血の轍(第17集) の商品レビュー
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ーー人はなぜ、子を欲するのだろうか。 これは私自身、常々答を探っている問いでもある。 そして現時点での答も、一応持ってはいる。 それは、「自らの内から生まれる命と会ってみたい」。 エゴ以外の何物でもない、何とも自分勝手な欲望だ。 そして、自分のために子を欲する、という点で、 これは静子と共通している。 だから私は、この作品を読んで、他人事でなく恐怖した。 「私も静子と同じようになるのではないか?」と。 自分が救われる為に、静一を欲した静子。 自分が受け取れなかった愛を静一に注ぐことで、 自分の穴を埋めようとした静子。 けれど、それでは埋めることができなかった。 なぜ? 自らの救いを、幸せを、 他人に託すこと自体が間違ってるのではないか。 きっと彼女は、他人から注がれる愛によって、 自らを満たそうとした。 自分で自分を満たすことは、彼女には出来なかった。 だから静一にとっての幸せも、 他人からの愛(特に両親からの愛)で満たされることだと考えていた。 静一を捨てて、ほんとうの自分の人生が始まると、 顔を輝かせていた静子。 けれどやはり、彼女はきっと、ひとりでは生きてゆけなかった。 一方で静一は、自分で自分を満たすこと(それは主に読書によって)が徐々に出来るようになったのだと思う。 これは、ほんとうの意味で生きるよろこびか? 人はほんとうにひとりで生きていくことが出来るだろうか? 人との繋がりが、社会との繋がりが、ない状態で生きることは出来るだろうか? 他人のために生きることをほんとうの意味とした時に、人ははじめて真に生きるよろこびを感じることが出来るのではないか? これらの問いもまた、この作品に関係なく、 私が自分自身に常に問うていることである。 彼女を救うことは、誰にも出来なかったのだろうか。
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感想として言葉を選ばずに言えば 押見さんの作品の中で1番好きな漫画だった 面白かった いや、面白かったという表現に語弊が生まれそうなほど内容は酷ではあるのですが、面白すぎて息をするのも忘れて読み進めあっという間に見終わりました 押見さんの描く毒親は、誰よりも毒親でどうしよう...
感想として言葉を選ばずに言えば 押見さんの作品の中で1番好きな漫画だった 面白かった いや、面白かったという表現に語弊が生まれそうなほど内容は酷ではあるのですが、面白すぎて息をするのも忘れて読み進めあっという間に見終わりました 押見さんの描く毒親は、誰よりも毒親でどうしようもなくて、でもやっぱりほっとけなくて 脆くて、くるしい。
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遂に完結編まで完読してしまいました。 前回は10巻まで読みましたが、 今回はオサライもあって4~17巻まで一気読み。 そして「そうか~そういう終わり方か~」と少しモヤモヤが晴れた。 若い頃は、私の周りにも「親が嫌い」とか「親なんて」という友人が 何人も居たけれど、歳を重ねると親の...
遂に完結編まで完読してしまいました。 前回は10巻まで読みましたが、 今回はオサライもあって4~17巻まで一気読み。 そして「そうか~そういう終わり方か~」と少しモヤモヤが晴れた。 若い頃は、私の周りにも「親が嫌い」とか「親なんて」という友人が 何人も居たけれど、歳を重ねると親の介護や後を継ぐとか、 若い頃と違い、現実的に家族の事を考えたり行動するように変化して来ました 静一もママに支配されていた青年時代を過ぎ、 何とか社会に交わり、そして看取り(見る)の時期に差し掛かる。 『精神的に辛い作品』の評価を沢山読んだけれど、 主人公である静一が人間的な最後で良かったと思っている。 どんな酷い親でも親は親なのである。 静一のお父さんが亡くなる時は涙も出た。 ママが逝ってしまう時にも静一にとっては、 優しく美しいママのままの思い出なんだろう。 そして、看取り(見取り)って大切な事なんだと思った。 実の両親共々看取れなかった私の想い。
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初めて一気読みしてしまった。 ただの毒親の物語ではない。 人とは 生きるとは 問いかけてくれる。 問いかけてくれるた。あまりにも描写がリアルすぎて吐き気がしてしまったが、この本を読めたことを本当に誇りに思うよ。
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完結。 自己を形成する最も大切な時期、そして多感な思春期にこの毒親が繰り出す出来事。全てが精神を抉るほどのものでした。 確かに清子は静一を愛していた、けれど歪み切った愛情でした。もしかしたら、無意識のうちに過干渉、過保護になっていて毒親に化している、なんてこともあるのかもしれま...
完結。 自己を形成する最も大切な時期、そして多感な思春期にこの毒親が繰り出す出来事。全てが精神を抉るほどのものでした。 確かに清子は静一を愛していた、けれど歪み切った愛情でした。もしかしたら、無意識のうちに過干渉、過保護になっていて毒親に化している、なんてこともあるのかもしれません。親として子を愛すること、自分の分身ではなく1人の人間として育てることって当たり前のようで当たり前には出来ない難題なのではと思います。度が過ぎてしまったり、はたまた足らなかったり、丁度いいが1番難しい。いずれ母親になった時にまた読み返したいと思う作品でした。 押見先生の臨場感があり表情ひとつで感情が伝わる画力が素晴らしかったです。
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生涯に残る読書体験。。 読み直して、母親の眼差しの一つ一つが持つ意味合いに途方もない気持ちになる とにかく「遠かった」、自分の人生を自分ごととしてどこか受け容れられない、子どもを産めば受け容れられるんじゃないか。分かりすぎる。。
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表現がリアル 歪んだ愛情ではあったが確かに愛されていた 最後主人公が自分の人生を穏やかに過ごせていたのがせめてもの救いだった しげるが夜中に来たのはホラーだったし行動も意味不明だったのはなぜなんだろう 突き落として捕まる描写で必要だったのかもしれないが行動は理解できなかった
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全巻通して、登場人物達が精神的に壊れていく描写がすさまじい。もしかして、作者自身が「血の轍」の当事者なのか?と思わせるほど、静一の生涯によって、読んでいる側も精神的にえぐられる漫画だった。作品に感情移入してしまうタイプのヒトには中々薦めにくいが、毒親の呪いを追体験できる漫画だと思う。 静子の生きづらさは、愛着障害によるものなのか、はたまた発達障害的な特性によるものなのかは分からない。だけど、静子自身も呪いに苦しめられた1人なんだと今なら俯瞰できる。 静一も呪いから完全に解かれることはないと思うけれど、静一自身を取り戻したような、最後の静一の姿が頭から離れない。もし、自分が息子を持つときに、自戒として読み返したい漫画だった。 このタイミングで、この漫画を読了できたことが私にとって幸いだった。
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あまりにも可哀想な静一 溶けていく描写とか、画力が凄まじい やるせない、父だけは最初から最後まで良い人だったと思うけどな
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作者の心の傷を抉り出して描かれた作品でした。 読む方の気持ちも抉られるので読むのに覚悟が要ります。 エンタメとしては楽しめないけど、読者に何らかの爪痕を残すアートな作品だったと思います。
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