不可逆少年 の商品レビュー

五十嵐律人(著者)

2024/01/08

なんとも重い題材をこんなにライトに読めるとは。
感想を書くのが難しい。少し間違えると不幸自慢になってしまうし…
精神力の強さ、心の強さってどのように宿るんだろう？
私は、神経犯罪学の考え方は結構受け入れやすいけどなぁ。

2023/12/02

本当にあるのかな。あるとしたら‥と考えると
面白い内容だった。
途中　屋上での会話の流れ？がつかめなくなって？？？だった。

2024/03/09

感性の部分での他者との違いは、昨今話題になっているLGBTの問題など以上に社会生活において困難をもたらしうるのではないかと考えさせられた。
テーマや内容は非常に興味深いものであった。

2023/11/30

すごく引き込まれて1日で読んでしまいました。
登場人物もわかりやすくて良かった。

五十嵐さんの他の作品も読んでみたくなった。

2023/11/26

少年法と更生といった単純な話ではなく、神経犯罪学なども絡んだミステリ。エンタメ性の強かった法廷遊戯と比べて、全体的に暗い内容。

境遇や出自などの社会的要因だけでなく、脳機能などの生物学的要因によって引き起こされる犯罪というのは今まで考えたことがなく、更生の意味も含めて考える機会となった。

家裁の調査官といった法曹関係の馴染の少ない舞台設定だけでなく、狐の面の理由などミステリとしての要素もうまくまとまっていて面白かった。

2023/11/23

神経犯罪学に興味を抱きました。
また、電流を流すことで味覚が変わったり、サプリメントを摂取することで精神状態が変わるように、些細なことで感じ方や考えもいい意味で変わるのだなと思いました。

「灰色を白とみなすのが理解で、黒とみなすのが偏見なの？」
「重要なのは行為で、対象はおまけにすぎなかった」

2023/11/22

家裁の調査官と
事件を起こしたサイコパスの物語と思いきや、
別の事件が起こり、でも繋がっていて…

思っていたのとは違う方向に進んで
こんなところに着地するのかという感じ。

茉莉という名前が苗字によっては
変なフルネームになるのか。

2023/11/19

物語最序盤に起きる事件とそれ以降に起きる事件の密接性が薄く感じミステリとしての驚きはあまり無かった

また感情の欠落からくるサイコパスと言うよりは厨二病感が漂っており、そこまで面白くはなかった

リーガル系としてもミステリ系としても中途半端な印象

2023/11/18

大人に頼れない、信じられない少年たちの行動。
スナ、バク、茉莉。
助けを求めない、そういった場所はたくさんあるはずなのに、手を声を出さない。出せない。

テレビでよく流れる相談窓口、電話、メール等の連絡先を読むアナウンサーの映像をふと思い出した。

自分達で考え行動する…。彼らの行動は読んでいて、ドキドキ、ヒリヒリした。
頼れる大人がいればこんな結果には…と読み進めた。

狐の仮面の事件、日本中を震撼させたというわりには、調査官同士の会話が中心、たんたんと進んでいった印象。
人を殺してドキドキしたかった妹と感情のない姉のエピソードをもっと読みたかった。

最後の台詞、彼女にとって救いになるだろうか…。

2023/11/13

途中までの内容は面白かったです。
最後のオチが弱い気がします。
メッセージ性を重視した結果なのか、最後に読んだ人に任せます感があって残念な感じがした。