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トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー の商品レビュー

4.6

31件のお客様レビュー

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    17

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2024/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

愛こそ全て。 愛さえあれば足りる。 その荷が溝(轍)と釣り合っているなら。 荷は 愛の重さ。 訳者の後書きより。 良い訳者だった。他の作品も読みたい。 ライフアフターライフのように、ゲームで何度も死んだら生きる。輪廻転生 人を絶望から守るのは、遊びを求めるその心なのかもしれない。

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2024/04/14

アメリカの小説って意図的に時系列を前後させてる気がする。断片的に連想のように思い出す記憶の集合体みたいな本の構成。 この本も、もっと続きが気になるってところで過去の話になったり時間が飛んだり、もどかしさもありつつ人生らしさが増す良さもある。 以下、好きな文章のメモ 「(娘の死を...

アメリカの小説って意図的に時系列を前後させてる気がする。断片的に連想のように思い出す記憶の集合体みたいな本の構成。 この本も、もっと続きが気になるってところで過去の話になったり時間が飛んだり、もどかしさもありつつ人生らしさが増す良さもある。 以下、好きな文章のメモ 「(娘の死をどうやって乗り越えられたか孫に聞かれた祖母が)朝、ベッドから出た。仕事に出かけた。病院に行った。家に帰った。ベッドに入った。次の日も同じことを繰り返した」 「ヒトの脳は、大切な相手のAIバージョンを長い歳月をかけて構築する。」  「もしかしたらそれは、遊びを求める心ゆえではないのか。もしそうであるなら、それは、すべての人の中に、生まれた瞬間から決して成長しない一面があることを示しているのでないか。」 「年を取ったのなら、こんなにたくさんの間違いをするはずがない。まだ年老いてなどいないのに、自分を年寄り呼ばわりするのは、ある意味で未熟な証拠だ。」

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2024/04/06

四半世紀にわたるサムとセイディの物語。 才能あふれる二人のクリエイターの栄光と苦悩。 後半の展開は心が苦しかったけれど胸に刺さった。 このまま映画にできそうなストーリー。

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2024/03/30

ゲーム✖️恋愛版のソーシャルネットワーク(映画)みたいな話だなと思いながら読み進めました。 厳密には全然違うのかもしれないけど… 仲間と何かを成すってのはやっぱりいい! 「ソリューション」のようなコンセプトのゲームって現実にもあるのかな、このゲームのくだりが1番好き。

Posted byブクログ

2024/03/22

セイディ、サム、マークス3人のバランスの取れた世界で、自分のその中に加わりたいと思うくらい、面白かった。

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2024/02/29
  • ネタバレ

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めちゃくちゃ面白かった。サムとセイディの半生を一緒に歩んでいる感じ。サムにもセイディにもマークスにも人間の俗っぽい部分と、我儘な部分があってよかった。異性間の関係はどうしても恋愛と結びつけられがちだけど、最後のセイディの「真の創作のパートナーはめったに見つからないから。」でグッとくるものがあった。

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2024/05/19

なかなか読む時間が取れず読了まで1ヶ月以上かかってしまったが、読み始めると時間を忘れて入り込んでしまう作品だった。 部活の合宿みたいな雰囲気での開発、メンバーとブレストしてる時のワクワク感とかは、ワーカホリックのみなさんには心当たりがあって共感できるんじゃないかと思う。 私自...

なかなか読む時間が取れず読了まで1ヶ月以上かかってしまったが、読み始めると時間を忘れて入り込んでしまう作品だった。 部活の合宿みたいな雰囲気での開発、メンバーとブレストしてる時のワクワク感とかは、ワーカホリックのみなさんには心当たりがあって共感できるんじゃないかと思う。 私自身はWebシステムの開発に関わる女性エンジニアの立場で、優れた女性ゲームデザイナーという点で冒頭はセイディを崇拝する気持ちがあった。それが読み進めるうちにセイディの病み気質が合わず、いちいち言動にイライラしながらサムに同情していた。こんなメンヘラビッチよりもスキルが劣っているなんて悔しいと、架空の人物に敗北感を抱く始末だった。 少しネガティブな感じの書きぶりになってしまったけど、それは決して不快なイライラではなくて、美しい友情よ復活してくれと祈り、ハラハラしながら、「若いっていいわねぇ~」かなんか言いながら近所のおばちゃんとして見守ってる感覚だった。 人生で2回も絶交して、それでもまたリスタートできる関係って本当に羨ましい。冒頭の場面と最後の場面がシンクロするのもすごく良い。 ゼヴィン氏の作品は今回が初めてで、とにかくキャラクターの描き方が上手いと思った。登場人物全員と友達になりたい。 私の脳内でセイディはセイディ・シンク(名前の影響大)、マークスがラスアス2のジェシー、ドーヴは「黒茶の巻き髪とレザーパンツ」の描写でクリス・コーネルを当てはめて読んでいたところ、ドーヴの印象がマークスとだだ被りで笑った。

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2024/02/20

小さい頃に出会ったサムとセイディ、大学生で友人となったマークスの3人がTVゲーム創成期にクリエーターとプロデューサーとして会社を立ち上げ、成功、挫折、悩み、衝突など様々な出来事を乗り越えていく物語。ゲームのように簡単ではないが、友人や知り合いとの絆は真摯に向き合えば、壊れてもまた...

小さい頃に出会ったサムとセイディ、大学生で友人となったマークスの3人がTVゲーム創成期にクリエーターとプロデューサーとして会社を立ち上げ、成功、挫折、悩み、衝突など様々な出来事を乗り越えていく物語。ゲームのように簡単ではないが、友人や知り合いとの絆は真摯に向き合えば、壊れてもまた回復できるかなという気がした。マクベスの引用が力強く感じた。 明日、また明日、そしてまた明日と、 記録される人生最後の瞬間を目指して、 時はとぼとぼと毎日の歩みを刻んで行く。 そして昨日という日々は、阿呆どもが死に至る塵の道を 照らし出したにすぎぬ。消えろ、消えろ、束の間の灯火! 人生は歩く影法師。哀れな役者だ。

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2024/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

傑作である。ゲームに人生を救われ、そしてゲームを作ろうとする人たちの人生に密着した名作。本当にこんな作品が作られたかのような、時おりノンフィクションドキュメンタリーを読んでる気分になってしまった。 正直、前半を読んでいるときには、もっとシンプルで綺麗な話でいいんじゃないかと思った。しかし、後半の怒涛の展開に引き込まれる。人生ってのはどう転がって進むかなんてわからない。「あの夜、サムの母親が死なずに済んだ手順は無限にあったが、死に至る手順はたった一つだった。」しかし、それが起きたのが現実なのだ。

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2024/02/03

好きな所 これまでずっと、〝愛してる〟と口にすることに抵抗を感じてきた。大切な相手に愛情を示すのは傲慢な事に思えた。しかし今は、この世で何より簡単にできる事の一つだと思う。愛しているのに、愛していると伝えなくてどうする?誰かを愛したら、相手がうんざりするまで愛していると何度でも伝...

好きな所 これまでずっと、〝愛してる〟と口にすることに抵抗を感じてきた。大切な相手に愛情を示すのは傲慢な事に思えた。しかし今は、この世で何より簡単にできる事の一つだと思う。愛しているのに、愛していると伝えなくてどうする?誰かを愛したら、相手がうんざりするまで愛していると何度でも伝えるのだ。その言葉にもはや意味がなくなるまで。理由などいらない。とにかく何度だって伝えるのだ。

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