ダーク・ミューズ の商品レビュー
邦題にオカルトスター列伝とはあるが、内容は文学史。オカルトを題材に扱った文学者ではなく、その実生活で少なからずオカルトに足を踏み入れた、あるいは縁の深かった作家の列伝と言えるだろう。魔術関係で知っている名前、幻想文学大系で読んだ作家が並び、非常に面白く読ませてもらったが、作家の取...
邦題にオカルトスター列伝とはあるが、内容は文学史。オカルトを題材に扱った文学者ではなく、その実生活で少なからずオカルトに足を踏み入れた、あるいは縁の深かった作家の列伝と言えるだろう。魔術関係で知っている名前、幻想文学大系で読んだ作家が並び、非常に面白く読ませてもらったが、作家の取捨選択には異議のある人間も少なくないかも知れない。扱っている作家を目次でさらっと見てから読むのが吉。
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表紙が厨二心くすぐられる良い絵だったので読了。 内容としては様々な時代の詩人や作家といった文化人が、オカルトから受けた影響を作品としてどのように昇華させたのかというのを広く浅く記したもの。 数々の著作からオカルトへ、或いはオカルトの世界から文学作品へといった橋渡しのガイドブックと...
表紙が厨二心くすぐられる良い絵だったので読了。 内容としては様々な時代の詩人や作家といった文化人が、オカルトから受けた影響を作品としてどのように昇華させたのかというのを広く浅く記したもの。 数々の著作からオカルトへ、或いはオカルトの世界から文学作品へといった橋渡しのガイドブックとしては良いと思う。 一方で、オカルトに対する詳しい専門知識が書かれているわけではなく、ところどころ秘密結社や幾つかの思想主義の大まかな内容といったオカルトを触れる上で必要となってくる基礎知識がないと読みにくいというのもある。(オカルトに興味がある人がこの本を一番最初に手に取るとは思えないが。) 厨二心だけで手に取ると求めていたものは手に入らないかもしれない。
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