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不可逆少年 の商品レビュー

3.5

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

覚せい剤、虐待、殺人…高校生が背負うには重すぎる…。 『法廷遊戯』の時も思ったけど、身近な大人がもっとしっかりしていたら子どもたちがこんなに苦しむこともなかったのかもしれないのに…。

Posted byブクログ

2024/07/28

人として大事なものが欠けている? 病気とかで、身体がやられてるとかやなく。 子供の頃は、虫とかに対して、残酷なことするヤツはおったけど、人に対しても。 前にニュースで、「人を殺してみたかった」とか言ってた子おったな。 あれと同じ感じなんかな。  人の気持ちが理解できない 姉  人...

人として大事なものが欠けている? 病気とかで、身体がやられてるとかやなく。 子供の頃は、虫とかに対して、残酷なことするヤツはおったけど、人に対しても。 前にニュースで、「人を殺してみたかった」とか言ってた子おったな。 あれと同じ感じなんかな。  人の気持ちが理解できない 姉  人の痛みが理解できない  妹 まぁ、表面上で、姉妹ともその辺が全て抜けてるんかな。 少年法が,少年をいわば特別扱いをして保護しようとしている理由は,少年が成人とは異なり豊かな「可塑性」を有しているからだといわれてる。 少年は成人と異なり柔軟性があって更生する可能性が高いと思ってるんやな。 しかし、教育によって更生を促すことでなく、専門家による治療。教育的手段でやり直せない少年少女は、少数であっても存在する。 ここでは、彼らを不可逆少年と呼んでいる。 破壊衝動が抑えられない。 ちなみに… 積読本がやめられないのとは違う(^◇^;) 更に、13歳の「刑事未成年」で、法では裁かれない… どうなんや…これは… で、13歳の少女が、3名をあっさり、惨殺。罪ならんの今しかないとか言って。 この子が、ここでいう不可逆少年になる。 しかし、親も大概やけどな。そら、非行に走るわ!って感じやけど。 ここでは、調査官と少年少女との関わりがメインで進んでいく。 不可逆少年と呼ばれる彼らを導けるのか! 調査官は、諦めずに頑張れるのか? どんでん返しもあり、面白かった! 「大丈夫」 「やり直せるから、少年なんだよ」 こう言わんと仕方ないし、志には共感するけど… なんか、先行き厳しい予感が、凄いするけどなぁ… ************ 金曜日の帰りに 『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』 観て来た! アポロの月着陸は、地上で撮影されていた〜!ってのは、ずっとあって都市伝説化されてるらしい。 昔、「カプリコン1」という映画があって、それと似たようなのかと思ったけど、違った。 あれは、シリアスやったけど、月着陸の撮影とかがメインやなくて、それに関わる男女のホッコリなラブコメって感じ。 女優さんも、なんと言ってもブラックウィドウ! 最後は、少しウルウル…で、気分良く帰れる。 1人で行くよりも…って感じやな。

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2024/07/09

13歳の少女が起こした猟奇的連続殺人から始まり、その事件の関係者の周りで起きる悲劇。 読んでいて気分が悪くなる描写もあったけれど最後まで一気読み。 リーガルミステリーを読むのは初めてだったが、とても分かりやすく読みやすかった。 こんな事件やその背景で起きていた悲劇はあってはならな...

13歳の少女が起こした猟奇的連続殺人から始まり、その事件の関係者の周りで起きる悲劇。 読んでいて気分が悪くなる描写もあったけれど最後まで一気読み。 リーガルミステリーを読むのは初めてだったが、とても分かりやすく読みやすかった。 こんな事件やその背景で起きていた悲劇はあってはならない事だけど、実際、大人を信用できずに助けを求めることも出来ない子供たちが居るのも事実。

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2024/06/17

あらすじで期待してたよりもかなり淡白な内容。 序盤の犯行内容のインパクトを超えることなく中盤は単調だし、けっこうツッコミどころある。 背表紙にミステリーって書いてたけど、ミステリーというより法の問題提起なのでは。 登場人物が脇役含めてみんな不遇で(というか誰が主人公で誰が脇役か...

あらすじで期待してたよりもかなり淡白な内容。 序盤の犯行内容のインパクトを超えることなく中盤は単調だし、けっこうツッコミどころある。 背表紙にミステリーって書いてたけど、ミステリーというより法の問題提起なのでは。 登場人物が脇役含めてみんな不遇で(というか誰が主人公で誰が脇役かすらわからん)全体的に暗い。 人名で中和させようとしてるのか、名前だけみんな個性的でアンバランス。 ちなみに、未成年関係なくサイコパスは先天性のものなら治らないよ...! 最後の一文がすべての未成年犯罪者に対する作者の考えなのだとしたら、全く共感できない

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2024/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【内容】 13歳?の少女が、大人3人と自らの姉を監禁して殺す(姉は未遂)フォックス事件から物語は始まる。 被害者家族である茉莉と、砂と漠の兄弟、被害者本人である奏乃は同じ学校に通う生徒だった。 父親に指を潰され夢だった美容師の道を断たれかけてしまった砂は覚醒剤に手を出し、電車に乗る女子高校生の髪を切る事件を起こしてしまう。 茉莉と漠は覚醒剤から抜け出させようと砂を拘束して二人が世話をして生活をする。 そんなある日、奏乃の仕組みで茉莉が警察に拘束され、その間に奏乃が砂を殺害する。 奏乃が殺害したことを知らない茉莉となんとなく察しているが茉莉を守りたい漠は死体を隠蔽する。 茉莉の告白によって事件は真相を向かえ、フォックス事件も実は奏乃と詩緒による共犯だったことが分かる。 日本にはない神経犯罪学の観点から見る可塑性のない不可逆少年という考え方について問う作品。 【感想】 五十嵐さんらしい、司法への問いかけが込められた作品。 冒頭の詩緒のシンプルな残虐性と奏乃の感情の抜け落ちた残虐性のコントラストが鮮やかで恐ろしかった。 また、茉莉と砂、漠の恋心や様々な要素が混ざり合った心情変化や行動が生々しく感じられた。 「不可逆少年」という考え方に理解を示しつつも、どうしても子供の未来を信じたいという主人公の想いもシンプルで非常によかった。

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2024/05/04

半ばまでは面白くてサクサク読み進めていたけれど途中でおいてかれた。 事前知識があった方がもっと最後まで楽しめたと思う

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2024/02/26

衝撃的な事件から始まり、これが続くと少しきついかもな…と思いましたが、杞憂でした。 主人公が日々少年と向き合う様子や、それぞれが考える調査官のあり方なども丁寧に描かれ手織り、また別の深い事件が描かれという感じで、場面転換が多かったため、私的にはすらすらと読めました。 そして、...

衝撃的な事件から始まり、これが続くと少しきついかもな…と思いましたが、杞憂でした。 主人公が日々少年と向き合う様子や、それぞれが考える調査官のあり方なども丁寧に描かれ手織り、また別の深い事件が描かれという感じで、場面転換が多かったため、私的にはすらすらと読めました。 そして、最後には最初の事件の真相へ近づくという流れが良かったです。 タイトルへの主人公の向き合い方が最後のセリフで締め括られてるのが響きました。

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2024/02/21

冒頭からなかなか衝撃的なシーン 終始鬱々とした気持ちになりながら読了 誰にも頼ることができない少年たちが追い込まれていく展開は読んでいてつらかった

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2024/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少年裁判で裁かれるのは14歳以上であり、13歳は裁かれることがないという事実をはじめて知った。 そもそも責任能力や、今後更生するする可能性を見込んだ少年法は、本当に少年と言われる者たちを救うための法なのだろうか。 「不可逆少年」今後社会に出るための更生が見込めない少年犯罪者。 「ケーキの切れない非行少年たち」を読んだ時にも思ったことだが、確率でラベリングすることで私たちは分かったような気になるが、本質と向き合うことはできていないのではないだろうか。ただ、現行のさまざまな制度や立場では深く追及することは良しとされていない。形式的に物事を推し進めることに私たちは危機感を持つべきだ。

Posted byブクログ

2024/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「不可逆少年」とは何なのか。 多くの少年犯罪の加害者と面談をしてきた主人公。 「やり直せるから、少年なんだよ」 この一言に最初、心が揺れ動きました。やり直せる時間や期間、自分と向き合える、事件と向き合えることが大人の協力を得てできるのが少年なのかと、知りました。 小説を読み進めていく中で、この一言の意味を改めて考えていきました。 表紙にもある狐の面の意味を知って、驚愕しました。少年事件、法律の在り方についても考えさせられる作品でした。

Posted byブクログ