1,800円以上の注文で送料無料

昭和天皇の戦争 増補 の商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/02/23

宮内庁が編纂した「昭和天皇実録」は戦争前後の巻だけ読んだ。副題にあるように、「実録」のサブテキストとして読める。昭和天皇の言動は「実録」で取り上げられた資料にも、またそれ以外の資料にも記録があり、それが取捨選択されて「実録」として出版されたわけだ。 意図してか否かはともかく、「実...

宮内庁が編纂した「昭和天皇実録」は戦争前後の巻だけ読んだ。副題にあるように、「実録」のサブテキストとして読める。昭和天皇の言動は「実録」で取り上げられた資料にも、またそれ以外の資料にも記録があり、それが取捨選択されて「実録」として出版されたわけだ。 意図してか否かはともかく、「実録」の天皇は一部の例外を除き(例えばポツダム宣言の受諾)、臣下の報告を聞くばかりで受動的な印象を受ける。が、実際にはその時々でいろいろ発言があったようだ。結果としては、日中戦争から太平洋戦争に突き進む過程の中で、天皇は政治、軍事の両方を統括する君主だったわけで、天皇をして単純な平和主義者だったと考えるのは無理があるなあ、と読みつつ思った。史料批判というのはこういうことを言うのか。 戦局の折々に、大元帥たる天皇の裁可が必要だったタイミングはいくつもあった。もしあのとき、そのときに天皇が別の決断を下していたら、歴史はどう変わっただろうか。

Posted byブクログ