歌わないキビタキ の商品レビュー
ずっと前に「西の魔女が死んだ」を読んだ。自然と共に暮らすことで生きる視点を取り戻すような物語だったと、このエッセイを読んで思い出した。自ら実践しつつ小説に書かれていたのだなあと今更ながら。 梨木香歩さんのエッセイは初。と言うか普段エッセイは読まないので、あまり得意分野ではないな...
ずっと前に「西の魔女が死んだ」を読んだ。自然と共に暮らすことで生きる視点を取り戻すような物語だったと、このエッセイを読んで思い出した。自ら実践しつつ小説に書かれていたのだなあと今更ながら。 梨木香歩さんのエッセイは初。と言うか普段エッセイは読まないので、あまり得意分野ではないなと言うよくわからない感想。シカやネズミなど動物の生態は興味深い。タイトルから鳥に関する文章が多いかなと思っていたのだが、そこはあまり書かれていなくて、ちょっと残念だった。
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自然とはあまり縁のない生活をしているからか、 山小屋での生活は、単純に憧れを抱いてしまう。 野鳥や動物、草花、樹木。 自然て本当にすごい。 鳥の囀りを聞きながら、何もしないゆったりした1日を過ごしてみたいな。 そんな事を考えた。
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大好きだった梨木さんの本、エッセイで時事や政治に触れるようになって違和感を感じてしまうようになり、今回も悩みながら手に取ったけれど、そういった要素は前より少なめになってちょっとほっとした。介護やご自身の病気でままならない日々を送ってはいても、動植物への愛情、周りの出来事への細やか...
大好きだった梨木さんの本、エッセイで時事や政治に触れるようになって違和感を感じてしまうようになり、今回も悩みながら手に取ったけれど、そういった要素は前より少なめになってちょっとほっとした。介護やご自身の病気でままならない日々を送ってはいても、動植物への愛情、周りの出来事への細やかなまなざしを持ち続けていらっしゃるようでいまだ梨木さんは梨木さんだ。今回ももやもやするところはあるのだが、知性に裏打ちされた洞察、動植物へ寄り添う姿勢にはやはり心打たれる。植物の名前に疎いので調べながら読むのだが、ハリエンジュって何だろう、と思ったら故郷で死ぬほど生えていてよく知っているニセアカシアだった。繊細な豪華さ、頑丈さ、暴力的に感じるほどの群生。ああ、そうですよねえ、とうんうんと頷きたくなってしまう。物言わぬ植物、動物たちをただ愛でるのでなく、適切な距離を探りながらも内面へどこまでも近づいていくような梨木さんのまなざしを感じるエッセイだった。
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野鳥好きなので、題名に釣られて読んでみたけど、野鳥の本ではなかった。エッセイの内容にも共感出来たことは少なかったと思います。残念。
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丁寧に選ばれたことばで綴られた、日常の呼吸を感じられるエッセイでした。 鳥が好きで、林の中に住んでいるのは私も同じ。私も日常鳥たちを見ているけれど、こんなに多くの言葉で表現されたものを読むと、梨木さんがいかに日々を噛み締めながらて生きておられるかが偲ばれる。 親しい人との別れ、家...
丁寧に選ばれたことばで綴られた、日常の呼吸を感じられるエッセイでした。 鳥が好きで、林の中に住んでいるのは私も同じ。私も日常鳥たちを見ているけれど、こんなに多くの言葉で表現されたものを読むと、梨木さんがいかに日々を噛み締めながらて生きておられるかが偲ばれる。 親しい人との別れ、家族との別れ、歳を重ねると経験するであろう悲しみと、これから向き合わねばならないのだという覚悟も、できたとは言い難いが、心に留めておけると思います。
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読みながら、せっせと検索をかけました。鳥や植物。言葉。憧れの方です。日々の過ごし方。言葉のチョイス。素敵だなー
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梨木さんのエッセイで、こんなにしみるのは久しぶりかも。 梨木さん、私より少し年上のおねえさま、 デビュー間もない頃から、ずっとお慕いする憧れの作家さん。 でも、梨木さんの思考(思想)がグルグルまわってしまって ついていけなくなってしまうことも、ままあって・・・ とりわけエッセイ...
梨木さんのエッセイで、こんなにしみるのは久しぶりかも。 梨木さん、私より少し年上のおねえさま、 デビュー間もない頃から、ずっとお慕いする憧れの作家さん。 でも、梨木さんの思考(思想)がグルグルまわってしまって ついていけなくなってしまうことも、ままあって・・・ とりわけエッセイには頻発。 今回は、そうそう、ああ、梨木さんもですか? と、共感できることばかり。 まず、梨木さんが持病持ちになられたということ。 (わたしが言うところの「大病」と明らかに同義) お母様の介護のため、ご実家へ飛行機で通われていると言うこと。 (寝たきりの父の介護経験済み、今は元気な母の見守り中w) そしてコロナ禍にウクライナ戦争。 誰もが心冷え込み、不安に駆られる話題、共感しやすいのだ。 今はきっと、ガザの紛争もお書きになっていることだろう。 梨木さんは、鳥や虫、動物、野草など生きとし生けるものを 独自のまなざしでとらえながら、世界を紡ぐ。 やっぱり大好き。 願わくは、お元気になられて 「ヤービ」の続きを、ぜひに! 図書館から借りた本だったけれど、 次以降の予約者が待っていると思うと、 ゆっくり噛みしめて読めない。 これは自分で買わねば、いや買いたい本。 今、梨木さんの真似をして、マグカップでお白湯をいただいている♫ あたたまる~~
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※このレビューにはネタバレを含みます
初読。図書館。エッセイ集。一人の作家さんと本を通じて長年おつきあいしていると、その人自身の「老い」にほんの少しだけ触れてしまうことがある。それが少し悲しいのだけれど、希望でもあり、憧れにもなる。自分の手の届く範囲の暮らしの中にある愛おしさと、もっと大きな世界の中にある解決方法の見つからない苦しみと、どんなバランスでどんな風に向き合うのか、人生の終盤をいかに迎えうつのか。お手本にしたい理想でありながら、自分には無理だよなあとも思ってしまう。
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山を歩いているときに、どこからか低音のヴィブラスラップのような音が聞こえて、工事?こんな山奥で? 果てと立ち止まり、聞こえないのでまた歩いてると聞こえて ああ、そっかキツツキ! そんなことを思い出した
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