あの魔女を殺せ の商品レビュー
人形と魔術…どっちに注意を払って読んだら良いの?全方向注意を払った結果、結末に驚かされる。 そういうこと?え? 題名「あの魔女を殺せ」なるほどな。最後まで読むとなぜ「あの」なのか、すっきりする。読んでいると、「あれら」とか「それら」とか「3人の」とかつけたいけど、「あの」なんだ...
人形と魔術…どっちに注意を払って読んだら良いの?全方向注意を払った結果、結末に驚かされる。 そういうこと?え? 題名「あの魔女を殺せ」なるほどな。最後まで読むとなぜ「あの」なのか、すっきりする。読んでいると、「あれら」とか「それら」とか「3人の」とかつけたいけど、「あの」なんだもんね、これが正解だわ!
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祖先が開発した魔術を受け継ぐ姉妹 その魔女達が連続して密室で殺外される 魂を入れ替えられる秘術で狂う人生と憎悪を巧みに絡めたトリック 描写がグロいですがホラーではなくミステリーです 伏線の仕込みと回収にやや強引さがありましたが、登場人物の腹黒さでカバーしてます
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死んだ人間の魂を別の人間の肉体に移す魔術が存在することを前提とした特殊設定ミステリーで、グロテスクだけど何故か惹かれる生人形を作る常世三姉妹や妻を無くした後の娘の変化に戸惑う真哉、行方不明の姉の真相を探る御子柴などそれぞれの登場人物の描写が立っているのと、特殊設定だからこそ成り立つ意外な犯人に充分な満足感があった。
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魔術を使う恐ろしい三姉妹が、その恨みなどからか殺されてしまうミステリー作品。 現実にはあり得ない設定ながらも過程や状況説明が丁寧で想像しやすいストーリーで読みやすかった。 トリックや犯人については、なるほどと思いながらも少し飛躍しているというか突飛かなと思ったが、魔術が存在すると...
魔術を使う恐ろしい三姉妹が、その恨みなどからか殺されてしまうミステリー作品。 現実にはあり得ない設定ながらも過程や状況説明が丁寧で想像しやすいストーリーで読みやすかった。 トリックや犯人については、なるほどと思いながらも少し飛躍しているというか突飛かなと思ったが、魔術が存在するという設定上、許せる範囲かなという感じ。 終わり方も納得できる終わり方で読み応えのある作品であった。
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"クローズド・サークル"ものかと思って読みはじめてみたら、なかなかおぞましい、そこはかとない恐ろしさがある物語だった。登場人物・命への姉たちの虐待シーンや、命たちの祖母の孫への虐待シーンは凄惨すぎる……。 単なるミステリだけではなく、 &quo...
"クローズド・サークル"ものかと思って読みはじめてみたら、なかなかおぞましい、そこはかとない恐ろしさがある物語だった。登場人物・命への姉たちの虐待シーンや、命たちの祖母の孫への虐待シーンは凄惨すぎる……。 単なるミステリだけではなく、 "肉体から抜け出た魂を別のものへと移動させる"という魔術がつかえる魔女の一族の存在などオカルト?的な要素も盛り込んであり、連続殺人事件の動機やトリック、犯人の正体も驚くものになっている。 最後は少し混乱するけれど、登場人物たちの怖さが引き立つラスト。
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死に瀕した人間の魂を他者にうつして生きながらえさせる秘術を持った魔女と、その末裔のお話。その魔術のルールを下敷きにしての特殊設定ミステリといった。 話のスピード感みたいなものはいいんですけどね。とにかくいろんな意味で悪趣味というか不快感が。まあわざとやってるのはわかってるんですけど。登場人物のほとんどがそんな感じの人物でラストもがっつりとイヤミス。 その辺の個人的な好みは置いといてもトリックがいまいちピンとこない。たとえばエレベーターのトリックとか。子供の体形なら隠れる照明ってのがイメージわかない。。。あるいは自分が読み逃してるだけなのかもしれませんが詳細に説明している箇所があったのかも・・? 他にもなんとなくおぞましい雰囲気というか勢いでやってるけど、これ実現できるのか?みたいなのが。。。
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魔女がでてくる。転生。 ひどい虐待が出てきて心が痛い。 しかし三姉妹とお婆さん非道にもほどがある。 三姉妹にも同情はできなかった。 犯人には同情しかない。 しかし、一番怖いのはあの人では。
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敢えて作者の狙いに乗って言ってしまおう。「人間を何だと思っているんだっ!!」本格ミステリ批判にありがちな言説である、人間をモノとして扱っているという感想が脳裏を過るが、過去にもミステリのお約束を題材に作品を物してきた作家である。戯画化された人形劇を醜悪に描くことを狙った作品であっ...
敢えて作者の狙いに乗って言ってしまおう。「人間を何だと思っているんだっ!!」本格ミステリ批判にありがちな言説である、人間をモノとして扱っているという感想が脳裏を過るが、過去にもミステリのお約束を題材に作品を物してきた作家である。戯画化された人形劇を醜悪に描くことを狙った作品であった。
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生き人形を創作する「常世三姉妹」の館で連続殺人事件が。そして招かれたメンバーや関係者たちにも隠された秘密が。 世界観ものすごく好きなんだけど、結構話の視点がころころ変わるので、誰が主体なのか分かりづらかったかも。殺人事件の真相はなるほどですが。そしていまいち亜里沙の思惑が理解できてないんですよね…。
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グロテスクな生(いき)人形の作り手として、賛辞を集める常世三姉妹。彼女たちの人形にはまるで人の魂が宿っているかのような迫力があり、世界中の好事家を魅了していたが、一方でその人形作りについて黒い噂が囁かれていた。三姉妹の新作発表の場に立ち会うことになったフリーライター・麻生真哉は、六歳の娘とともに群馬の山中にある館に向かう。ところが新作人形の発表の夜、三姉妹の長女が殺害される。現場はほぼ密室。館も孤立状態となり、残された姉妹は、館中を捜索し始めるが――。ある魔術を受け継ぐ一族を巡る驚愕の事件を巧みに描いた、鮎川賞作家の最新作。 グロテスクだけど人々を魅了する人形を作る常世三姉妹。だけど、強烈なキャラクターで自分勝手で性格にな難ありな三姉妹。そこに、フリーライターの麻生が子供連れでやってきて、個展で知り合った御子柴と共に三姉妹の屋敷で殺戮にあう。 あらすじだけ読んだときに、「いや〜6歳の娘をそんなところに連れてくるなよ…」って思ったが、この娘が江戸川コナンくん並みの「見た目は子供、頭脳は大人」な子供だった。まぁ、原因は魔術にあるんだけど、その行動が御子柴に娘が犯人なのではないかと思わせることとなる。 その御子柴だって、実は…な人物でなんだかこっちもこっちで執念深い。行方不明になった二卵性双生児の姉を探すために常世三姉妹の屋敷にやってきたという青年。姉に対する執着がやばいな…と思ったが、それもそのはずだった。 麻生の亡くなった妻の親友で常世三姉妹の妹である命ちゃんもこっちもこっちで執念深い。姉たちにやれてきた虐待の数々は確かにかわいそうだし、同情するところもある。しかし、それでも麻生の妻に対する執念深さは凄まじい。 麻生の妻の亜里沙も亜里沙ですごい。見た目は子供になってしまった亜里沙には同情はする。しかし、最後の命ちゃんとの計画はすごい。そんなにいい男だったのだろうか、麻生という人はって思ってしまう。 ミステリーのつもりで読んだけど、ミステリーではなかったようなかんじだった。オチも微妙。犯人も微妙だった。ただただ麻生さんを除く登場人物の執着がすごかっただけの話だったのではと思ってしまう。
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