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紫式部と藤原道長 の商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

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2024/10/26

「光る君へ」のキャストを思い描きながら読んだら、非常に楽しめた。 道長あってこその藤式部、藤式部あってこその道長。 平安時代への興味が高まり、解像度が上がった一冊。

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2024/09/02

小学生の頃、平安時代にどハマりした自分にタイムスリップして、この本をあげたいぐらい自分が知りたかったことが全部載ってる本です(インターネットもない時代に田舎に住んでいたので、全てを妄想で補完していました)

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2024/08/31

想像通りとも言うべきか、大河ドラマ「光る君へ」を熱心に見ている自分にとっての必読書だった。初学者向けで比較的読みやすかった。道長の栄華と紫式部の功績について、一次史料から読み解くことができるとは大変興味深いことだと思った。

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2024/08/25

大河ドラマ「光る君へ」の解説本として、ドラマの進行と並行して読み進めている。ゆえにまだ読了前(途中まで)だが、1点先に記しておきたい。 本書、第7章「『源氏物語』と道長」が非常に興味深い。とくに第2節後半で展開される現実の宮廷政治史との対比がとても面白かった。こういう視点を噛み締...

大河ドラマ「光る君へ」の解説本として、ドラマの進行と並行して読み進めている。ゆえにまだ読了前(途中まで)だが、1点先に記しておきたい。 本書、第7章「『源氏物語』と道長」が非常に興味深い。とくに第2節後半で展開される現実の宮廷政治史との対比がとても面白かった。こういう視点を噛み締めながら、源氏物語を楽しみたいと思った。

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2024/08/05

学者さんが書かれている著書だけあって、しっかり1次資料からわかることのみを述べています。 先生も、平安時代の大河は難しいと考えていらっしゃったんですね! 今の大河をどうご覧になっているか聞きたいです。 おそらく、予想の斜め上?の大河かと思いますが、私は好きです。 あと、大河になる...

学者さんが書かれている著書だけあって、しっかり1次資料からわかることのみを述べています。 先生も、平安時代の大河は難しいと考えていらっしゃったんですね! 今の大河をどうご覧になっているか聞きたいです。 おそらく、予想の斜め上?の大河かと思いますが、私は好きです。 あと、大河になると研究が活性化されるのがいいですね。

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2024/07/15

面白かった けど、理論的で正確であろうとする(そうではないものを腐す)割にそう見えない箇所が多くてどう受け取ればいいのかよくわからなかった

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2024/05/26

栄華を極めたような彰子の人生も一個人としては寂しいものだった。夫の一条帝が愛したのは定子であり続けたし、彰子との子は愛情の結果というよりも道長からの圧力だろうし。彰子のサロンも必ずしも栄えていたわけじゃなさそう。枕草子をちゃんと読みたくなった。

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2024/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今年の大河ドラマ『光る君へ』のおかげで紫式部と藤原道長、平安文学や平安時代に注目が集まっていて、今、書店では関連書籍が沢山平積みされています。 源氏物語や平安時代が大好きなのでこのチャンスを逃す手はない!と書店巡りが特に楽しい今日この頃です。 さて、本書はそんなドラマの時代考証を担当されている方が書かれた研究本です。 いろいろ勉強になって、フセンを貼った箇所が多すぎてこちらには書ききれないほどですが、特に印象に残ったところだけでも書いときます。。 式部の父である為時の話。 10年ぶりに官位を得、淡路守に任命されるも、それを嘆いた為時の詩を読んだ一条天皇が涙を流し、その姿を見た道長が最上国の越前守に変更したという有名な説話に対しての解説が面白かったです。 変更があったのは事実だけど、実際には、前年から宋の国の人が交易を求めていて、漢詩文に堪能な為時を折衝に当たらせるために淡路守から越前守に変更されたものだそう。 こちらは、一条天皇が詩文を好んだこと、文人を出世させるという聖代感から後世に作られた説話だということです。 「この世をば我が世とぞ思う望月の欠けたる事も無しと思へば」 この有名な望月の和歌は、一般的には驕り高ぶった道長の心情をあらわしていると言われているがそうではなく、たんなる座興の歌であって、深い意味はなかったんじゃないかって。 道長みずから栄華の陰り(十六夜の月夜だったから)を予測したという説も却下されていました。 座興の歌だったのに、私でも暗記してるくらい有名になってしまって、そのせいで後世に生きる私たちは、道長をイヤな奴扱いをしてしまって申し訳ない気持ちに(笑) なんて思ったりもしたけれど、 道長は、相手の意向が自分の意に沿わない場合に、自分の主催する行事を後からダブルブッキングさせ、それぞれの出席者を確認するという政治手法を何度も使っていたそうで、やっぱりイヤな奴でした。 他人を追い落としたり圧力をかけたりしながら最高権力を手に入れたけど、お陰でほとんどの人に不信感を持ち、常に怨霊におびえてる彼は、現代の私の感覚からすると全然楽しそうじゃなさそうでした。 怨霊って結局は後ろめたさに呪われていたってことでしょう。 そんな道長ですが、彼がずっと信用して好きだったのは身内の他は意外にも実資でした(笑)。 小右記(実資の日記)には陰口もあるけど、御堂関白記(道長の日記)には実資への信頼感で溢れていた。。とても意外でした。 あとは、倫子は90歳まで生きたというのにも驚きました! そして最後に。。 (引退した)無位無官の臣下が退位後も政治に関与しつづけるなんて今まではありえなかったのに、道長‐頼道、道長-彰子、道長-後一条の関係を通じて、それが無理なく世の中に浸透し、この前例がのちの院政につながったというのは、なんだかとても複雑な気持ちになると同時に得心しました。いやー面白かった! あ。倉本先生、本書では道長と紫式部の恋愛関係は否定していたのに、大河ではそれ前提ですからね。。複雑な心境をお察しします。

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2024/05/09

著者は、10年程前に「藤原道長の権力と欲望」という本を著しているが、2024年の大河ドラマ「光る君へ」の放映を機に、上記の本の増補版を作るのと同時に、新たに紫式部と藤原道長を絡めて書き下ろしたのが本書である。 全体の流れは、タイトルの通り、歴史的な流れに沿って書かれているので、...

著者は、10年程前に「藤原道長の権力と欲望」という本を著しているが、2024年の大河ドラマ「光る君へ」の放映を機に、上記の本の増補版を作るのと同時に、新たに紫式部と藤原道長を絡めて書き下ろしたのが本書である。 全体の流れは、タイトルの通り、歴史的な流れに沿って書かれているので、ここでは省略し、歴史的事実という定義について、面白かったので、以下に書いてゆきます。 平安時代の藤原道長の時代でいえば、「紫式部」「泉式部」と称される女性は、確実に存在したが、「清少納言」は100%存在したとは言えないと・・・ 何故かというと、歴史学者は、歴史的な一次資料しか信用していないということなので、そういう結論になるそうです。 この時代の一次資料というのは、藤原道長が書いた「御堂関白記」、藤原実資の「小右記」、藤原行成の「権紀」を指します。 紫式部は、実資の「小右記」に「藤原為時の女(むすめ)」と、記載されているので問題なし。和泉式部は、道長の「御堂関白記」に「紅(こう)式部」として登場している。 清少納言については、交流があったとされる行成の「権紀」にはまったく記載がなく、他の一次資料にも名前が全くないので、100%確実とは言えないという。 本人が書いたと称する「枕草子」に登場するから、実在したなどというのは、歴史学では通用しないそうだ。 但し、確実に実在した紫式部が書いた「紫式部日記」に“散々悪口を”書かれているから、恐らく実在したであろうという程度のものだそうだ。 歴史学というのも因果な仕事のように思えます。

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2024/05/08

前に読んだ「千年の読書」にもあった「史料が千年後まで大量に残っているこの国に生まれた幸せ」の一文が320ページにあって 「こういうことか〜」と納得できました。御堂関白記や紫式部日記を 読んでみたくなりました(もちろん現代語訳で…笑)忘れちゃいけない 小右記も。平安時代の皆さん、結...

前に読んだ「千年の読書」にもあった「史料が千年後まで大量に残っているこの国に生まれた幸せ」の一文が320ページにあって 「こういうことか〜」と納得できました。御堂関白記や紫式部日記を 読んでみたくなりました(もちろん現代語訳で…笑)忘れちゃいけない 小右記も。平安時代の皆さん、結構 クセが強く嫌いじゃない!

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