文学は地球を想像する の商品レビュー
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文学と環境問題を繋げるという発想をこの本の題名で初めて触れたので、気になって読むことにしました。 いざ読み始めてみると、知らない単語や概念ばかりで自分の無知さを実感しました。序盤からエコクリティシズムやネイチャーライティングの説明をしてくれたのは理解できましたが、中盤からの社会との共存辺りになっていくともう軽く読み流すのが限界でした。それでも序盤でエコクリティシズムが環境に無関心な文学研究に対する懸念かから生まれたという事実が自分に響いたので何とか最後まで読むことができました。 本作を読み終えて、取り上げられたノンフィクションを何冊か読みたくなったのと、自分が日本古典を楽しめなかったのは、作中の人間の心情しか読んでなく、その当時の環境への関心と理解がなかったからかもしれないと気づきが得られたのでこの本に出合えてよかったと思います。
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文学は環境問題の前に無力か。 これまでの価値観では解決できない今の環境問題をどう扱っていくか、その視点の展開のヒントが文学作品に表れていると思った。『苦海浄土』や『献灯使』を読んでみたい。地球と人間を二元化して考えるのも、地球を対象化するのも近代的な発想だと思うけれど、もうそれでは立ち行かない。そんなポストモダンなあり方を考えるヒントは文学作品の中にある。 『クララとお日さま』は内容の復習にもなって勉強になった。
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環境分野の思想にはそれなりに通暁しているつもりだったが、本書で初めてエコクリティシズムというものに触れた。
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エコクリティシズムという学問分野があるそうです。 これは、文学と環境の関係を研究するもので、この本はその実践の一端を示すものとのことです。 ソローの「森の生活」から始まり、いろいろな文学作品を題材にして、人間と環境のかかわりがどのように作品の中で描かれているかが書かれています。 ...
エコクリティシズムという学問分野があるそうです。 これは、文学と環境の関係を研究するもので、この本はその実践の一端を示すものとのことです。 ソローの「森の生活」から始まり、いろいろな文学作品を題材にして、人間と環境のかかわりがどのように作品の中で描かれているかが書かれています。 人間中心に考えるのではなくて、人間もまわりの環境も同じように考えることが大切だと思いました。 いろいろな文学作品が紹介されていましたので、いくつかので作品を読んでみようと思いました。
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文学と環境をリンクした論考をまとめたものだが、スケールの大きさに驚いた.このような文学講義がなされていることも再認識して嬉しく思った.聞いたことがないような語句が頻出.まず エコクリティシズム.環境問題への一般的関心の高まりが文学自体を変化させつつある由.多くの作品が紹介されてい...
文学と環境をリンクした論考をまとめたものだが、スケールの大きさに驚いた.このような文学講義がなされていることも再認識して嬉しく思った.聞いたことがないような語句が頻出.まず エコクリティシズム.環境問題への一般的関心の高まりが文学自体を変化させつつある由.多くの作品が紹介されていたが、石牟礼道子の『苦海浄土 ー わが水俣病』.多和田葉子の『献灯使』が気になった.あとがきで著者の幼年期の姿が紹介されていたが、団塊世代の小生も似たような記憶がある.循環型の生活だったのだ.一連の記憶は大事にしたいと思っている.
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