母がゼロになるまで の商品レビュー
著者はよくぞ大人になられたと思うし、母もよくぞそこまで生きられたと思う。もっと早く破綻していてもおかしくなかったのではと…なんだかんだお金を貸してくれていた周囲の方々の存在にも助けられていたと思う。
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親子だからこそ怒ったりイライラしたりする気持ちがとても分かる。 介護をきれいごとにするのではなく、ありのままを綴っている本著はとても考えさせられる一冊だった。共助って大事。
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自分がこの本の母親のようにいつなるかも知れず、そうなった時にどうすべきなのか、それさえも判断できないのか、家族にどこまで迷惑かけるのか、どこまで世話を焼いてくれるのか、そうならないことを祈るのみです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
発達を放置すると、取り繕いは上手くなるけど、こだわりや執着や他者への偏見はどんどん強くなって、介入が更に難しくなる事例。生活支障や精神疾患など二次障害も出るし、この母娘間の共依存もしかり。 介護ではなく…って介護以上の人生の精算をガッツリやらされてる。もともと母娘関係や成育環境もいびつだったからか、双方の距離のとり方に違和感。ただでさえ親が老いるのはシンドイのに、この抱え込みは絶望しかない。 その絶望を、あまり感傷的にせず淡々と振り返っているのは、周りに感情を吐き出せたサポーターの存在か、その時期感じることを放棄した末か、あえて手助けをしただけと線引きを強調するためか? あんな母でも、死んだら泣けるんだなぁ、私だったら安堵の涙かも。
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ゴミ屋敷・贅沢・借金癖のある母親への支援の記録。借金で人間関係が破壊されていった自分の祖母を思い出して、泣けて仕方なかった。 介護ではなく、と著者は題で言っているが、これは介護だったと思う。むしろ著者が自分の想定する普通の生活に拘泥し、介護という言葉に拒絶反応を持ち続けたことも母...
ゴミ屋敷・贅沢・借金癖のある母親への支援の記録。借金で人間関係が破壊されていった自分の祖母を思い出して、泣けて仕方なかった。 介護ではなく、と著者は題で言っているが、これは介護だったと思う。むしろ著者が自分の想定する普通の生活に拘泥し、介護という言葉に拒絶反応を持ち続けたことも母娘の苦しみを深めたようにも読める。 とはいえ人生の終わりは、本人も周りも手探りで藻掻きながら希望のない未来に向かわざるを得ないのがつらいね
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「母はその困った癖を多数持ち合わせたが故、自らを不自由な生活に追い込みました。わたしは、その癖が招いた出来事の処理こそしましたが、少しでもまともな生活を送ってもらおうと、結果、近くで応援しつつ手助けしたに過ぎません。(214頁)」おわりにまで読んで、老親の最期は、老齢により皆同じ...
「母はその困った癖を多数持ち合わせたが故、自らを不自由な生活に追い込みました。わたしは、その癖が招いた出来事の処理こそしましたが、少しでもまともな生活を送ってもらおうと、結果、近くで応援しつつ手助けしたに過ぎません。(214頁)」おわりにまで読んで、老親の最期は、老齢により皆同じということはなく、当人の個性が強く出てくる時期でもあるのかと新しい気付きがありました。
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母の最期を手助けした娘の話。 ここまでできる思いに共感はできないけれど、納得できているのはよいことと思う。 お金のトラブルは、本当に嫌なもの。 子どもがいる立場として、手をかけさせないようにしておきたいと思った。
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一言で言ってしまえば、「発達障害の母親が亡くなるまでの最後の数年を共に過ごした話」だが、毎日毎秒迫り来る人間の"苦"に向き合い?ながら、頼り頼られ助け助けられながら何とか日々を"こなした"ことが、読み手にもじっとりと伝わる一冊。 何でもかん...
一言で言ってしまえば、「発達障害の母親が亡くなるまでの最後の数年を共に過ごした話」だが、毎日毎秒迫り来る人間の"苦"に向き合い?ながら、頼り頼られ助け助けられながら何とか日々を"こなした"ことが、読み手にもじっとりと伝わる一冊。 何でもかんでもコスパタイパを求める我々世代は果たして自分の親や友人の親、何ならパートナーが認知症になったり、要介護状態になった時、しっかりと共に生きることが出来るのだろうか、という視点で常に読ませてもらった。
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実の母親との壮絶な闘いの記録。 実際、身につまされるところが多々ありつつ、ページをめくる手が止まらない…
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