「日本人とは何か」がわかる 日本思想史マトリックス の商品レビュー
日本思想の流れを知りたくて読んだ。 前半の縄文と弥生の思想の違いと、戦前の思想の無い軍人による判断の誤りのところが特に面白かった。 縄文→弥生にかけて農耕の始まりなどで思想も変わってくるという話は、サピエンス全史で読んだことと一致していてそうやなぁと思いながら読んだ。 戦前の思...
日本思想の流れを知りたくて読んだ。 前半の縄文と弥生の思想の違いと、戦前の思想の無い軍人による判断の誤りのところが特に面白かった。 縄文→弥生にかけて農耕の始まりなどで思想も変わってくるという話は、サピエンス全史で読んだことと一致していてそうやなぁと思いながら読んだ。 戦前の思想では、二二六事件でどんな結末でも全体主義が力をつけるという構図は知らなかった。そういう意味で歴史的にターニングポイントとして捉えられているということでより理解が深まった。 思想の無い人による全体の流れに沿っただけの意思決定の怖さを知った
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人気予備校講師である茂木誠先生の著書。 460ページもの大部だが、面白く読むことができた。 特に近現代の政治思想について、分かっていない部分が多かったことに気付かされた。 自民党内の派閥のスタンスなどはもうちょっと詳しく調べたいと思う。
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日本人とは何か――世界史の大きな流れの中から光を当てる。儒教や仏教、西洋思想の影響を受けながら日本独自の価値観がどう育まれたかを縦横に描く。ざあっと読めてわかりやすく興味深く書いてある。歴史を通して見えてくるのは時に受け入れ時に跳ね返してきたこともある日本人のしたたかな姿だ。付き...
日本人とは何か――世界史の大きな流れの中から光を当てる。儒教や仏教、西洋思想の影響を受けながら日本独自の価値観がどう育まれたかを縦横に描く。ざあっと読めてわかりやすく興味深く書いてある。歴史を通して見えてくるのは時に受け入れ時に跳ね返してきたこともある日本人のしたたかな姿だ。付き従う今の日本人よ、ひとり立ちしようよ。
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ざっくりではあるが日本史全体を通じて見れる。 仏教、神道などの宗教を中心とした思想の歴史を知るのによかった。 コテンラジオと合わせて読みたい
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縄文人気質:直感、感性、自己責任、個人・家族単位 弥生人気質:計画性、コツコツ、同調圧力、ムラ社会、自然を改変・開発 日本人:DNA、多民族 国家と宗教の成立は「認知革命」の賜物、国家という共同幻想。 神仏習合、相手を否定しない文化。 中華グローバリスト蘇我氏vsナショナリスト物...
縄文人気質:直感、感性、自己責任、個人・家族単位 弥生人気質:計画性、コツコツ、同調圧力、ムラ社会、自然を改変・開発 日本人:DNA、多民族 国家と宗教の成立は「認知革命」の賜物、国家という共同幻想。 神仏習合、相手を否定しない文化。 中華グローバリスト蘇我氏vsナショナリスト物部氏。 中臣・藤原氏:仏教・律令制を導入、唐との対等外交。 大伴部博麻:白村江の戦いで捕虜になり長安へ。自らを売って奴隷となり仲間4人を日本に帰し、唐の動きを伝える。30年後に帰国し持統天皇から恩賞を賜る。 大仏建立、行基。平安京遷都、最澄と空海。 両部神道:真言密教と合体した神道、金剛界と胎蔵界=外宮のトヨウケと内宮のアマテラス。 鎌倉幕府の最大の仕事は武士同士の土地の争いの調停、御成敗式目、男女同権、女性も家督を継げる。 元寇によるナショナリズムの再燃。 吉田神道(吉田兼倶)、伊勢神道(度会家行) 北畠親房の神皇正統記、易姓革命ならぬ易統革命、正統性に徳を求める。 江戸幕府の檀家制度により仏教は葬式仏教へ。 朱子学:中華文明の正統性、序列をつける、大義名分論、モンゴル支配への反発。 陽明学:知行合一、感情を発火点として現実を変える理論を生み出す。 日本陽明学の祖、中江藤樹。 西欧グローバリズム、蘭学、杉田玄白、高野長英。 国学、平田篤胤、賀茂真淵、本居宣長。 ナショナリズム、水戸学、会沢正志斉、藤田東湖。 (中央 レファレンス 104536852 121.0モ)
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***** 「集団主義」の圧力が[水田耕作のルーティン化によって]強まっていった結果,[狩猟優位の]縄文人的な個人の直感や察知能力が衰え,組織を優先する官僚的なメンタリティが台頭してきました。 個性豊かでどれひとつ同じものがない縄文土器に比べ,没個性で量産型の弥生土器のつまら...
***** 「集団主義」の圧力が[水田耕作のルーティン化によって]強まっていった結果,[狩猟優位の]縄文人的な個人の直感や察知能力が衰え,組織を優先する官僚的なメンタリティが台頭してきました。 個性豊かでどれひとつ同じものがない縄文土器に比べ,没個性で量産型の弥生土器のつまらなさは,日本人が何かを失ったことを象徴していると思います。(p.24)
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日本の思想の系譜が日本史と世界史の観点からわかる本。 体系的に、思想の繋がりが見えるのは面白く、色々な発見もあった。 ただ、少し著者の主張が強すぎて、かくあるべき、この思想は好き嫌いというのが見え隠れしていて、近現代の思想の部分はちと読んでいて苦しいものだった。 保守の本当のあ...
日本の思想の系譜が日本史と世界史の観点からわかる本。 体系的に、思想の繋がりが見えるのは面白く、色々な発見もあった。 ただ、少し著者の主張が強すぎて、かくあるべき、この思想は好き嫌いというのが見え隠れしていて、近現代の思想の部分はちと読んでいて苦しいものだった。 保守の本当のあり方や、多様性と寛容さが大事という主張には大いに賛同できるものの、何となく鉛を飲んだような気分になった。 それは、本書を読んで、思想というものが、下手をすると自分の理想や頭の中で描いた都合の良さを論理的に説明するもののように見えてしまったからかもしれない。政治的に統制をかけるとか、自身の価値や権力に箔をつけて、正統性を出すようなツールとして思想が使われているからかもしれない。 信仰と同じく、思想も、体制と結びついたり、集団と結びつく時、その価値がなくなるのかもしれぬ。 下手に被れたら危険なものが思想なのだという感覚を得られたのは良かったかもしれない。 されど思想なくしては、社会集団は動かず、成り立たないような気もする。 そうなると、禅のような無字の世界や、身体論、山伏などの体系化されていない世界にあごかれが募る。それも一つの思想?なのか。 ただ、江戸時代も、明治大正も、言論統制は比較的緩かったことはよくわかる。 それぞれのマトリクスでも、それぞれの思想が、それぞれの局面で機能して社会を前に進めているもので、誰かの拠り所にもなっていたりする。多様性が大事で、一つの思想にまとめることの弊害があり、だからこそ、日本古来の習合や、和をもって貴しとなす、と言った多様性と寛容さ、良い意味での良い加減さが大事なんだと思う、
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1,これを読めば日本の思想の変遷がわかると思いたい 2,総裁選が今後行われていく中で、今(2024/09/14)読むべき本 3,未来と世界史の視点に立つとリベラル的に、過去と日本史の視点に立つと保守的な考えになるのかなと思った
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宏池会とか、清和会とか学校で習った覚えがないのだが、結局、人間が集まるとサブグループができて対立し合うんだなというのを、古代から例示してもらってます。
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縄文のアニミズムが神道の起源であり、古事記、万葉集では祭祀王としての支配を「しらす」、豪族たちの軍事行政的支配を「うしはく」と表現して区別している。 「しらす」は「知る」が語源で、民をよく知る、民に心を寄せるというニュアンス。 「うしはく」は軍を指揮するニュアンス。 これが皇室が...
縄文のアニミズムが神道の起源であり、古事記、万葉集では祭祀王としての支配を「しらす」、豪族たちの軍事行政的支配を「うしはく」と表現して区別している。 「しらす」は「知る」が語源で、民をよく知る、民に心を寄せるというニュアンス。 「うしはく」は軍を指揮するニュアンス。 これが皇室が長く続く理由であり、日本の特徴。 1935年の美濃部達吉の天皇機関説に対して、上杉慎吉が天皇主権論を唱え、天皇神格化が始まる。 国防思想の強い日蓮宗の信徒であった石原莞爾が満州を足がかりに、アメリカと最終戦争を行い勝者による世界統一をプランする。 陸軍内の皇道派と統制派の争い。皇道派は北一輝の革命思想の影響を受けた青年将校が中心。統制派は軍の上層部。政治家や財閥と妥協を図り思想がなく東條英機はこの典型。 二・二六事件で陸軍の主導権を握った統制派がなし崩し的に中国国内へ戦線を広げてしまう。 このように、縄文時代から現代までの日本国を特徴づけている宗教と政治思想がよく分かる本です。
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