精力的に取り組んでいる弁護士。本書も、不自然なロジックを見抜き、悪質な相手と議論できるスキルを身につけるという狙いから論じられている。 核になる論点は...

タイトルに引かれて読んでみた。著者は悪質業者、カルト的な宗教団体、SNSにまつわる消費者問題、被害者の人権や児童虐待に関する問題に精力的に取り組んでいる弁護士。本書も、不自然なロジックを見抜き、悪質な相手と議論できるスキルを身につけるという狙いから論じられている。 核になる論点は、自分の価値観と理屈をしっかり持ち、常識的な「大前提」に事実となる「小前提」を入れると「結論」が出るという三段論法の仕組みをよく理解すること。その上で、相手の「大前提」を疑ったり、「価値観のゆがみ」を見抜くことが求められる。また、「小前提」とされる「事実」の見極めが議論上手の鍵となる。 腕の良い弁護士は「条文」という大前提に投げ入れる「事実」の探求と調査に熱心であるという記述は役に立ちそうな気がした。 ただ、三段論法は日頃、意識することはほぼなかったため、読んでいて、今一つピンと来ない箇所が多かったのも事実。

Posted byブクログ

2023/11/13

題名だけ見ると「あの紀藤さんがまさかの『論破系』?」とびっくりしてしまいそうだが,内容は如何に正しく議論し,論点を炙り出し,合意形成に至るのか,と言う至極真っ当な内容(当たり前). 所謂『論破系インフルエンサー』について随所でチクチクやってるのもニヤリで大変良かった. でも一点だ...

題名だけ見ると「あの紀藤さんがまさかの『論破系』?」とびっくりしてしまいそうだが,内容は如何に正しく議論し,論点を炙り出し,合意形成に至るのか,と言う至極真っ当な内容(当たり前). 所謂『論破系インフルエンサー』について随所でチクチクやってるのもニヤリで大変良かった. でも一点だけ,「トンデモ本に騙されない読書法」についてはやや危ない,と思った.と言うのも,何かを知ろうと思った時,まさに最初に触れる情報によっては「トンデモ本5冊」選んでしまう可能性もある…と言うか非常に高いわけで,その時点で相応のリテラシーと言うか知性が求められてしまうわけで. 5人の人から1冊ずつ紹介してもらうとか,もう一歩踏み込んだ形の提案の方が安心できたかも. 読書こそが大人の学びだと思っているだけに,「トンデモ本5冊」の可能性について,つい考えてしまいました.

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2023/10/24

論破するための本ではなく、相手の価値観と違う場合にどう考えるべきかというような本でした。 一時期「それはただの感想でしょう?」みたいなセリフが流行りましたが、 その時に意見やら感想やらどう違うのかわからないままでただ「嫌なセリフだな」としか思っていませんでしたが、 この本で、意見...

論破するための本ではなく、相手の価値観と違う場合にどう考えるべきかというような本でした。 一時期「それはただの感想でしょう?」みたいなセリフが流行りましたが、 その時に意見やら感想やらどう違うのかわからないままでただ「嫌なセリフだな」としか思っていませんでしたが、 この本で、意見とはこういうことかと参考になる部分がありました。 意見を持つ、議論をするトレーニングとしてはちょっとむずかしいかったですが、 著者が弁護士なので、実際にあった事件が例として使われていて面白かったです。 もう最初の「意見」とは「価値観」プラス「理屈」の理屈の部分でわからずひっかかり、半分以上読み進めても結局どうすれば?と思ったりもしましたが、それを過ぎればただ攻撃してくる人の言葉を正面から受け止めて傷つくとうことがなくなり、こういう価値観があるのかなと考えられるようになったかなと勉強になりました。

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