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猫弁と狼少女 の商品レビュー

4.5

24件のお客様レビュー

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2024/09/03

本筋の雰囲気はそのままに、今回は法律に関する小ネタがいくつかある。 それに感心するとともに、ちょっとした推理要素もあり、いつにも増して楽しめた。 ストーリー的にもぼちぼちではあるが着実に進んでおり(割と転機)、続きも楽しみ。

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2024/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「あなたがいるからです、という言葉は心におさめ」ちゃだめー。 今までドラマで吉岡秀隆さんが演じた百瀬と、小説の百瀬は重ねていなかったけど、亜子に膝談判されている場面では吉岡さんの顔が思い浮かんでしまった。 吉岡さんは、女性に怒られるちょっと情けない姿が似合うと思う(笑) 百瀬はどんな時でもパニクらず、思考し続ける。 軸を持っていてぶれないところ、すごいな。 読み終わりたくなかった。 もっと読んでいたかった。

Posted byブクログ

2024/05/14

始まった途端に逮捕だと? と唖然としたけど、読み終えて安堵している。 みんなみんな、いい人ばっかり。 「子どもの涙をぬぐう指だから親指っていうんだな」 「子どもが途方に暮れていたら、おとなが決めてあげないといけない」 ちょっとずつズレた様な人々だけど、 たっぷりの愛情で周りを...

始まった途端に逮捕だと? と唖然としたけど、読み終えて安堵している。 みんなみんな、いい人ばっかり。 「子どもの涙をぬぐう指だから親指っていうんだな」 「子どもが途方に暮れていたら、おとなが決めてあげないといけない」 ちょっとずつズレた様な人々だけど、 たっぷりの愛情で周りを慈しんでいる。 読者だけど、その愛情に当てられて、頑張ろうって気分にさせられてる気がする。

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2024/05/07

毎回毎回読み終わると清々しい気持ちになる猫弁シリーズ。 物語の登場人物ではあるけれど、百瀬さんは人間としての理想。人として一歩でも百瀬さんに近づきたいといつも思います。 前回の幽霊屋敷から残る問題も解決し、2冊は一気に読みたい程、のめり込めます。 自分ではどうにもできない子...

毎回毎回読み終わると清々しい気持ちになる猫弁シリーズ。 物語の登場人物ではあるけれど、百瀬さんは人間としての理想。人として一歩でも百瀬さんに近づきたいといつも思います。 前回の幽霊屋敷から残る問題も解決し、2冊は一気に読みたい程、のめり込めます。 自分ではどうにもできない子供たちの問題を優しく愛情あふれる形で解決してくれます。

Posted byブクログ

2024/04/28

亜子と同居を開始した百瀬太郎と亜子。 なのに、百瀬が逮捕されるってどういうこと?! いやいやいやいや、ありえないでしょう。 そんなとんでもな状況なのに留置所で法律相談なんて始めちゃう百瀬ってw マイペースすぎて笑うしかないっていうか、ね。 そんな中、亜子を訪ねてきた両親との会話に...

亜子と同居を開始した百瀬太郎と亜子。 なのに、百瀬が逮捕されるってどういうこと?! いやいやいやいや、ありえないでしょう。 そんなとんでもな状況なのに留置所で法律相談なんて始めちゃう百瀬ってw マイペースすぎて笑うしかないっていうか、ね。 そんな中、亜子を訪ねてきた両親との会話に救われる。 百瀬が無罪を主張しないことにもどかしく感じたけれど、事件を収めるためには必要なことだったんだよね。 直と沢村のコンビもよく頑張った! 直は将来のビジョンを得ることができたようだし。 さて、次は百瀬「夫妻」の新婚生活を見ることができるかな。

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2024/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

猫弁新作。心がぽかぽかする小説群は最近多くなったが、心の疲弊のリセットとして個人的に猫弁シリーズさえあれば、後は特に読まなくていいと思ってる。本作は、猫弁の百瀬弁護士がが少女誘拐?嫌疑で逮捕拘留され不起訴釈放になるまで、物語の約4分の3が留置場にいる関係で、いつも以上にサブキャラが大活躍する回となった。もちろん本筋ストーリーの解決の切れ味は良く、小エピソードも全て回収するので、読後の幸福感はハンパない。すっかりサブエピソードの同居中の百瀬と亜子もやっと入籍となるけど、なぜ婚姻届にサインを要求するのかの下りはとても感動的で素敵なシーンだった。激押し。

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2024/02/23

変わりなく、殺伐とした殺人事件へ起きず、ヌルッと事件を解決してくれました。 物語終盤、残りページが少なくなってきてから始まる百瀬弁護士の昔話。普通ここらで解決編となるのでは?と思いながら読み進めると、静かに事件解決→昔話の結末もなんとなく?確定ではなく語られ、全体的に癒しの雰囲気...

変わりなく、殺伐とした殺人事件へ起きず、ヌルッと事件を解決してくれました。 物語終盤、残りページが少なくなってきてから始まる百瀬弁護士の昔話。普通ここらで解決編となるのでは?と思いながら読み進めると、静かに事件解決→昔話の結末もなんとなく?確定ではなく語られ、全体的に癒しの雰囲気でまったりと読めます。 話自体はかなりスピーディだと思うのですが、とにかくゆったりした気分になるから不思議。

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2024/01/28

笑えて泣けて優しくて温かい。 いつも通りの百瀬に周りで、みんなが圧倒的な成長を見せる最高会心のストーリー! みんな良いけど、地味ながら説得力と破壊力に満ちた年長者(野呂さん、七重さん、亜子さんご両親)の言動が特に印象に残っています。

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2024/08/26

 異次元の頭脳のキレを見せる人権派天才弁護士・百瀬太郎の活躍を描く。  東京大学在学中に司法試験に合格し、首席で卒業した百瀬の選んだ職種は弁護士。  だが、たまたま扱った世田谷猫事件を円満解決に導いたことで、世間から「猫弁」と認識されてしまった百瀬。それ以来、持ち込まれる依頼の...

 異次元の頭脳のキレを見せる人権派天才弁護士・百瀬太郎の活躍を描く。  東京大学在学中に司法試験に合格し、首席で卒業した百瀬の選んだ職種は弁護士。  だが、たまたま扱った世田谷猫事件を円満解決に導いたことで、世間から「猫弁」と認識されてしまった百瀬。それ以来、持ち込まれる依頼の多くは当然ペット ( 特に猫 ) に絡む問題だった。はっきり言えば儲からない。  けれど、それがどんな依頼であろうと誠実に取り組む百瀬は、今日もペット絡みの案件解決に奔走する。シリーズ9作目 ( 第2部4作目 )。            ◇  靴を脱ぎ捨てようとしても足が思うように動かない。息を大きく吸い込んだところで百瀬は目が覚めた。  ふと目をやると、足の上でテヌーが寝そべっている。脱げない靴の正体に思い至った百瀬は、先ほどまで見ていた夢を思い出した。  小学生時代に出会った1人の少女。その娘は掌の中の青い石を百瀬に見せ、裸足で走り去って行く。そして百瀬が「待って」と叫んだところでいつも目が覚めるのだ。時々夢に見る、百瀬にとって忘れられない想い出だった。( 第1章「しゃれこうべ」) 全5章。        * * * * *  「狼少女」というから、狼に育てられた少女かと思ったら、嘘つき少女のほうでした。  虚言癖のある人は精神的な問題を抱えている場合が多いと聞いたことがあります。  例えば、よく叱られる子どもが叱責を免れるために頻繁に嘘をついたり、好きな人の気を引くためについ作り話をしたりするのも、心の中に空虚や飢餓を抱えているからだそうで、そんな人は虚言癖が高じてパーソナリティ障害を誘発することもあるといいます。  物語に出てくる狼少女・るりも家庭環境から考えてそのタイプかと思いましたが、双子の妹で全盲のあかねを喜ばせるところに、彼女の嘘は起因していたのでした。  人を幸せにするための嘘。この設定はとてもよかったと思います。  それから、これまでの作品と違ったパターンで物語が展開したことが新鮮でした。  まずペットが絡むのはほんの少しで、その代わりに、るりの「狼」少女ぶりが主であるところ。この変化球は楽しめました。  次に、逮捕されて留置所暮らしとなった百瀬がいつものように奔走できなくなったため、留置所内から指示を飛ばすという安楽椅子探偵ぶりを見せてくれたところ。事件を見通す神がかり的な推理力は見どころでした。  最後に、百瀬の指示を受けて奔走するのが、引きこもり弁護士・沢村透明と百瀬事務所バイト職員の正水直だったところ。このコンビ設定は秀逸だと思いました。  さすが大山さん。まったく退屈させない作りに感心するばかりです。ついでに言えば、留置所内で百瀬が無料法律相談を行ったシーンも笑えました。  百瀬はこんなところでも「法の下の平等」に則り、人々の幸せのために法律を行使しようとするのですね。  そしてレギュラー陣の人間関係の変化も盛り込まれていました。  まず、直が百瀬の下を離れて沢村専属の助手 ( 秘書? ) になったこと。直が瞬く間に沢村の母親と仲よくなってしまったのも予想外でおもしろかった。実に恐るべし、直のコミュ力。  そして何より大きいのが、百瀬と亜子が入籍に踏み切ったこと。これで2人は法律上も夫婦になりました。亜子の両親の後押しも大きい。  「お嫁さん」を夢見る乙女チックな女性だった亜子が、妻としての責任と権利に目覚めていく描写には心温まるものがありました。 ( ただ、料理下手が改善されないところと、百瀬から罰金を取りまくるところはどうかと思いますが……。)  野呂法男と仁科七重の登場シーンが少なめなのは淋しかったですが、今回も八方丸く収まって楽しく読了できました。

Posted byブクログ

2024/01/06

今のところ、猫弁シリーズの最新刊。 まだまだ続いてくれたらありがたいけれど、百瀬と亜子も正式に夫婦になった訳だし、そろそろ打ち切りだろうか。いや、まだこれから2人の挙式もあるし、百瀬ジュニアの誕生も見てみたい!大山先生、よろしくお願いします♪

Posted byブクログ